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一人で避難所生活…どんな困難が?避難所での過ごし方を防災士が解説

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災害によって避難指示が出された場合、安全な避難所へ避難する必要があることは誰もが認知していることでしょう。しかし、避難所生活を長期間送ることになった場合、どのような生活を過ごすのか、ルールはあるのかなど具体的な様子がわからない方も多いはず。

こんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関する疑問を解決していきます。

今回は、「避難所生活の過ごし方」を紹介します。万が一、一人で避難所生活を送ることになった場合でも、事前に多少の知識を持っていれば安心ですよね。避難所生活で困らないためにも、生活方法やルールを学んでおきましょう。

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質問:避難所での生活の過ごし方は?

避難所でどう過ごせばいいのか教えてほしいです。
貴重品や荷物の管理、食料の配布の受け取り、場所取りなど…一人だと、想像するだけでも大変そうです。

かさみやちゃん
かさみやちゃん

避難所での生活、不安ですよね。事前に避難所生活がどのようなものか把握し、いざというときの不安をできるだけ取り除きましょう!

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回答:避難所での生活、過ごし方やルールを場面ごとに紹介!

避難所では様々な人と共同生活を送ることになるためルールが設けられている|イメージ画像:イラストAC

避難所ではさまざまな人が共同生活を送ることになるため、各避難所でルールが定められています。

ルールは避難所ごとに異なる場合がありますが、今回は一般的な避難所でのルールや生活の過ごし方を紹介します。

避難所生活では、ルールを守りお互いに助け合いながら生活を送ることが不可欠。もし避難所生活になった際、マナー違反をしたり他の避難者とトラブルに発展したりしないよう、一般的なルールや生活の仕方を把握しておきましょう。

まず避難所に到着したら

Q
一人で避難所に行ったとき、どうすればいい?
A

まずは受付で申告しましょう。

避難所に到着したら、まずは受付にて住所・氏名・連絡先等の住民情報を申告しましょう。また、避難所生活が必要であることを伝えるために「帰宅困難者」であることも必ず申告してください。

避難所での居住スペースに関して

Q
避難所での生活、プライベート空間は?
A

近年は簡易的なプライベート空間を確保できる自治体が増えています。居住スペースには私物を置けますが、貴重品は肌身離さず持ち歩きましょう。

受付後、親類・隣近所・住んでいる地区などを考慮し、できるだけ顔見知り同士で安心できるようグループ化され、20〜40名程度で居住グループ】が編成されます。この【居住グループ】単位で、食料や水の配布が行われたり清掃などの当番を担当したり、居住スペースが割り当てられることになるでしょう。

居住スペースは自治体ごとに異なりますが、定められている一人あたりの面積ごとに、ダンボールやプラスチック製のパーテーション、テントなどを設置し仕切りが作られ、簡易的なプライベート空間を確保できるよう用意されます。

従来の避難所では、仕切りが用意されておらずプライベート空間が確保できないことが問題視されていました。また、新型コロナウイルスの影響で飛沫感染を防ぐためにも避難所には仕切りが必要なことから、居住スペースの改善を進める自治体も増えてきています。

居住スペースにはある程度の私物を置けます。ただし鍵や金庫などはないため、貴重品は肌身離さず持ち歩く必要があるでしょう。

また、避難所では居住スペースの移動が定期的に行われます。そのため、一番はじめに確保した居住スペースにずっと居られるわけではありません。居住スペースの移動は、利用者の増加や要配慮者(高齢者、障がい者、妊産婦、乳幼児など)への対応など、避難者がより良い環境で過ごせるように行われます。

避難所での食料・物資の配給に関して

Q
避難所での生活、食料・物資の配給は?
A

充分な物資が全員に行き渡るとは限りません。少なくとも3日分、可能であれば1週間分程度の備蓄を自分で用意しておきましょう。

支援物資は発災後3日程度で届けられると予想されます。そのため、支援物資が到着するまでは各自治体が用意している備蓄に頼ることになるでしょう。発災直後は、自治体からの配給があったとしても要配慮者から優先して配られることや、数に限りがあることから、充分な物資が避難者の全員に行き渡るとは限りません。

各自治体では、乾パン・カップ麺・缶詰・飲料水・米などが備蓄されています。しかし、ライフラインが遮断されている場合、一部の備蓄は食べられない可能性もあるでしょう。また、アレルギー対応などそれぞれに配慮された備蓄が用意されているとも限りません。

支援物資が充分に届けられるまで、生活に困らないためにも最低3日程度の備蓄を自分で用意しておくべきです。アレルギーのある人は自分に合った備蓄や、持病のある人は薬、女性にとって必需品の生理用品など、普段の生活において欠かせないものも自分で用意しておく必要があるでしょう。

また、支援物資は災害の被害状況によっては、3日以上届けられるのに時間を有する場合もあります。そのため可能であれば、1週間程度の備蓄を備えておくのが理想といえます。しかし、緊急を要する避難の際に一気に1週間分の備蓄を運ぶことは難しいですよね。

