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仕事に悩んでいた私。味方になってくれたのも、職場の人でした【一人暮らしエッセイvol.38】

一人暮らしエッセイ
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私の味方になってくれた先輩

入社6年目。一人暮らしも6年目。
私は就職とともに家を出て、実家から遠い場所で仕事と一人暮らしを始めました。

早く家を出たかった私は、一人暮らしできることが本当に嬉しかったです。
自分の好きなもので部屋をうめつくし、自分だけのお城を完成させました。

私の暮らしは、ざっと次のような感じです。

料理は全くしません。
入居早々にガスの元栓をしめ、ガスコンロに蓋をしました。

でもスーパーには行きます。
最近は「おひとり様」用の総菜や冷凍食品が多いので大変助かります。仕事帰りに、値引きになったおかずをまとめ買いして、パックからつめかえ、冷凍庫に放り込んだら、完璧な「作り置き」が完成です。

そんな暮らしの中で、近所に、行きつけの麵屋とカレー屋ができました。
カウンターでの御飯は、かっこいい大人って感じでワクワクします。
お酒が飲めない私にとっては、一人でもくもくと食べられる所を発見できたことも嬉しかったです。

最初に住んだ街が住みやすく、引越しも同じ街にしました。
角部屋が良いけど、この街を出たくない!なんて不動産屋も引越し業者もびっくりしたでしょうか。

一人暮らし6年目となると、こんなふうに生活は安定してきます。

しかし仕事のほうは、入社5年目を過ぎたころから、転職していく会社の同期や友人が増えました。

会社の方針、職場の雰囲気や人間関係での悩み。そして、異業種への憧れ……。
転職していった人たちは、それぞれに理由がありました。

しかし転職を決めるなら、「20代のうちに」が大切らしいです。30を過ぎると、人材育成に時間がかかるらしく、募集の数も、ぐっと減るとか。

今の職場で中堅にさしかかる手前の年齢ということもあり、私もキャリアを考え始めました。

基本的に異動がないこの職場で、ずっと同じ仕事をしていくのか。
今の会社で中堅の立場になるなら、職場の雰囲気をいい方へ変えられるように考えないと。

……と、悶々と悩み続け、疲れてしまいました。
泣きながら帰るぐらい、精神的にダメージが大きくなった私は、会社の先輩、つまりは、人生の大先輩に相談しました。

先輩は、会社特有の空気感など、言葉にできない悩みを共有できる人。今まで、いくつも転職して、最終的に今の仕事に就いた人です。

色々な仕事を経験して、たくさん苦労してきた、先輩の助言はこうでした。

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「違う仕事を選ぶのも良いけど、今の状況に、ぐっと耐えて、誰かに愚痴を聞いてもらいながら、淡々と仕事していくのも選択の一つだよ。一人暮らしを続けたいのなら、今の安定した仕事を続けること。それは、自分の生活を守るためでもあるよ。」

転職いいんじゃない?と、簡単に背中を押すよりも、真摯に悩みに向き合ってくれたアドバイスでした。

私のことを親身に心配してくれているからこそ、反対する。
そんな心強い「味方」が身近にいたことを知りました。

先輩のアドバイスをもらって、私は仕事を続けることにしました。

この先輩以外にも、今の仕事を通じて、たくさんの「味方」がいることに気付きました。

そして、今の仕事を続けながら、やりたいことを見つけました。
次の仕事に向けて、でも焦らずに、自分のペースで転職活動を続ける。今は、それがベストだと思っています。

実家から離れた土地で、新しい友人がいない私ですが、この職場を通じてたくさんの「味方」に恵まれたことを誇りに思います。

(エッセイ投稿者:りん/20代・女性)

エッセイ募集企画は終了しました。次回の開催をお楽しみに!

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