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【防災士解説】非常用持ち出し袋は2種類作ろう!それぞれに入れる防災グッズは?

防災
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あなたは大地震によって、避難所生活を余儀なくされたらどう行動しますか?

みなさんこんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関する疑問を解決していきます。

えな
えな
答えてくれたのは…

関西でフリーランスWebライターとして活動しているえなです。大学時代は防災について学んでおり、防災士の資格を持っています。

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今回は、非常用持ち出し袋(防災袋)に用意しておくべき便利な防災グッズを紹介していきます。一人暮らしの女性の場合、非常用持ち出し袋を用意しているという方はなかなか少ないのではないでしょうか?

ぜひ、これを機会に非常用持ち出し袋を用意し、いざという災害時に備えてくださいね。

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一次避難用・二次避難用に分けて非常用持ち出し袋(防災リュック)を用意しておこう

最近では、便利な防災グッズが数多く販売されていますよね。しかし、災害直後の緊急を要す際に、たくさんの防災グッズや備えを持ち出すことは難しく、非常用持ち出し袋の中に入れられるものは限られてしまいます。

そこで、災害時に防災グッズや備えを生かすために、一次避難用(非常用)二次避難用(防災用)に分けて非常用持ち出し袋を用意しておくという考え方を紹介していきます。

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一次避難とは?一次避難用の非常用持ち出し袋の中身

一次避難とは緊急性を要する避難のこと。一次避難用の非常用持ち出し袋を用意しておこう。|イメージ画像:防災イラスト集 | 市民防災研究所

一次避難とは、地震による津波・建物の崩壊、台風や大雨による川の氾濫・浸水・土砂災害などで、緊急性を要する避難のことです。一般的に、各自治体が指定する避難場所(学校・公民館・公園など)へ避難します。

自分の命を脅かす危険性があるため、一刻も早い避難が重要であり、素早く避難できるように一日程度過ごせる必要最低限のもの(一次避難用の非常用持ち出し袋)だけを持ち出すことが重要です。

一次避難用の防災袋非常用持ち出し袋に用意しておくもの一覧

では、一次避難用の非常用持ち出し袋にはどのようなものを用意しておけばいいか、一例を紹介します。

以前ご紹介した記事「非常用持ち出し袋の中身、実際の避難で本当に必要なもの」では、大雨災害時による実際の避難で、本当に必要だと感じた非常用持ち出し袋の中身を紹介しているため、合わせてご覧ください。

必要な物詳細購入できる場所
飲料水最低でも1日分(1.5L程度)の
飲料水が必要。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
ドラッグストア、
コンビニ、スーパー
非常食・食料最低でも1日に必要な3食分の
非常食や食料が必要。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
ドラッグストア、
コンビニ、スーパー
常備薬目薬など自身に必要な常備薬を
用意しておく。
ネット、ドラッグストア
救急セット絆創膏・消毒液・ガーゼなど

万が一、ケガをしたときに
備えて用意しておく。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
ドラッグストア、
コンビニ
アイマスク
・イヤホン
避難所の電気が消えない場合や、
台風などで騒音が気になることが
あるため、就寝時に必要となる。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ
タオル汗を拭いたり体をきれいにしたりと、
1枚あれば多様に利用できる。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
コンビニ
折りたたみまくら寝具が配布されるとは限らず、
硬い床で就寝することになる
場合もあるため、就寝時に必要となる。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ
着替え・下着最低でも1日分の
着替え・下着が必要。
ネット、100円ショップ、
コンビニ、
アパレル専門店
モバイルバッテリー情報収集や連絡手段として必要な、
携帯電話の充電が切れないように
するため。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
コンビニ
マスク避難所では人が密集するため、
感染症などを予防するため。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
ドラッグストア、
コンビニ
メガネ普段、コンタクトレンズやメガネを
利用している方は用意しておく。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
メガネ専門店
ウエットテッシュ身体をふく際や、
水が使えない際など、
多様に利用できる。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
ドラッグストア、
コンビニ
現金・貴重品自宅を離れるため、
現金や貴重品を身に着けておく。
生理用品生理になった際に困らないよう
用意しておく。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
ドラッグストア、
コンビニ
折りたたみマット硬くて冷たい床で寝ることになる
場合もあるため、必要となる。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ
スリッパ冬場の避難所は寒いことや、
床に物が落ちていても危なくないように
必要となる。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ
ブランケット就寝時に布団が配布されるとは
限らないため、用意しておく。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ

