この連載は、かけだしフリーランスの右往左往っぷりをセキララに描く連載エッセイです。
これからのキャリアに悩む女性の参考になりますように。
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エッセイを書いた人:蛙田アメコ
・アラサー
・元教育サービス業正社員
・正社員時代は年間公休97日
・2018年から2年間、副業フリーランス(兼業作家)として活動
・2020年、体調を崩して会社を退職
はじめまして、こんにちは。
ライトノベル作家の蛙田アメコです。
アラサーで、バツイチ。
現在、作家・シナリオライターとして生活しています。
2020年に体調不良でうっかり会社をやめて、フリーランスの文筆業になってしまいました。
(仕事を求めて四苦八苦しながらも)今のところは元気に生きているわけですが、今こうしていられるのは、過去の自分が「ある判断」をしてくれたからです。
今回は「体調不良のときには心療内科にかかることも視野に入れよう!」という話です。
初診のハードルが高いように思う心療内科ですが、近所の内科などから繋いでもらうこともできます。
フリーランスってどんなやろ?、とこのエッセイを読んでくださっている方の中には、今まさに「毎日仕事をしているけど、ずっと体調が悪くて治らない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の「体調が悪かったら心療内科を検討しよう」、1つの選択肢として覚えておいていただきたいなと思っています。ゆっくり読んでみてくださいね。
「私、つらいです」と言えた日。
2018年から気管支喘息を発症しました。
坂道を登れない、どころか駅から職場までの道のりで息切れをして座り込んでしまう…止まらない咳、ままならない呼吸…そんな状態が続き、これはいよいよヤバいぞ、ということで近くの内科から大学病院への紹介状が出ました。
様々な検査をして(血中酸素濃度とか、肺のレントゲンとか、その他いろいろ)、問診…そこで、私は先生に言えたのです。
「あの、私、つらいんです。仕事に行くと肺が痛くなって、関係の悪い夫と住んでいる家に帰ろうとすると、また咳が止まらなくなるんです」
仕事や夫婦関係(のちに離婚)のストレスは、私の体に気管支喘息という形でダメージを与えていました。人間の心と体は密接に絡み合っています。
大学病院の先生は言いました。
「よく話してくれました。私も離婚したばかりで、お気持ちとてもわかります」
そして、出してくれたのは心療内科への紹介状でした。
病院の心療内科・クリニックでは、初診を受けるまで長期間(数週間~数ヶ月)待たされることが多いです。しかし、他の診療科からの紹介状がある場合には優先的に診療してくれる場合があるようでした。
紹介状がある旨を告げると、「明日はこの時間でしたら空いています」と素早く案内をしてくれたのです。ここから、服薬やカウンセリングによって少しずつ健康を取り戻していく(今はその途中)わけですが…。
このとき、呼吸器内科で「実は…」と切り出していなかったら? と思うと、今でも怖くなります。勇気を出して医師に相談してくれた過去の自分、グッジョブ!!
体調が悪いときには病院に行こう
非常にそもそも論なのですが、体調が悪いときに病院に行っていますか?
「忙しくて行けない」
「病院に行くほどではない」
というあなた。フリーランスは特にそうですが、そうじゃなくても人間の人生というのは体が資本です。体調が悪ければ、趣味も楽しくないし、仕事だってうまくいきません。
新型コロナウイルスの出現で「健康」の価値は目に見えてみるみる上がっています。また、当たり前にあると思っていた医療機関というインフラが、本当にかけがえのない医療従事者の方の献身で成り立っていたことも見えるようになってきました。
謙虚で優しいあなたは、「こんなときに、ちょっとした体調不良で病院に行くなんて…」と思うかもしれません。
けれど、「体調が悪いときには病院へ!」ということだけはお伝えさせてください。
世の中は大変なことになっていますが、あなたの代わりはどこにもいませんので…。
※医療機関受診の際には、各種ガイドラインに従ってください。
病院で「心がやばい」と相談しよう
体調不良が続くときには、かかりつけの内科で「実は精神的にきつい状態が続いていて、体の調子も悪いです」と相談してみましょう。
私の場合、冒頭に書いたエピソード以外にも内科→心療内科という順番で診察を繋いでもらい、結果として助かったことが何度かあります。
体調が悪いときには、病院へ。
心がやばいときには、素直に申告。
今体調が悪いあなた、まずは近くの内科に行ってみませんか?
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