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苦手だけど大好きなコーヒーと過ごす、まったりした休日の午後【一人暮らしエッセイvol.5】

一人暮らしエッセイ
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苦手だけど大好きなコーヒーと過ごす、まったりした休日の午後

私はコーヒーに片思いをしています。

コーヒーを淹れる道具、様々な形や柄のコーヒーカップ、コーヒーを大事にするカフェ、それに何よりコーヒーの色と香り。
そのどれもが素敵で、大好きなのです。

それなのに、肝心の味があまり好きではありません。
苦みは平気なのですが、後味のざらっとした酸味が苦手です。
少しなら平気ですが、カップに一杯飲もうものなら、すぐに水を飲みたくなってしまいます。

あんなに良い香りなのに。
あの香りを思い切り堪能したくて、口に含むのに。
いざ飲んでみると、香りは楽しめるけれど、味がお邪魔虫です。
私はコーヒーのことが大好きなのに、コーヒーに拒否されているみたい。
困ったものです。

そんな私ですが、コーヒーに牛乳をたくさん入れると、最後までおいしく飲めます。
コーヒーと牛乳が、大体1対1の割合です。
牛乳を飲んでいるのやら、コーヒーを飲んでいるのやら、分かりませんね。
コーヒーが得意で大好きな人からしたら、邪道な飲み方かもしれません。

でも、良いのです。
私が私のために楽しむのですから。

コーヒーの味は好きではありませんが、香りは好きなので、そこはこだわります。

まずは、コーヒー豆を焙煎して売っている専門店で、100グラムとか200グラムとか、最少の単位で豆を買ってきます。
甘い香り、あるいはコクのある香りなど、香りについて説明が書いてある豆を選ぶようにしています。
味は二の次なので、あまり気にしません。

豆は挽かずに、丸のままです。
挽きたての方が香りが高い気がするからです。

買ってきた豆は、密封して冷凍庫で保存します。
これも、香りを大事に保存するためです。

コーヒー豆の出番は、大抵休日の午後。
まったりしたくつろぎの時間に、自分のペースでコーヒーの香りを楽しみます。

まずは、コーヒー豆を12グラムくらい測って、ミルに入れます。
1、2人用の、手動の小さなミルです。
ゴリゴリ、ゴリゴリ、と取っ手を回して、豆を挽きます。
ちょっと力が要りますが、これもまたコーヒーを迎えるための儀式です。
この時点で、既に良い香りが立ってきて、ほんのりウキウキしてきます。

さあ、続いてお湯を沸かして、ドリッパーに紙を敷いて。
一人暮らしなので、ドリッパーはマグカップの上に直置きです。

あとは、先ほど挽いたコーヒーにお湯を注ぎます。
この瞬間立ち上る香りには、毎回うっとりします。

コーヒーマイスターなら、お湯を注ぐにも特殊な技術があるのでしょうが、そこまではこだわりません。
何となく、「の」の字を書けば良いのかな、くらいの緩さです。
自分が満足すれば良いのですから、そこは気楽なものです。

最後に、たっぷり牛乳を入れて、ひと混ぜ。

うーん、素敵な香りだなあ。
味は、そんなに好きじゃないけど。

そんなことを考えながら、本を片手に、ゆっくり頂きます。
折角の休日の午後ですから、淹れるという行為も含めたのんびりしたひと時を楽しむのが、私のコーヒーです。

(エッセイ投稿者:あふ)

エッセイ募集企画は終了しました。次回の開催をお楽しみに!

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