「一人暮らし女性のおうちライフを快適に!」がテーマのライフスタイルマガジン「カーサミア」では、一人暮らしに関するエッセイを公開しています。
家賃以外は理想的なお部屋で、悩んだ末に家賃は妥協…
実家から会社まで片道2時間、毎日朝早くに出勤して遅くまで仕事。
そんな毎日をなんとか続けて3年目。
ある冬の朝、前日も遅くまで残業だったのに、変わらず朝はやってきて、家を出るときの外はまだ真っ暗…。その日、私は一人暮らしを決意しました。
仕事を終えて、家に帰ってすぐ両親にその思いを伝えました。
毎日忙しく働き、疲れて帰ってくる姿を見ていた両親は、私からの提案に納得してくれ、私はすぐに家探しをスタートしました。
初めての一人暮らし、こんなお家がいいなという条件を挙げてみると、こだわりがたくさん。こんな理想のお家あるかな?と思いながらも、新しい生活を考えるだけでわくわくしました。
家探しの条件は、
・築浅
・職場まで30分以内
・家賃は8万円以内
・バストイレ別
・2階以上
・2口コンロ
・駅から徒歩15分以内
・近所に買い物できる場所があること
・駅からの夜道が安全であること
・実家に帰りやすい立地
早速、インターネットで興味のある物件をピックアップし、不動産屋さんに連絡。いくつかの物件を回りましたが、思い通りのお家にはなかなか出会えません…。
都内の物件でこれだけの条件は難しいかな、と諦めかけていたときに、不動産屋さんから連絡がありました。
「もしかしたら、気に入ってもらえるお家があるかもしれません」と。早速、週末にそのお家を内見させてもらうとドアを開けて部屋へ入った瞬間、「ここだ!」と今まで見てきた物件とは明らかに違う何かを感じました。
紹介してもらったお家は、
・新築
・職場までバスで20分
・バストイレ別
・入口は1階だけど内階段の2階のお部屋
・2口コンロ
・駅から徒歩15分
・徒歩10分の距離にスーパーあり
・バス通りに面しているため、夜道も安全
・実家にも電車、車ともに帰りやすい
と、私の希望するほとんどの条件を満たしていました。
ただし、家賃は88,000円。家賃だけが予算の8万円から、8000円オーバーしていたのです。
毎月のこととなると、この8,000円はかなり大きな金額。その場で答えを出すことはできず「一度考えさせて下さい」と、その日は契約せずに帰ることになりました。
その後も、他の物件をいくつか回ってみましたが、どこを見ても私の心が動くことはなく…自分のなかではもう決まっていたのかもしれません。
家賃はオーバーしているものの、新築でとにかく気持ちがいいこと。
大家さんが上の階で生活されていて安心なこと。
家賃以外の条件を全てクリアしていること。
…などを考え、予算の面ではかなり悩みに悩みましたが、「ここにしよう!」と、一番気に入ったお家で新生活をスタートさせました。
家賃は8,000円オーバーで妥協することになりましたが、結果的にはそれで良かった!と思っています。
ハードな仕事を頑張るモチベーションにもなり、大好きなお家だからこそ好きなものを揃えて自分好みのお部屋にしていくことがとても楽しかったです。素敵なお家に巡り会えた幸運に感謝しています。
(エッセイ投稿者:yuna/女性/20代)
エッセイ募集企画は終了しました。次回の開催をお楽しみに!
カーサミア編集部の宅建士から、ワンポイントアドバイス
安易な予算の妥協はおすすめしませんが…
一般的には、「家賃は手取りの3割」が目安と言われていますね。しかし、都内で満足できるお部屋に住もうと思うと、「手取りの3割」では難しいことも多いのではないでしょうか?
「家賃の高いエリアに住む場合」を想定した、カーサミアの「生活費シミュレーションツール」なども利用して、無理のない生活費の配分を考えてみてください。
無理なく生活し、貯金もできそうであれば、家賃の予算を「手取りの3割」より増やしても良いと思います。
お部屋に入った瞬間のインスピレーションは大事!
私はお部屋選びについて、フィーリングがとても重要だと思っています。
宅建士として数々のマンションを見てきた私の場合、自分が住むマンションを選ぶなら、立地面には条件をつけて絞り込みますが、お部屋はフィーリング重視。
部屋に入ったときの印象がよく、生活がイメージできることが大切だと考えています。
いまはオンライン内見で決めることもできますが、実物を見て「これだ!」というものを感じることは、きっと、一般的に考えられている以上に大切です。
yunaさんが素敵なお家に巡り会えたのは、幸運なだけではなく、しっかり内見を重ねて、フィーリングを大切にされたからだと思いますよ。