賃貸で暮らしをしている皆さんは、「次のお部屋、どうしようかな」と考える機会もあるでしょう。今回はそんなときに気になる賃貸物件の動向についてお伝えします。こんにちは、カーサミアライターのハルカです。
2025年1月の東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県における賃貸物件の市場動向の分析が発表されたので、ご紹介します。
ぜひチェックしてみてくださいね♪
いえらぶGROUPが、首都圏の賃貸物件の市場動向を発表
不動産業界のDXに取り組む株式会社いえらぶGROUPは、不動産業者間流通プラットフォーム「いえらぶBB」のデータをもとに、2025年1月の東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県における賃貸物件の市場動向を分析しました（※1）。
【1.シングルタイプ】4都県で築16～20年の平成築物件が最多
シングルタイプの物件は、神奈川県・埼玉県・千葉県・東京都の4県すべてにおいて、築16～20年の平成築物件が最多となっているそうです。 特に埼玉県・千葉県の物件供給数の割合が高くなっているということです。
千葉県では平均賃料が他の都県と比較して増加しておらず、築16～20年の平成築以降の物件割合が少なくなっているそうです。平均賃料も昨年8月の調査（※2）においても、千葉県は平均賃料が減少している結果だそうです。
東京都内の賃料ってやっぱりダントツで高いんですね。千葉県の平均賃料が減少しているのには驚きました！
【2.カップルタイプ】神奈川県で昭和築物件12.3%で最多
カップルタイプの昭和築物件は、神奈川が12.3%、続いて東京都が11.7%という結果だったそうです。
神奈川県はカップルタイプの他にも、大型ファミリータイプが12.5%で昭和築物件が最多となっており、神奈川県ではカップル向け、大型ファミリー向けのいずれのタイプでも昭和築の物件が一定数残っていることがわかります。
神奈川県は全国第2位の人口を誇る一方で、空き家の数も全国第3位とされ、総務省の『住宅・土地統計調査』によると47万戸が存在しているそうです。（※3）
また、令和築の物件についてもシングルタイプでは東京に次いで5.1%と多いものの、その他のタイプでは4県中最も少ない結果となったそうです。
空き家問題や築古物件の供給過多を受け、神奈川県では市街地再開発が進行中で、老朽化した建物の更新や都市機能の向上が進められているそうです。（※4）
今後、再開発の進展が空き家問題の解消や住宅市場の活性化にどのように影響するのか、注目されるということです。
空き家問題は全国的な課題ですよね！それぞれの地域に合った活用方法を見つけて地域活性化につながれば嬉しいなと思います
【3.ファミリータイプ】東京都の物件割合が増加、他3県も築2~5年の令和築物件で減少するも新築は増加！
東京都のファミリータイプの物件割合は、多少の増減がありつつも増加傾向にあり、新築物件は最多の24.8%となっているそうです。
神奈川県、埼玉県、千葉県の3県も、築2～5年の令和築物件（2020年から2023年頃）で物件割合が減少するも、再び増加傾向にあるということです。
物件供給数の減少については、2020年以降、新型コロナウイルスの影響で建設計画の遅延や中止が相次いだこと、特に、緊急事態宣言や物流の停滞により、建設資材の供給が滞ったことが原因の一つと考えられるということです。
東京都では、ファミリー向けを中心とした広めの物件の供給が増加、テレワークの普及による住居ニーズの変化、マンション価格の高騰による賃貸へのシフト、開発業者の市場対応があるということです。
一方、需要も堅調で、都心回帰やファミリー層の需要増が賃料上昇を後押しもあり、今後も賃料水準の動向に注目していきたいということです。
働き方が大きく変化したことによる住宅ニーズの変化が統計にもしっかり現れているんですね。興味深いです！
▽東京23区についての詳しい分析はこちらから
東京23区、令和・平成・昭和築の賃貸物件動向を分析！｜いえらぶ調べ
～新築物件シングルタイプ平均賃料12万円超え、築年数・タイプ別で見る賃貸住宅市場の変化～
今回は、不動産業界のDXに取り組む株式会社いえらぶGROUPが、不動産業者間流通プラットフォーム「いえらぶBB」のデータをもとに、2025年1月の東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県における賃貸物件の市場動向を分析した結果についてお伝えしました。
シングルタイプは築16～20年の平成築物件が最も多いということで、確かにそうだなと納得です。東京都内の賃料が高いのは分かっていましたが、こんなにも差があるとは驚きでした！
みなさんも新しいお部屋を探す際は、統計データもぜひ参考にしてみてくださいね。
■調査概要
調査期間：2025年1月1日～2025年1月31日
調査機関：株式会社いえらぶGROUP
調査対象：「いえらぶBB」に掲載された賃貸集合住宅の物件データ
有効サンプル数：25万件
調査手法：「いえらぶBB」の掲載データよりランダムに抽出し集計
※1 シングルタイプ：30平米未満、カップルタイプ：30平米以上50平米未満、ファミリータイプ：50平米以上70平米未満、大型ファミリータイプ：70平米以上の物件
※2 シングルタイプの平均賃料が全国的に減少！一方、カップルタイプは地方7県で上昇傾向に｜2024年8月賃貸市場動向分析（いえらぶ調べ）https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000512.000008550.html
※3 神奈川県ホームページ.空き家施策 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/zm4/akiya/index.html
※4 神奈川県ホームページ.市街地再開発事業 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/x2n/cnt/f480012/index.html
