おしゃれな映画のインテリアに憧れて、真似してみたけど実用的じゃなかったり、整った状態を維持するのが難しかったり。
なんだか自分らしい暮らしにならない…と感じた経験はありませんか?
こんにちは!カーサミアライターのあんどうです。
今回は、毎日忙しくて部屋の細かいことまで手が回らないという人でも再現可能な、「片付けやすく過ごしやすい、実用性重視のインテリア」が登場する邦画を4本ご紹介します。
「おしゃれで見栄えのする部屋ばかりが素敵なのではない。自分らしく暮らせるのが一番だ」と改めて考えさせられた映画たちです。
ぜひ参考にしてください!
趣味に囲まれて過ごすインテリアが素敵な映画
「花束みたいな恋をした」
ストーリー
東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った山音麦と八谷絹。
好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。
近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。監督:土井裕泰
出典:https://filmarks.com/movies/87476
調布駅から徒歩30分のところにある多摩川沿いのマンションで、麦と絹の同棲生活は始まります。
二人のサブカル趣味が詰まった本棚は、本の高さを揃えたり、文庫を出版社別に並べたり、ブックスタンドを取り入れたりと工夫がたくさん。
ベッドルームをよく見ると、二人はベッドをDIY(パレットベッド)したことがわかります。
麦の作業スペースの家具は、麦の元の部屋から持ってきたもの。
新居のテイストと違うのでは…と思いきや、インテリアの素材や色を極力揃えればバランスが取れるんだ!と勉強になりました。
二人で心地よく過ごせるようにとこだわりが詰まった部屋を見ているだけで、自分にとって快適な空間のヒントが得られる、そんな作品です。
本やマンガ、趣味の小物が多いけれど、部屋が野暮ったくならないように、おしゃれに飾りたい!という方はぜひチェックしてみて。
作中に登場する本やマンガ、音楽にも要注目です!
シンプルで心地よいインテリアが素敵な映画
「劇場版『きのう何食べた?』」
ストーリー
街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士・筧史朗【シロさん】(西島秀俊)とその恋人で美容師・矢吹賢二【ケンジ】(内野聖陽)。
同居する二人にとって、食卓を挟みながら取る夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひとときなのだ。ある日、史朗の提案で、賢二の誕生日プレゼントとして「京都旅行」に行くことになる!
賢二は夢のような出来事に大はしゃぎし、満喫していたが、旅行中に史朗からショックな話を切り出される。
そしてこの京都旅行をきっかけに、二人はお互いに心の内を明かすことができなくなってしまう…。そんななか、史朗が残業を終え商店街を歩いていると、偶然、賢二を目撃する。
その横には見知らぬ若いイケメンの青年(松村北斗)が…!なんだか怪しい二人の姿!
胸がざわつく史朗だったが、最近なんだか秘密を抱えている様子の賢二に、その青年が誰なのか聞く事すらできない。
さらに小日向大策(山本耕史)から井上航(磯村勇斗)が居なくなったと相談を受け…。穏やかであたたかい毎日が一変。
当たり前だったはずの”平凡でゆっくりとした日常”を取り戻すことはできるのか——シロさんとケンジの今後の人生を揺るがす、物語が始まります。
監督:中江和仁
出典:https://filmarks.com/movies/89930
よしながふみ原作の、同性カップルのほのぼのとした日常を描いたマンガの実写映画です。
ドラマ版も大ヒットしていましたね。
映画版では、シロさんとケンジが住むマンションの立地は、阿佐ヶ谷駅からギリギリ徒歩圏内という設定に。
築20年以上の2LDKで、シロさんが一人暮らしをしていた部屋にケンジが転がり込んできて、同棲がスタートしたのだとか。
シロさんは根っからの倹約家。
だけど生活の質は落としたくない!という価値観が部屋の随所に見られ、“ほどよく”上質な家財道具が揃っています。
限られた生活費の中でも心地よく過ごすため、自分のお気に入りを見つけて、大切に長く使うことが大切なのかもしれません。
個人的に、一番の見どころはキッチン。
ドラマ版では、深夜放映にも関わらず盛大な「飯テロ」が繰り広げられていました。
もちろん、映画版でも美味しそうな料理が次々に登場します。
料理をするシロさんの手際の良さにうっとりすると同時に、ご覧いただきたいのはキッチンツールや家電、食材の配置。
料理中にストレスを感じないよう、見やすく、取り出しやすいように工夫されています。
鍋や電子レンジなどの調理器具の色が白で統一されているのも、おしゃれに見えるポイント。
鑑賞すると、すぐにキッチンを整えて料理したくなること間違いなしです!