参照:一時避難・二次避難・自宅避難の違いを知ろう|保存食から始める防災術

一次避難用におすすめ「防災グッズセット」

非常用持ち出し袋の中身を用意するのが大変という方におすすめなのが「防災グッズセット」です。必要な防災グッズが全てセットになっているため、購入し自宅に置いておくだけで、すぐに備えができますよ。

しかし、様々なグッズがセットになっている分、少し値段は高いです。ランキングやレビューなどを確認し、自分に必要な防災グッズが揃ったセットを探すのがおすすめです。

防災リュック 30点 セット”]

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二次避難とは?二次避難用の非常用持ち出し袋(防災袋)の中身

二次避難とは長期避難できる場所へ避難すること。二次避難用の非常用持ち出し袋を用意しておこう。|イメージ画像:防災イラスト集 | 市民防災研究所

二次避難とは、一次避難で安全が確保できた後、自宅が地震により倒壊してしまったり、何らかの問題で戻れなかったりする場合に、生活環境の整っている避難所などへ長期避難することです。

一次避難後は地震の余震など二次災害の危険性もあるため、必要な情報を入手しながら慎重に二次避難することが重要になります。自宅に戻っても危険性がないようであれば、二次避難用の非常用持ち出し袋を持って安全な避難所へ向かいましょう。

避難所生活が長期化した場合、限られた一次避難用の非常用持ち出し袋の中身だけでは生活に困ることもあるため、二次避難用の非常用持ち出し袋を用意しておくことも大切です。

以下は、一次避難場所と二時避難場所の図記号です。自宅近くのどの施設がこれらに指定されているのか、各自治体HPなどで確認しておきましょう。

「緊急避難場所=一次避難場所」「避難所=二時避難場所」|出典:避難場所等の図記号の標準化の取組

二次避難用の非常用持ち出し袋に用意しておくべき便利な防災グッズ一覧

では、二次避難用の非常用持ち出し袋にどのような防災グッズを用意しておけばいいか、一例を紹介します。

今回紹介しているような多くの防災グッズを用意したいという場合、通常サイズのリュックでは収まらない可能性も。そのため、旅行用など少し大きめのボストンバックに用意しておくのがおすすめです。

また、重たいものは体力的に持てない、一人暮らしで自宅にたくさんの防災グッズを置いておけないという場合は、自分が何を優先して必要としているのかを考えてみてください。例えば、寒がりの方なら「アルミ製保温シート」や「電池式カイロ」は、絶対用意しておきたいですよね。

防災グッズ
★は必ず用意して
ほしいもの
特徴購入できる場所
アルミ製保温シートコンパクトなサイズにたためて軽いため、
手軽に持ち運べるアルミ製の保温シート。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ
★LEDランタンガスなどの燃料を必要とせず、
電池や充電で利用できるランタン。

手軽に携帯できるコンパクトなサイズの
ものから販売されている。

電池式の場合は、電池も合わせて備え、
充電式の場合は定期的に充電しておこう。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ
ドライシャンプー次のパートで詳しくご紹介ネット、ホームセンター、
ドラッグストア、コンビニ
消臭機能付き
トイレットペーパー
次のパートで詳しくご紹介ネット、ホームセンター、
ドラッグストア
★防災用ホイッスル次のパートで詳しくご紹介ネット、ホームセンター、
100円ショップ
歯磨きシートシートで口の中を拭けば、
歯の汚れやニオイを取り除いてくれる。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
ドラッグストア、コンビニ
★簡易トイレ次のパートで詳しくご紹介ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
ドラッグストア
ポータブル
ソーラー発電機
次のパートで詳しくご紹介ネット、ホームセンター
★非常食非常事態に役立つ食料のこと。
備えておくべき具体的な非常食の詳細は
こちらの記事を参照。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ、
コンビニ、スーパー
カセットコンロ・
ガスボンベ
災害時はライフラインが断たれてしまう
可能性があるため、用意しておけば
災害時でも加熱調理ができるようになる。

