職場で地震が起きたとき、防災マニュアルがなくて「何をしたらいいかわからない」と不安になりませんか?
こんにちは、株式会社トラスト・ファイブが運営するビル・土地の記事メディア担当の大沢しのです。
不動産とは切り離せない「防災」に関する情報を、東日本大震災で被災経験をもとに、リアルな体験談を交えてお届けします。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
- 防災マニュアルがない職場で地震が起きたとき、個人として何をすべきか
- 地震発生時にパニックにならないための事前準備
- 自分でできる地震発生直後の行動プラン
Q.私の職場には、防災マニュアルがありません。勤務中にもし地震が起きたらどうしたら良いでしょうか?
私の勤務先には、防災マニュアルがありません。勤務中にもし大きな地震が起きたら、どうしたらいいでしょうか?
ご質問いただきありがとうございます。勤務中に地震が発生したら、基本的には職場の防災マニュアルに従って行動することになります。
ですから、まずは防災マニュアルの有無について、上司や総務部、あいるいはビルの管理会社に確認してみましょう。周知が行き届いていないだけで、実は防災マニュアルが存在するケースもあります。
しかし、小さな会社やお店では、防災マニュアルが本当に整備されていないケースも考えられます。
今回はそうした場合を想定して、地震が起きた際に個人でできる行動をご紹介します。
ここでご紹介する行動は、想定される人数(チームメンバーの数や来客者数)や職場の立地条件によって変化します。ぜひご自身の職場に合わせてアレンジしてくださいね。
職場に合わせた、個人の地震対策を考えておく
いざ地震が起きたとき、「何をすればいいかわからない」というだけで、人はパニックに陥ってしまいます。私も、まさにそうでした。
事前に行動を決めておくだけで、いざというときの行動は大きく変わります。
ここからは、私の体験を交えながら個人でできる対策をお伝えします。
体験談「3.11のときは怖くて思わず外に飛び出してしまった」
私自身は、東日本大震災が起きたとき、自宅アパートのリビングで過ごしていました。今まで経験したことがないほどの大きな揺れが、しかも長い時間続いたことがとにかく怖くて、思わず外に飛び出してしまいました。
しかし、揺れている最中や直後の屋外には、割れた窓ガラスや、瓦、看板といったものが落下してくる危険があります。
後から振り返ると、あの行動は決してお手本にできるものではなく、むしろリスクの高い行動でした。
当時の私のように「何をすればいいかわからず、とっさに動いてしまう」というのは誰にでも起こりうることだと思います。
だからこそ大切なのは「大きな地震がきたらどう動くか」を事前に決めておき、いざというときでも迷わず行動できるようにしておくことです。
私が現在行っている対策
私が個人的に決めていることは以下の通りです。
● 職場では、周辺のロッカーや書籍などが倒れたり落ちたりしてこない場所(安全ゾーン)に避難します。
私の職場は小さなオフィスで、一部屋に机、キャビネット、ロッカーホワイトボードが置かれています。社内ルールによりキャビネットとロッカーは常に施錠されているので、物が落ちて来る心配は少ないです。
私の場合は、机の下のスペースが安全と考えられるので、まずは机の下に入ります。
地震が起きた際に、「転倒物や落下物がないスペース」を「安全ゾーン」と呼びます。机の状態や周囲の状況によっては、机の下が必ずしも安全とは言えない場合もあります。状況に応じて判断してくださいね。
● 家庭では、ベッドや布団の周辺には家具を置かず、そのスペースを「安全ゾーン」にしています。
我が家では子どもが小さい時から、現在に至るまで地震が起きたら「ベッドや布団の上に避難」するよう伝えてきました。引っ越した今でも、ベッドや布団の周辺には何も置かないようにしています。
職場での地震対策、まずやるべきこと

防災マニュアルがない職場では、会社側に防災マニュアルの整備を提案しましょう。総務部がある会社なら総務部へ、小さな会社であれば社長や店長に相談してみることをおすすめします。
さらに、会社の整備を待つ前に、個人でできる対策から始めましょう。
自分やチームの行動プランを決める
まずは、自治体が発行している防災ガイドラインに目を通しておくと安心です。
オフィス向けや店舗向けそれぞれ参考になる情報が載っているので、それを参考にチームの仲間と行動プランを決めておくとよいでしょう。
職場における「安全ゾーン」を決めておく
「地震が起きたらここに移動する」という安全ゾーンを、職場で決めておきましょう。
「安全ゾーン」には、周囲に倒れやすい什器がなく、天井や棚の上からの落下物がなく、窓ガラスから離れている場所を選びましょう。
また、「安全ゾーン」から非常口までの避難経路についても、什器や家具の転倒・移動防止を行い、揺れが収まったあと避難できるようにしておいてくださいね。
私が提案する職場の状況別行動プラン
「安全ゾーン」を決めるといっても、職場の状況によって最適な行動は変わってきます。ここでは、2つのパターンの行動プランの例を提案します。
ご自身の職場に近いパターンを参考にアレンジしてみてください。
オフィスで働いている場合(来客の少ない事務所など)
- 揺れを感じたら、すぐに「安全ゾーン」に集合するか、机の下に入るなどして身を守る
- このとき、頭上の棚やロッカーからの落下物に注意する。(座布団や固いファイルなどで頭を保護できるとよい)
- 揺れが収まったら、非常口までの動線に障害物がないか確認する。
- チームで安否確認の方法(声かけ・チャットツールなど)を事前に決めておく。
来客対応のある店舗で働いている場合
- 揺れを感じたら、まずお客様に「頭を守って」など具体的な声掛けをしつつ、あらかじめ決めておいた「安全ゾーン」に誘導する。
- 揺れが収まったら、避難経路や屋外の安全を確認してから避難を判断する。
- お子様連れのお客様がいる場合は、はぐれないよう特に注意して声をかける。
いずれのパターンでも共通して大切なのは、「揺れている最中は、まず自分の身を守ることを最優先にする」という点です。会社のマニュアル整備を待つのではなく、まずは自分自身で行動プランを決めておく。
それだけでも、いざというときの安心感は大きく変わります。
防災マニュアルが整っていない職場でも、個人でできる備えはたくさんあります。今回ご紹介した内容を参考に、ご自身にできる対策を、ぜひ今日から始めてみてください。


