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お部屋探しは、妥協も必要?不動産屋さんに叱られて心が揺れたけど【一人暮らしエッセイvol.18】

一人暮らしエッセイ
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妥協をせずにお部屋探しをして良かった!と心から思っています

会社の寮に住んでいた私でしたが、2年目にして「一人暮らしをしよう!」と決意しました。

寮の共有スペースで同期とお酒を飲む時間はお気に入りでしたが、ある日、寮母さんから「昨日は夜遅かったのね」と一言もらったとき、なにか気持ちがぷつりと折れてしまい、誰からも干渉されない暮らしをしたいと思ったからです。

せっかく引っ越すのだから、理想の家に住みたい!!
そうして私は、日曜日に住みたいエリアの駅にある不動産会社を2軒、はしごをしました。

1軒目は、お安い物件が多く揃っている、庶民的な外観をしている不動産屋さん。そこでは優しそうな女性店員さんが物件探しをサポートしてくれましたが、お勧めされたのはどれも駅から15分以上の20平米未満の1R。

「若い会社員さんだったら家にいる時間は少ないし、駅まで歩くのも健康にいいはず!」と押し切られたのですが、内見に行っても心躍らず、せっかくに一人暮らしだと言うのに微妙な気持ちになりそうなので、もう少し検討すると言ってその場をあとにしました。

2軒目は、テレビCMでも有名な不動産屋さん。仲介手数料が半額につられました。
そこでは、同い年くらいの店員さんが担当してくれましたが、私の希望する条件を書き込むや否や、「夢を見過ぎです!!」とピシャリとお言葉をもらいました。

希望する価格に合った家を何件か内見に連れて行ってもらったのですが、どれもなんだかピンとこない。「どうですか?」と聞かれるたび、明確にどことは言えないけれど「なんかイメージと違う」と言って渋っていました。

私が嫌だと思ったのが顔に出ていたのか、もしくは「これだったら寮でいいや」と思っていたのがバレたのか、店をあとにするときに店員さんから「部屋探しはどこかで妥協するものなんです。そんなんだったら一生部屋決まりませんよ!!」と叱られてしまいました。

そこからは、お部屋探しが私のルーティンになりました。毎朝起きたら不動産サイトの新着物件をチェック。不動産屋さんを通りがかったら店舗の前に貼り出されている物件をチェック。

しかし、1ヶ月が経っても部屋は決まりませんでした。

例の店員さんに言われた「妥協」の二文字が頭から離れず、最終的に「駅から多少歩いてもいいし、家賃が上がってもいいし、3点ユニットバスでもいいから、日当たり・2階以上・鉄骨造は譲らないでいよう!」と心に決めました。
ユニットバスについては、お風呂好きな私からすると最大限の譲歩でした。

そうして決意を新たにしたある日、不動産サイトの新着物件で奇跡的な出会いをしました。

駅から徒歩5分・バストイレ別・南向き・3階・鉄骨造、しかも、家賃が予算内という、どれもぴったりな物件があったのです。
安さの理由は、築年数が古いということでしたが、数年前にリノベーションをしたばっかりで新品同様の内観でした。

急いで連絡をして、数日後に内見、その日のうちに契約をしました。
決まるときは、こんなにとんとん拍子なものなのかと驚きました。

今でもこの家に住んでいて、これを書いているのも家のリビングスペースです。

ここ数年は、社会情勢の影響を受け、自宅で仕事をすることが増えました。妥協をせずにお部屋探しをして良かったと心から思います。
そして、ぴったりな家を見つけられてラッキーでした。

唯一、心に引っかかっているのは、今の家の条件が良すぎてなかなか引っ越しを考えられないということ。あと何回更新をするんだろうな〜と思っています。

(エッセイ投稿者:いちごパフェ/20代・女性)

エッセイ募集企画は終了しました。次回の開催をお楽しみに!

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