一人暮らしの狭い部屋では、収納スペースが限られていることもあり、油断するとすぐに物が増えていきます。とはいえ「捨てたいけれど、なかなか手放せない」という方もいるでしょう。
物が多いままだと、持っているのに同じものを買ってしまったり、使いたいときに見つからなくてイライラしたりなど、ストレスの原因にもつながります。
こんにちは!定期的に持ち物を見直しているカーサミアライター、春野です。北欧式整理収納プランナーの資格を活かして、一人暮らし女性に役立つ情報を発信しています。
この記事では、物が増える原因や、部屋をすっきり片付けるための方法をご紹介します。いらない物と一緒に悩みも手放して、軽やかな毎日を過ごしましょう。
物が多いのはなぜ?考えられる理由
片付けに入る前に、まずは物が増える原因を考えてみましょう。自分の傾向が分かれば、対策しやすくなりますよ。
物が増える理由として多いのは、以下のパターンです。
何となく物を買ってしまう
「つい衝動買いをしてしまう」という方は、物が増えやすい傾向にあります。周りの状況に流されて買い物しないよう、意識することが大切です。
たとえば、日用品のストックが家にまだあるのに、「いつもより安く売られていたから」「ポイント〇倍デーだから」などの理由で買ってしまった経験はありませんか?
ほかにも店員さんや友人に勧められて、断り切れずに買ってしまったり、「SNSで人気があるから」といって購入したりする人は、物が増えやすいでしょう。
ストレスがたまっている
プライベートや仕事でストレスがたまっているときも、物を増やしがちです。実際に「買い物をすると気分がすっきりする」という人は、少なくないはず。
購入した直後は気持ちがすっきりしても、しばらくすると結局あまり使わず、部屋のスペースを物が占領してしまうケースはよくあります。その結果ストレスがたまり、「また物を買う」という悪循環に陥りやすいので注意が必要です。
物に対する思い入れが強い
「物に対する思い入れが強く、なかなか処分できない」という場合もあるでしょう。「捨てる」ことに、後ろめたさを感じる人も少なくありません。
特に、人からもらったプレゼントや、学生時代の思い出の品などは手放しにくいものです。
またお菓子の空き箱やコンビニのお箸など、「捨てるのはもったいない」「いつか使うかもしれない」と処分しないのも、物が増える原因につながります。
物が多い人がすっきり片付けるための方法
ここからは、物が多い人がすっきり片付けるための方法を紹介します。
持ち物の量を決める
必要以上に物を増やさないためには、持ち物の量をあらかじめ決めておきましょう。
たとえば本であれば、「この本棚に入る分だけ」とルールを決めて、入り切らなくなったら手放せる本がないか見直します。
収納家具や収納用品を増やすのではなく、あくまでも今あるスペースに収まる量をキープすることが大切です。
手放す基準をはっきりさせる
物を手放すためには、自分の中の基準をはっきりさせることが大切です。ポイントは「今」必要かどうか。今使っていないのであれば、処分するのが基本です。
手放そうか悩むなら、「最後に使ったのはいつ?」と自分に聞いてみてください。「いつか使うかもしれない」の「いつか」は、やってこないと考えて大丈夫です。
判断基準の例
- 人からもらったけれど、好みに合わない
- 値段が高かったので、とりあえず持っている
- 毛玉だらけのニットなど、明らかに消耗している
- 似たデザインのデニムなど、同じ使い道の物が複数ある
なかには写真や手紙など、使っていないけれど大切な物もあるでしょう。そういった場合は無理に処分せず、場所を決めて保管しておいてくださいね。
もらったらすぐに使う・もらわない
無料でもらえる化粧品のサンプルや、コンビニのお箸やおしぼりなどは、なるべくすぐに使いましょう。
化粧品のサンプルの場合、つい「旅行のときまでとっておこう」とためこみがちですが、物が増える原因につながります。時間がたつと品質も落ちるので、早めに使い切るのがおすすめです。
また、物を家に持ち込まないように意識することも大切。特に必要ないのなら、もらうのを断るのもひとつの方法です。物を増やさなければ、収納場所を確保したり、処分したりする手間もありません。
物の量を見直すタイミングを決める
持ち物を見直すタイミングを決めておくのも、おすすめです。カレンダーや手帳に記入しておけば、行動しやすいでしょう。繰り返すうちに、持ち物を見直す習慣がつきますよ。
物の量を見直すタイミングの例
- ゴミの日の前日
- 長期休暇
- 衣替え
- 大掃除
捨てる以外の方法を知っておくのも大切
どうしても処分するのが後ろめたいのであれば、「捨てる」以外の方法を知っておきましょう。物を手放すハードルが下がります。
たとえば、着ないけれど状態が良い服を、フリマアプリやリサイクルで人に譲ったり、思い出の品はデータで残したりすれば、気持ちよく手放せるでしょう。
洋服や本など、アイテム別の詳しい手放し方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
必要以上に物が増えると、収納場所の問題だけでなく、使いたいときに見つからなかったり掃除しにくかったりなど、ストレスの原因につながります。
まずは「今必要かどうか」を基準に、持ち物を見直すところから始めてみてください。
ほんの少し意識するだけで、物に振り回されなくなり、心地よく過ごせるようになるはずです。