この連載は、かけだしフリーランスの右往左往っぷりをセキララに描く連載エッセイです。
これからのキャリアに悩む女性の参考になりますように。
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エッセイを書いた人:蛙田アメコ
・アラサー
・元教育サービス業正社員
・正社員時代は年間公休97日
・2018年から2年間、副業フリーランス(兼業作家)として活動
・2020年、体調を崩して会社を退職
はじめまして。
あるいは、こんにちは!
蛙田アメコです。
うっかり、流れに任せてフリーランスとして生活をしはじめて2年目となりました。
会社員時代の恩恵でいただけていた各種手当ても、今年からは見込めません。
今年から本当の戦いが始まるな、と感じています。
今以上に結果を求めてがんばっていきたいと思います。
さて。
そんな、「昨年の振り返りと、今年の抱負」が自然と口を突いて出てくる新年でございます。
自慢ではないですが、私は努力を続けられません(本当に自慢じゃない!!)。
すぐ体調が悪くなったり、さぼってしまったりする人間です。
それでも、どうにか2022年をやっていきたい。
天才はとうにあきらめた凡人でも、少しでも飛躍を目指して、いい1年にしたい!
今回は、1年のはじめにできる「手帳で書き初め」のお話です。
「手帳で書き初め」のすすめ
みなさんは、「書き初め」というとどんなものを想像しますか?
墨と硯を引っ張り出して「初日の出」とか「新春」とか、ほのぼのと清々しい言葉を書くという人もいるかも。
あるいは、今年の目標を書く人がいるかもしれないですね。
私は、この書き初めを、ここ数年手帳を使ってやっています。
2016年ごろに「プロの作家になりたい!」と思い立ったものの、手掛かりもきっかけも掴めず、ただ時間が過ぎていく……。
そんななか、手帳に「今年の目標」を書くことを思いつきました。
手帳の中表紙、つまり一番はじめのページに2つから3つほどの「今年絶対に達成させること」を丁寧な字で書くのです。
これ、とってもオススメです。
「手帳で書き初め」の科学的根拠?
手帳というモノはとてもパーソナルなものですが、この「書き初め」に関しては写真を撮影して知人に見せたり、SNSなどで公開することをオススメします(もちろん、その際には個人情報の流出にご注意を!)
というのにも、科学的な根拠があるそうです。
私は、10年以上学習塾業界で働いてきたのですが、とにかく大変なのが生徒のやる気を出させること、やる気を維持させること!
そんな中で、色々と勉強したり、成功事例を学んだりした結果、「書き初めはした方が良い!」という結論に至りました。
アメリカの社会学者マートンが提唱した「予言の自己成就」という現象があるそうです。
簡単に説明すると「仮に間違った予言でも、人々がそれを信じることで人々が新しい行動を起こし、結果として予言通りの結果を引き起こす」というものです。
また、「パブリック・コミットメント」という考え方も存在するそう。
とても単純にいうと、「人は他人の前で表明した言動に、矛盾しないように行動する」というものです。ある実験によれば、結婚式の参列者が多いカップルほど離婚率が低いという結果も…要するに、「みんなに宣言しちゃった手前、引っ込みがつかないよね」ということでしょうか。
また、やる気は「どんなに小さなものでも、目標を達成するとあがるもの」です。
- 達成できそうな目標
- 達成できたら最高にアガる難易度の高い目標
を両方記載しておくといいですね。
また、手帳に記載しておき、定期的に目につくようにすることや、目標をSNSなどで共有してみることも重要です。
(参考文献:堀田秀吾,『科学的に元気になる方法集めました』,文響社,2017)
「手帳に書き初め」で商業デビューした話
実際、私にも書き初めがジブンの行動を変えた経験があります。
ずっと「デビューはしたいけど、小説を書けない」という状況にいました。それが、手帳に「書き初め」をするようになって変わったのです。
これが、デビュー前に書いていた「書き初め」です。
2017年の書き初め。1つめに書いてあるのは、初めて書いた小説のタイトルですね。
2018年の書き初めです。ちょっと難易度があがってます。
結果としては「2、『小説家になろう』で2万ポイントをとる」という目標への活動がデビューに繋がりました。2017年には、このサイトを使おうなんていう意識はサラサラなかったので不思議なご縁でございます。(小説家になろう、は当時の最大手サイト。最古参の方はデビュー等は考えずに伸び伸びと小説を書いていたら、結果としてデビューしていた……という方が多いようですが、2017年当時はすでに「書籍化のためのノウハウ」みたいなものが意識されている時代でした)
ただし、この目標は結論からいうと「失敗」でした。
1万ポイントちょっとで書籍化したような気がします。
つまり「今年絶対に達成させること」としてはあまりうまく機能はしなかった気がします。他の目標が「タスク」なのに対して、これだけ「他者からの評価」に重点を置いてしまったからでしょう。
目標は、あくまで「やった、やらない」が明確なものがおすすめです。
人からの評価を受けることがタスクになると、落ち込む原因になってしまうことも。
すでに書いたように「目標をスモールステップにする」ことが大切です!
「手帳で書き初め」、今年からはじめてみませんか?
上記のように、1年のはじめに今年の目標を「書き初め」してみると、自分の行動をよりよくすることができるかもしれません。とってもオススメです!!
墨と筆を持ち出して、本格的な書き初めをするのは難易度が高いですが「手帳の最初のページ」に丁寧な字で目標を書くことなら簡単にできるし、手帳を開くたびに目にすることができてモチベーションの維持に繋がります。
目標は、「達成できるタスク」と「難易度が高い大きな目標」の両方を記載するとよりよいです! SNSで共有すると、さらにモチベーションアップにつながりますよ!!
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