ガスボンベ1個分の大きさくらいに折りたためる
コンパクトなカセットコンロも販売されている。
ネット、ホームセンター
防災用ヘルメット災害時に飛来物や転倒してきたものから
自分の頭を守ることができる。
折りたためるコンパクトなタイプの商品もある。
ネット、ホームセンター
給水袋次のパートで詳しくご紹介ネット、ホームセンター、
100円ショップ
ハンディ扇風機充電や電池で利用でき、
持ち運びが可能なコンパクトな扇風機。
夏の避難所生活で役立つ。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ
携帯用カイロ充電や電池で利用でき、
使い捨てタイプとは違い何度も使える。
冬の避難所生活で役立つ。
ネット、ホームセンター、
100円ショップ
布ナプキン次のパートで詳しくご紹介ネット、ドラッグストア

参照:一時避難・二次避難・自宅避難の違いを知ろう | 保存食から始める防災術

二次避難用におすすめの防災グッズ

二次避難用の非常用持ち出し袋に用意しておくべき防災グッズをいくつか紹介しました。

アイテム名だけでは具体的にイメージしにくい商品や、特におすすめしたい商品をこちらでは紹介していきます。どの商品も、 Amazonや楽天市場などのネットショッピングで購入可能です。

おすすめ防災グッズ①「ドライシャンプー」

ドライシャンプーは水を使わずに、髪や頭皮の汚れとニオイを取り除いてくれるシャンプーです。スプレー・泡・シート・パウダータイプなど、複数のタイプの商品が販売されています。

【スプレータイプ】

【シートタイプ】

フレッシュケア ドライシャンプーシート 10枚入
フレッシュケア
¥550 (¥55 / 枚)(2024/04/27 05:47時点)

おすすめ防災グッズ②「消臭機能付きトイレットペーパー」

消臭効果があるトイレットペーパーです。水が使えず、排泄物を袋に入れて捨てる際に、においを抑えることができるため役立ちます。

また、避難所の公衆トイレは大勢の被災者が利用するため不衛生になりがちですが、用いることでトイレ使用後の不快なニオイ予防につながります。

おすすめ防災グッズ③「防災用ホイッスル」

防災用ホイッスルは、災害時に周りに助けを求めたい際に役立ちます。例えば、地震や土砂災害などで瓦礫の下に埋まってしまい、自分の声では助けが求められない場合など。

また、LEDライト付きや、ボタンで音が出るタイプの商品などがあります。

おすすめ防災グッズ④「簡易トイレ」

断水してしまったり、トイレが利用できなかったりする時に使える簡易的なトイレです。使い捨ての袋タイプや、組み立て式のダンボール・プラスティックタイプ、ペットボトル設置型など様々な商品があります。

また、避難所生活で大勢の人と同じトイレを利用したくないという方にもおすすめ。

【使い捨てタイプ】

【組み立てタイプ】

おすすめ防災グッズ➄「ソーラーモバイルバッテリー」

燃料を必要とせず太陽で発電できるため、災害時の非常用電源として利用できます。こちらは、携帯電話の充電専用の商品ですが、その他の充電も可能で持ち運びに最適なコンパクトタイプのソーラーパネルも販売されています。

おすすめ防災グッズ⑥「給水袋」

断水している場合、給水車から水の供給を受けることになります。その際に、大量の水を入れられて、持ち運びや収納が簡単に行える給水袋が役立ちます。

おすすめ防災グッズ⑦「布ナプキン」

使い捨てナプキンとは違い、何度も洗って利用できる布タイプのナプキンです。

避難所生活の中で、生理でパンツが汚れてしまっても男性の目があり洗濯しにくいという問題があります。しかし、こちらの布ナプキンの場合、パッと見てハンカチのようにしか見えないため、気にすることなく洗濯できますね。

