この記事では、魚焼きグリルでの調理中にアルミホイルを使うことの危険性をお伝えしていきます。いまが旬の「脂がのったサンマ」は特に要注意なんですよ。
こんにちは、カーサミアライターの桐里です。時短家事を独力で追及して十数年、「もっと家事を効率良くラクにしたい」と思い、時短家事コーディネーター Basic資格を取得しました!
魚焼きグリルにアルミホイルを敷く方法は、食材の種類によっては発火や引火などの事故に繋がる危険があります。記事の後半では、アルミホイルを使用せずに、グリルの掃除を時短する方法も紹介していますので、ぜひチェックしていって下さいね。
魚焼きグリルにアルミホイルを使ってはダメ?
魚焼きグリルを使う時に、焼き網の上にアルミホイルを敷いたら掃除がラク!といった情報をSNSなどで見かけたことはありませんか?焼き魚が網にこびりつくのを防ぎニオイも残りにくいなど、後の掃除が楽になりそうです。
しかし、実はこの行動、要注意なんです!
NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)が発表した事故の事例によると、ガスコンロのグリルにアルミホイルを敷いて脂が多く出る食材を焼いている時に、グリル排気口から火が出る火災が発生したそうです。
時短のためにやった行動が事故に繋がる危険が潜んでいます…。危険な理由などについて詳しくみていきましょう。
魚焼きグリルにアルミホイルを使ってはダメな理由
電子レンジ調理にアルミホイルNGなのは有名な話ですが、魚焼きグリルにもアルミホイルはNGなのでしょうか?
食材の脂が過熱し発火する可能性がある
NITEが発表した事故の事例では、脂が多く出る食材鶏皮や脂がのったサンマなど)を魚焼きグリルで調理する際に、グリル焼網の上にアルミホイルを敷いて加熱したことにより、アルミホイルの上にたまった食材の脂が過熱されて発火したものと推定されるそうです。
脂の多い食材にアルミホイルを敷くと危険
脂が多く出る食材をグリルで焼く際に、グリル焼網の上や下(受け皿の上)にアルミホイルを敷いてしまうと、アルミホイルの上にたまった食材の脂が発火したり、飛び散った脂に引火したりする危険があります。
魚焼きグリルを使う際は必ず取扱説明書で安全上の注意事項を確認し、機器指定以外のものは入れないように気を付けましょう!
参考サイト:
製品安全情報マガジン Vol.438 10月10日号 「ガスこんろの事故」 | 製品安全 | 製品評価技術基盤機構 (nite.go.jp)
魚焼きグリルにアルミホイルを使わずに、掃除を時短する方法
魚焼きグリルにアルミホイルを使うと危険だと分かりましたが、何とか掃除を時短する方法はないのか気になりますよね。後の掃除が楽になるポイントを紹介していきますね。
焼き網にサラダ油を塗る
魚焼きグリルの焼き網に、食材がこびりつくのを防ぐための方法です。食材をのせる前に、焼き網にキッチンペーパーなどでサラダ油を塗っておきましょう。
脂身の多い魚や肉などもこびりつきにくくお手入れが楽になりますよ。
受け皿に水溶き片栗粉を入れる
受け皿に水を入れるタイプの魚焼きグリルの掃除がラクになる方法を紹介します。
1、水300ml程度、片栗粉大さじ3程度で水溶き片栗粉を作り、魚焼きグリルの受け皿に入れる
2、食材を焼き終わった後に、冷めるまで1時間ほど放置する
3、冷めたのを確認し、水溶き片栗粉が固まったらスプーン等で端から剥がして捨てる
4、汚れが残っていれば、焼き網と一緒に洗う
水溶き片栗粉がゼリー状に固まって、油汚れと一緒にスルンと剥がせます。油汚れのベタベタ掃除がラクになるおすすめの方法です!
ただし、受け皿に水を入れる必要のないタイプでは、この方法は使えませんよ。
- Q魚焼きグリルにアルミホイルはダメ?
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魚焼きグリルにアルミホイルを敷いて、脂の多い食材を加熱すると危険です。アルミホイルの上に溜まった食材の脂が加熱して発火や引火に繋がる可能性があります。間違った時短術で事故に繋がる危険があるので、事前に取扱説明書をしっかり確認しましょう。
魚焼きグリルの掃除をラクにするために、焼き網に油を塗る、受け皿に水溶き片栗粉を入れるなどの方法があります。時短したい人はやってみて下さいね。