この記事では、揚げ物中にフタをすると危険な理由と、油はね防止に便利なアイテム、時短調理のポイントを紹介していきます。
こんにちは、カーサミアライターの桐里です。時短家事を独力で追及して十数年、「もっと家事を効率良くラクにしたい」と思い、時短家事コーディネーター Basic資格を取得しました!
揚げ物の片付けをラクにしようと、フタを使うと大変なことになります…!知らないと重大な事故に繋がる危険性があるので、ぜひ確認していって下さいね。
揚げ物中にフタ、なぜ危険なの?
家での揚げ物は、油はねの掃除や残った油の片付けが大変ですよね…。少しでも簡単にしようと、油はねの防止や、少ない油で揚げ物するためにフタを使う人がいるそうですが、とても危険です!
揚げ物中のフタがなぜ危険なのか、解説していきます。
油の過熱に気付きにくく、発火の危険性がある
NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)とクックパッドの協業で「家庭で揚げ物調理中に起こりそうな事故」をテーマに実証実験をした結果が公表されています。
フタをして揚げ物をしていて、フタを開けた瞬間に発火し火災になる危険性があるそうです。
揚げ物中にフタをすることで、鍋の中は酸素が供給されない状態になります。油の温度が発火温度に達していても、フタが発火に必要な酸素を遮断して発火はしませんでしたが、フタを開けた途端に酸素が流れ込み、発火に繋がりました。
一気に炎が燃え上がる様子は、とても怖いですね…。フタを開けた瞬間の発火なので、大火傷に繋がる可能性があり、大変危険です。
フタに付いた水滴が落ち、油が飛び散る
冷凍ポテトをフタをした状態で揚げる実験もされています。時間の経過とともに冷凍ポテトに含まれる水分が蒸発し、フタの裏に大量の水滴が付いている様子が確認できました。
フタを開ける時にフタに付いた水滴が油の中に落ちると、水蒸気爆発により高温の油が周囲に飛び散って、火傷をする危険があります。
水蒸気爆発とは、考えただけでも恐ろしいですよね…!
油の飛び散りによって火傷や火災の危険があるため絶対にやめましょう!
揚げ物中にフタをせずに、油はねを防止する方法
揚げ物中のフタがとても危険だと分かりましたが、何とか油はねを防止する方法はないのか…気になりますよね。
私がおすすめするのは、油はね防止ネット(オイルスクリーン)を活用する方法です。
油はね防止ネットとは?どこで購入できる?
油はね防止ネットとは、揚げ物や炒め物をする時に油はねをガードしてくれるネットです。メッシュ素材で水蒸気を逃がせるので、水滴が鍋に入って跳ねることなく安心です。中身の確認がしやすいのも魅力。
私はダイソーで買ったものを使っています。ちなみに100円商品ではなく、300円商品でした。他にもホームセンターやニトリでも販売されていますよ。
油はね防止ネットはどうやって使う?
使い方は簡単で、揚げ物をするフライパンや鍋にのせるだけでOKです。メッシュ素材なので完全に油はねを防げるわけではありませんが、減らすことはできます。
「パチッ」とはねた油からも身を守ってくれるので、私は安全のために使っていますよ。コンロや壁への油はねが少ないので、掃除の時短になっておすすめです!
揚げ物調理の時短ポイント
最後に、時短家事コーディネーターの視点から揚げ物調理の時短のコツをお伝えしていきます。
食材は小さめ、薄めに切る
食材の厚みがあるものは、中までしっかり火を通すのに時間がかかってしまいます。食材を小さめ、薄めに切ると、火が通りやすく揚げる時間を短縮できますよ。
揚げる時間が短いと、その後の掃除も時短できます。唐揚げは一口大に、野菜の天ぷらは薄めにカットするのがおすすめです。
冷凍食品を活用する
揚げ物は卵液に浸したり、衣を付けたり、下準備にも時間がかかりますよね…。最初から手作りは大変なので、私はよく下ごしらえ済みの冷凍食品を活用しています。
揚げ時間は手作りしたものとあまり変わらず、調理時間は大幅に短縮して自宅で手軽に揚げたてサクサクが食べられます。
- Q揚げ物中にフタ、なぜ危険?
- A
揚げ物中にフタをすると、いつの間にか油の温度が上がって過熱状態となってしまいます。フタを開けた瞬間に酸素が流れ込み、発火するおそれがあり大変危険です。フタに付いた水滴が油に落ちて、水蒸気爆発を起こす危険性もあります。揚げ物中のフタは絶対にやめましょう!
- Q揚げ物の油はね対策は?
- A
油はね防止対策には、油はね防止ネットの活用がおすすめです。メッシュ素材で安全に使えて油の飛び散りを防げますよ。掃除の時短になるので、ぜひ活用してみてくださいね。