「一人暮らし女性のおうちライフを快適に!」がテーマのライフスタイルマガジン「カーサミア」では、一人暮らしに関するエッセイを公開しています。
10年間住み続けた今、入居時に確認しておけばよかった…と思うこと
私は築50年の賃貸マンションに住んでいます。立地条件がよく、駅からも近く、ご近所さんもいい人で、家賃が安い物件のため、なんだかんだで10年住み続けています。
しかし10年住んだ今、入居時の賃貸契約書の特約条項をもっと確認しておけばよかったかなあと思っています。
特約条項というのは、大家さんが入居者との間で特に取り決めておきたい内容として記載できる条項のことです。大家さんは賃貸に出すにあたり、希望する条件を自由に入れることができます。特約条項によく入れられるのは原状回復やクリーニングに関する部分だそうです。
10年住み続けている私は、最近、クリーニングに関する部分を確認する必要が出てきました。
元々築年数が古かった上に経年劣化で、居住中にポロポロ修復しなければならない部分が出てきたからです。
まずボロが来たのが浴室の壁でした。最近のマンションのように、パネルタイプの壁ではなく、タイルと塗り壁のため、まず目地が欠けてきました。そして塗壁の方はヒビが入ってそこから壁がめくれて剥がれてきました。こちらは大家さんに相談したところ、大家さんの費用負担で修復してもらうことができました。
その次がボイラーです。ある日、いつも通りにお風呂に入ろうとしてお湯を出したところ、ベランダに設置されているボイラーから大音響で「ぶぉおおおおおおおお~~!!」と異常音が響き渡るようになってしまったのです。こちらも大家さんに相談し、大家さん負担で交換してもらいました。
それに味をしめた私は、ついでにハウスクリーニングもお願いできるかも?と思いました。
実はその時、フローリングの床もかなり汚れていたのです。私は30㎡弱の、広めの1DKに一人暮らしをしているのですが、この面積の床を一人でワックス剥がしからワックスがけまでするとしたらかなりの重労働…。
しかも業者さんを調べたところ、この広さだと安くても5~6万円はかかると推測。
そこで早速、不動産管理会社に掛け合ってみたのですが、こちらは自己負担になる、とのことでした。一瞬、なんで?と思い、元不動産会社勤務の友人に聞いたところ、賃貸契約書の特約に書いてあるはず、とのこと。
そこで入居後初めて賃貸契約書の特約条項を読んでみたところ、確かに記載がありました!
「入居中の畳、襖の張替費用等は借主負担とする」との明記が…。(ガーン)
だからフローリングのクリーニングは自分で負担しないといけないのネ(汗)
とここでようやく納得。
仕方ないので、結局フローリングのワックス剥がし&ワックス掛けは自分一人でやることにしました。
賃貸で住む人は、4~5年くらいで転居する方も多いとは思います。でも、様々な条件のよい物件を借りると、私のように10年以上住むことになるかもしれません。
そんな時のために、賃貸契約書を交わすときは特約条項をよく読んで、自分が費用負担することになるのか?と思われた部分は先に確認・交渉しておくといいと思います。
特にズボラな方や掃除があまり得意でないけれどもキレイに住みたい、という方は、最初にハウスクリーニングの費用負担がどうなるのか確認しておくことをお勧めします。
(エッセイ投稿者:YM/女性)
エッセイ募集企画は終了しました。次回の開催をお楽しみに!