ネットだけではなく、雑貨屋などでも可愛い柄の商品が購入できるため、使い慣れておくためにも普段から利用しておくといいでしょう。

一次避難用と二次避難用に分けて非常用持ち出し袋(防災袋)を用意しておく、ということを紹介しました。

一人暮らし女性の中には、「非常用持ち出し袋を置いておく場所がない」「あまりお金をかけたくない」という方もいるでしょう。一次・二次避難用ともに用意しておくのは大変ですが、せめて緊急時にすぐに持ち出せる一次避難用の非常用持ち出し袋だけでも用意しておいてほしいです

ひとつずつ揃えるのが大変な場合は、今回紹介したように防災グッズがセットになった商品もありますし、100円ショップで費用を抑えてグッズを揃えることも可能ですよ。

ちなみに、私が用意している非常用持ち出し袋はこちらです。100均も活用していますので、参考にしてみてくださいね。

また、上記「1次」「2次」のほか、「0次の備え」として、防災ポーチを常に持ち歩くこともおすすめしています。

防災ポーチの詳細はこちら

0次の備え・防災ポーチを作ろう。必要なグッズ10選【防災士解説】
災害に備えて、なんらかの備えをしている人は多いでしょう。しかし、「0次の備え」防災ポーチを持ち歩いている人は少ないのではないでしょうか。今回は、防災士という防災系の資格保有者である私が、「0次の備え(防災ポーチ)」に関して紹介します。災害は必ずしも自宅に居る際に起こるとは限りません。そのため、外出先で災害が起こっても困らないよう、0次の備えとしての「防災ポーチ」が必要なのです。具体的に用意すべき防災グッズも紹介しますので、まだ0次の備えを行っていない方は是非参考にしてみてください。防災ポーチを持ち歩いておくことで、外出先から避難所や自宅へ安全に移動でき、仮に身動きができなかった場合にも数時間その場で過ごせる備えがあるため安心です。0次の備えで用意するべき防災グッズの一例を、大きく分けて10選紹介していきます。1.現金 2.飲料水・携帯食(栄養補給食・ゼリー飲料・飴・チョコレート・塩分タブレットなど)3.モバイルバッテリー 4.衛生用品・救急セット(ティッシュ、ウエットティッシュ、ハンカチ、マスク、生理用品、簡易トイレ、歯磨きセットなど) 5.スキンケアセット(メイク落とし、ヘアゴムなど) 6.懐中電灯 7.防犯ブザー・防災ホイッスル 8.筆記用具・メモ帳 9.身分証明証のコピー・緊急連絡先 10.防寒具(カイロ、アルミシートなど) 普段持ち歩くもののため、邪魔にならないようコンパクトにポーチにまとめて、いつも持ち歩くバッグに入れておくのがおすすめです。0次の備えをまとめたポーチは「防災ポーチ」とも言われています。用意するポーチは、いつも持ち運びやすいように軽いもので、風水害などの際にも利用しやすい耐久性が高いものがおすすめです。また、緊急時にも即座に防災グッズが取り出しやすいように内ポケットがついているものや、チャックがガバッと開いて中を確認しやすいものだと便利です。外出する際には、忘れないようにいつもしっかり持ち歩いてくださいね。

災害に対する予備知識はこちらからチェック

知っておきたい防災の知恵
《災害発生前》
ライフラインの停止に備えて準備しておきたいアイテム
非常用持ち出し袋に用意しておきたいアイテム

《災害発生時》
怪我をした際の応急処置法
家族や友人に連絡を取る方法

《災害発生後》
避難所で支給される食料・物品について
避難所でのお風呂やトイレについて
避難所生活に役立つアイデア

避難所での女性問題(性被害など)
自身が行う救助活動・ボランティア活動
自宅の後片付けについて

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