そのため、一次避難用と二次避難用に分けて非常用持ち出し袋を用意しておくことをおすすめします。詳しくは、「【一人暮らし女性が大災害に遭遇したら…】避難所での食料・物品などの支援物資に関して」の記事で紹介しているので併せてご覧ください。

避難所での役割分担に関して

Q
避難所での生活、役割分担は?
A

受付・掃除・炊き出し・物資の配布など、避難者も協力しながら運営に参加する必要があります。

避難所では、避難者もできる範囲で避難所運営に参加する必要があります。役割として、受付・掃除・炊き出し・物資の配布などがあげられます。【居住グループ】ごとに当番制が定められている場合などもあるため、与えられた役割は全うし、他避難者と協力しながら避難所生活を送ることが大切です。

また、医師・看護師・保育士・介護士など専門資格を有する人は、その専門性を活かし避難所運営に積極的に携わることでより避難所運営が円滑になるでしょう。

避難所での入浴・トイレに関して

Q
避難所での生活、入浴・トイレは?
A

支援もありますが、特にトイレは劣悪な環境になってしまう可能性も。自分でも身体を清潔に保てる物品や簡易トイレを備えておきましょう。

避難所での入浴やトイレに関することを紹介します。

入浴

避難所に入浴設備があることは少なく、もしあったとしても要配慮者優先で、避難者に対して数が少ないことから、数日入浴できないことも考えられます。入浴できず身体を清潔に保てない場合、感染症や慢性皮膚疾患の悪化につながる可能性も。

そのため、ドライシャンプー、ボディやデリケートゾーン用のウエットティッシュ、タオル、洗顔など身体を清潔に保てる物品を自身で用意しておく必要があるでしょう。

ライフラインが遮断されていないのであれば、避難所近くの銭湯やホテルなどの入浴施設を利用する手もあります。なかには、被災者には無料で開放されている場合も。また、断水が長期間続く場合は、自衛隊等による仮設風呂の設置や移動入浴車などの入浴支援を受けられるケースもあります。

トイレ

仮設トイレが避難所に届けられるのはおおよそ1週間後程度と予想されます。しかし災害の状況によっては、それ以上時間を有することも。また、避難所に仮設トイレが設置されたとしても、避難者に対してトイレの数が少ないことが想定されます。

そのほかにも、トイレで長時間並んだり、掃除が追いつかないことから汚物が溜まり劣悪な環境になってしまったりする問題が考えられるでしょう。劣悪なトイレを利用したくないことから、避難者は食事や水分量を減らし体調に異変をきたしてしまう最悪の状態も考えられます。

そのため、トイレの問題で困らないためにも簡易トイレを自身で備えておく必要があるでしょう。また、過去の災害ではトイレ問題が深刻化していることから、断水時でも利用できるマンホール型トイレの設置や、し尿を固める凝固剤を備蓄するなどトイレ問題の解決に努めている自治体もあります。

【一人暮らし女性が大災害に遭遇したら…】避難所でのお風呂やトイレの問題」の記事では、避難所でのお風呂やトイレ問題について詳しく取り上げていますので併せてご覧ください。

避難所での睡眠に関して

Q
避難所での生活、睡眠は?
A

消灯時間のルールが定められているときは守りましょう。また、慣れない環境や災害によるストレスから不眠になるケースも考えられます。不眠症対策や、暑さ対策・寒さ対策をしておきましょう。

避難所では、消灯時間がルールで決められている場合があるため、消灯後は電灯の灯りや物音などに注意し、他の避難者とのトラブルを防ぎましょう。決められている消灯時間は普段就寝する時間よりも早い時間であることが多く、慣れない環境や災害によるストレスから不眠になるケースも考えられます。

また、学校の体育館などは、夏は暑く、冬は寒いことからなかなか寝付けないことも。そのため、耳栓・アイマスクを用意しておいたり、日中は太陽の光を浴びるなど不眠症対策をとることも重要です。

そのほかにも、避難所の暑さ対策として帽子・冷却シート・電池式扇風機・うちわなどを用意しておいたり、寒さ対策としてカイロ・アルミブランケット・毛布・上着などを用意したりすることも考えられます。

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避難所生活で注意すべきこと

避難所生活を送るにあたり健康や衛生面、防犯面に気をつける必要がある|イメージ画像:イラストAC

避難所生活を送るにあたり、注意すべきことをここでは紹介しましょう。

健康や衛生面に気をつける

避難所ではライフラインが遮断されている場合、感染症や食中毒が発生するリスクがあります。感染症を予防するためにも、手洗い・うがい・アルコール消毒をしっかり行うことが大切です。

また、食中毒を予防するためにも炊き出しを担当する際には自身の手をしっかり石鹸で洗ったり、調理器具をしっかり洗浄・消毒したりする必要があります。また、常温で保存できる食品以外はなるべく早く消費してしまうことも大切。

その他にも、災害や慣れない避難所生活にストレスを抱え心にダメージを受けてしまう場合や、長時間同じ姿勢を取り続けることによるエコノミークラス症候群、夏場の熱中症など身体や心に異変をきたすケースも考えられます。