飾らず自分らしくいられるインテリアが素敵な映画
「あの子は貴族」
ストーリー
東京に⽣まれ、箱⼊り娘として何不⾃由なく成⻑し、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華⼦。
20代後半になり、結婚を考えていた恋⼈に振られ、初めて⼈⽣の岐路に⽴たされる。
あらゆる⼿⽴てを使い、お相⼿探しに奔⾛した結果、ハンサムで良家の⽣まれである弁護⼠・幸⼀郎と出会う。幸⼀郎との結婚が決まり、順⾵満帆に思えたのだが…。⼀⽅、東京で働く美紀は富⼭⽣まれ。
猛勉強の末に名⾨⼤学に⼊学し上京したが、学費が続かず、夜の世界で働くも中退。
仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を⾒いだせずにいた。
幸⼀郎との⼤学の同期⽣であったことから、同じ東京で暮らしながら、別世界に⽣きる華⼦と出会うことになる。⼆⼈の⼈⽣が交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく―。
監督:岨手由貴子
出典:https://filmarks.com/movies/91050
作中後半に映し出される、美紀が一人暮らしをする部屋は、整頓はされているけれど生活感が溢れています。
挫折を経験しながらも、未来に向かって進もうともがく美紀の部屋は“おしゃれ”とは言い難いです。
けれど、なんだかとても落ち着く部屋なんです。
無造作に飾られた昔の写真に、思い出のマグカップ。
見栄えのする部屋ばかりがすべてではないと、改めて考えさせられました。
観る人によっては残酷な作品と映るかもしれません。
ですが30代、働く女性の飾らない姿を見て、筆者は心強いものを感じました。
忙しい毎日、部屋の手入れが行き届かないことだってあります。
そんな時、美紀の部屋を参考に収納場所などを決めておけば、そこまで散らからないかも…!
実用的なインテリアの参考にもなる作品です。
【番外編】人に知られたくない趣味だって素敵な映画
「ヲタクに恋は難しい」
ストーリー
26歳OLの桃瀬成海は、転職先の会社で、幼馴染の二藤宏嵩と再会する。
ルックスが良く仕事もできる宏嵩は、実は重度のゲームヲタク。
そして成海もまた、隠れ腐女子であった。周りの人々にヲタクだとバレる「ヲタバレ」を何よりも恐れている成海はその本性を隠している。
そんな成海が真実の自分をさらけ出せるのは、ヲタク友達の宏嵩の前だけ。
会社が終われば2人はいつもの居酒屋で呑みながら、ヲタ話に花を咲かす。
男を見る目がない事を嘆く成海に対して宏嵩は「ヲタク同士で付きあえば快適なのでは?」と交際を提案。こうして2人はお付き合いすることに。お互い充実したヲタクカップルライフを始めるはずだったが
2人の恋愛には、数々の試練や困難が待ち受けていた!監督:福田雄一
出典:https://filmarks.com/movies/80920
オタクに限らず、人に知られたくない趣味がある方もいらっしゃることでしょう。
ですがあなたの部屋は、「あなたが心地よく過ごすため」にあるのです。
いっそ好きなものを部屋中に並べて、開き直ってみてはいかがでしょうか。
成海の部屋に所狭しと飾られたグッズは、どれもこだわりを持って丁寧にディスプレイされていて、作品へのリスペクトを感じます。
このディスプレイの仕方、実はオタクグッズに限らず色々なものに応用できるんですよ。
誰かが作った理想の部屋ではなく、あなたが自分らしくいられる部屋が一番です。
成海の部屋を参考に、あなたの“ときめき”がたくさん詰まった部屋を作ってください!
「片付けやすく過ごしやすい、実用性重視のインテリア」が登場する映画4本をご紹介しました。
大好きなものに囲まれて過ごす部屋や、倹約しながらも毎日を快適に過ごすための工夫が詰まった部屋など、再現性の高いものばかりです。
毎日忙しくて部屋のことまで構っていられない!という人でも、今すぐ実践できるアイデアがきっと見つかります。
息抜きに鑑賞して、ぜひ実践してみてくださいね。