この記事では、しなしなになったほうれん草は食べられる?という疑問にお答えし、ほうれん草を復活させる方法や、保存方法のコツをご紹介します。
こんにちは、カーサミアライターのあんどうです。
しなしなになっているとは言え、捨てるのはもったいない。
でも食べるのは不安…と、しなびたほうれん草を前にお悩みの方や、ほうれん草を美味しい状態で長持ちさせたいみなさん、必見です!
しなしなになったほうれん草は、食べても大丈夫?
しなしなになったほうれん草は食べても大丈夫なのでしょうか?
ほうれん草がしなしなになる原因から確認していきましょう。
ほうれん草がしなしなになる原因
ほうれん草がしなしなになる主な原因は、収穫後に乾燥して水分が不足するためです。
冷蔵庫で長時間保存したり、直射日光に当てたりすることで水分の蒸発が早まります。
【結論】しなしなになったほうれん草は、食べられる!
ほうれん草がしなしなになるのは水分不足が原因ですので、食べても問題ありません。
水分が不足している分、調理時に調味料をよく吸うため味が染み込みやすいといったメリットもあります。
ですが鮮度が落ちていることに変わりはないので注意が必要です。
こんな場合は食べちゃダメ!!
葉が黄色く変色していたり、茎がぶよぶよしていたりする場合は、味も食感も劣化しているため、該当部分を取り除いて調理してください。
葉が溶けていたり、嫌な臭いがしたり、黒や白などに変色している場合は腐敗しています。
もったいないですが、食べずに廃棄してください。
ほうれん草がしなしなにならない保存のコツ
ほうれん草の弱点は「乾燥」です。
そのため、保存時にはキッチンペーパーで包むなどの乾燥対策が欠かせません。
その際、葉が黄色く変色しているなど傷みが見られる箇所は取り除いておきましょう。
常温では1〜2日程度しか日持ちしないため、冷蔵または冷凍保存が基本です。
冷蔵保存の場合
ほうれん草を冷蔵保存する場合は、乾燥対策として軽く濡らしたキッチンペーパーで包み、冷蔵用保存袋やポリ袋に入れて空気をしっかり抜いて口を閉めます。
寝かせた状態で保管すると葉が傷むため、ペットボトルをカットしたものや100均の野菜スタンドなどを使用して、ほうれん草を立てた状態で冷蔵室に入れてください。
ほうれん草の最適保存温度は0〜5℃ですので、野菜室ではなく冷蔵室に入れるのがポイントです。
冷蔵保存では、約1週間程度保存可能です。
冷凍保存の場合
ほうれん草をすぐに食べない場合は、冷凍保存がおすすめです。
約1ヶ月程度保存できます。
生の状態でも茹でた状態でも、どちらでも保存できます。
生のままだと風味が残る反面えぐみを感じやすく、茹でてからだとえぐみが消えて甘みが出ます。
料理のしやすさや、味の好みで選んでください。
生の状態で冷凍
流水でほうれん草全体を洗います。
この時、根元をしっかり広げて指で土をしっかり落としてください。
土が落としにくい場合は、ほうれん草の根本部分を事前に水につけておくと良いです。
洗った後はキッチンペーパーなどで水気を拭き取り、ほうれん草を3〜4cmの長さにカットします(食べやすい大きさでOK)。
茎や根元も食べられます。
分けてラップで包んで保存して、味噌汁などに使用すれば無駄がありません。
葉は1食(回)分の量ずつ小分けにして、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
凍ったまま炒めたり煮込んだりできるので便利です。
茹でてから冷凍
生の状態で冷凍する場合と同様に、ほうれん草をしっかり洗います。
1L程度のお湯に塩を少々加え、束のままかために茹でます。
まず根元だけ30秒程度茹でてから、葉全体を熱湯に浸し20秒程度が目安です。
茹で上がったほうれん草を氷水に取ると、鮮やかな色がキープできます。
しっかり水気を切ってから食べやすい大きさにカットして、1食分ずつ小分けにしたものをラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存してください。
茹でてから冷凍保存したほうれん草も、凍ったまま加熱調理が可能です。
冷蔵庫に移して半日ほど立てばおひたしや和え物に使えます。
急いでいる場合はさっとお湯にくぐらせると時短できますよ。
しなしなになったほうれん草を復活させる方法
しなしなになったほうれん草は、水分を与えることで復活させることができます。
保存状態やしなしな具合によっては復活できないこともありますが、ぜひ試してみてください。
お湯を使う方法
最初に、黄色く変色しているなど傷みが見られる部分は取り除き、健康な部分だけを残してください。
それから、ほうれん草全体をさっと50℃程度のお湯にくぐらせます。
これにより葉物野菜に備わる「気孔」と呼ばれる小さな穴が開き、そこから細胞が水分を吸収することで、しなびた葉が元気を取り戻します。
アクやえぐみも取れて一石二鳥です。
茹でるのではなく、ほうれん草にショックを与えるように、あくまで短時間だけお湯にくぐらせるのがポイントです。
お湯にくぐらせたあとはすぐに冷水にさらして急速に冷やすことで、ほうれん草がよりシャキッとした食感に仕上がります。
水につける方法
お湯を使う方法がいいとは聞くけれど、ちょっとめんどくさいというときは、水につけるだけの方法もあります。
下準備として、まずほうれん草の根元(葉の付け根)をハサミなどでカットしてください。
新しい切り口ができることで、水分の吸収率が上がります。
次に大きめのボウルに水を張り、カットした部分(断面)がしっかり浸るようにして、ほうれん草全体を水に漬けます。
ほうれん草の状態にもよりますが、冷水であれば1時間以内、常温の水であれば2〜3時間浸しておくだけで、シャキッと復活する可能性が高いです。
- Qしなしなになったほうれん草は食べられますか?
- A
ほうれん草がしなしなになるのは、乾燥して水分が不足することが原因です。腐敗とは異なる現象なので、食べても大丈夫です。
ほうれん草がしなしなになるのを防ぐには、保存時にキッチンペーパーなどを活用した乾燥対策が欠かせません。
万が一しなしなになってしまっても、お湯や冷水に浸して復活させられる場合もあるので試してみてください。