もし身体に異常を感じた際には、無理をせず周りの人や救護所など適切な場に相談することを心しておきましょう。

防犯に気をつける

避難所では、完全なプライベート空間が守られているわけではないため、盗難のリスクがあります。そのため、貴重品は肌身離さず持ち歩けるように専用のウエストポーチなどを用意しておきましょう。また、持ち歩けないものに関しては自分の名前を記載しておくなどの対策も考えられます。

そのほかにも、避難所では女性や子どもを狙った性犯罪が発生する可能性もあります。日中でも一人では行動せず、集団で行動し、暗い場所や死角になる場所には近づかないようにしてください。防犯対策として、防犯ブザー・防災ホイッスル・懐中電灯などを用意しておくことも大切です。

以下の記事では、避難所での犯罪に関して詳しく取り上げていますので併せてご覧ください。

避難所での防犯対策、どうしたら?女性防災士のおすすめ防犯グッズも紹介
災害時は、ライフラインが断絶することや、警察や消防などの公的機関が救助優先になることから、被災地のセキュリティが下がることが考えられます。そのため混乱に乗じて、窃盗・詐欺・性犯罪などさまざまな犯罪が発生する可能性があります。過去の事例では、避難所で「寝ていたら知らない人が布団に入ってきた」「暗い場所に連れ込まれそうになった」「支援するかわりに見返りとして性行為を要求された」など、女性や子どもに対する性犯罪が一定数存在しています。また、女性に限った話ではないですが、不特定多数の人が出入りする避難所では貴重品の盗難についても注意が必要です。そのため、避難所で犯罪に巻き込まれないためにも自分の身を守れるよう、非常用持ち出し袋の中には防犯グッズも用意しておく必要があるでしょう。では、女性の場合どのような防犯グッズを用意しておけばいいのか具体的に紹介していきます。(おすすめ防犯グッズ1)防犯ブザー:防犯ブザーは、相手を威嚇し、周囲に異変をすぐに知らせるのに有効です。また、簡単に音が出せるため女性でも扱いやすく、小型でおしゃれなデザイン性があるものも多いため普段から携帯しやすいでしょう。防犯ブザーを選ぶ際には、周囲に音が聞こえるよう最低でも80db以上の音量が出る商品を選び、誤作動で音を鳴らさないように誤作動防止機能がついているかもチェックするといいです。百均などで手軽に購入できます。(おすすめ防犯グッズ2)防災用ホイッスル:息を吹きかけるだけで音が出せるためいざという時使えないという問題はありません。弱い力でも十分に音が出る防災用ホイッスルを用意するのがおすすめ。防災用ホイッスルも防犯ブザー同様、小型でデザイン性があるものが多いため持ち運びやすく、百均などで気軽に購入できますよ。(おすすめ防犯グッズ3)催涙スプレー:もし性犯罪に巻き込まれた際でも自分より力の強い男性を怯ませられるでしょう。中には、リップ型やペン型など一目で催涙スプレーとわかりにくく、小型で持ち運びやすい商品も販売されています。相手に近づきすぎると反撃される恐れがあるため、3m程度離れた場所からでも利用できる飛距離のあるものを選ぶといいでしょう。(おすすめ防犯グッズ4)動きやすい服:動きやすい服を着用していれば、もし犯罪に巻き込まれた際や二次災害が発生した際にも逃げやすいですよね。おすすめなのがジャージの上下セットです。避難所では支援物資の配布や救助活動など動き回ることが多い場面もあるため、衣類が汚れやすい可能性があります。ジャージは、洗濯して乾きやすい点や、寝やすいなどの観点からも災害時に適しているといえます。(おすすめ防犯グッズ5)ボクサータイプの下着:避難所では、男性の目がある中で洗濯を行わなければいけない場合もあります。もし、悪意のある人に女性用の下着が目に入ると盗難につながる恐れもあります。(おすすめ防災グッズ6)貴重品バッグ:非常用持ち出し袋の中には、貴重品を肌身離さず持ち歩けるよう貴重品用のバッグを用意しておくといいでしょう。とくに、防水タイプのウエストポーチやショルダーバッグがおすすめです。バッグを選ぶ際には、盗難のリスクを下げるために高価なブランド品ではなくお手頃な価格のもので、動いても中身が出ないファスナーがついたものがいいです。 避難所では、災害に乗じて悪いことを考える方もいます。また、セキュリティリスクが下がることから、自分の身は自分で守る必要があります。災害で大変な状況下の中、さらに犯罪に巻き込まれて大変な目に合わないためにも、防犯グッズの準備は欠かせません。現在用意している非常用持ち出し袋の中に、ぜひ今回紹介した防犯グッズをプラスしてみてください。

かさみやちゃん
かさみやちゃん

避難所生活のイメージが、少し想像できました…!

避難所生活を体験したことがない方にとっては、まったくどのような生活か想像がつかないですよね。避難所生活は、慣れ親しんだ自宅を離れ地域住民と共同生活を送ることになります。また、災害などのストレスも伴うことから決して楽な生活ではないことが考えられます。

もし避難所生活を送ることになった際にできるだけ適応できるよう、事前に知識を取り入れ心構えを持っておけるといいですね。

過去の記事では、避難所生活に役立つアイデア情報も紹介しているのでよかったら併せてご覧ください!

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