新しい年の始まりには、何か新しいことを始めたり、1年の目標を立ててみようと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今年も仕事を頑張りながら、趣味を楽しんで一人暮らしを満喫したい!という方も多いと思います。
趣味にお金を使ったり、何かを始めるためにまとまったお金が必要になった時、ふとお金のことが不安になったことはありませんか?
「私の貯金は本当にこのくらいで大丈夫なのかな?」
「同年代の人達はどれくらい貯金しているんだろう?」
「どのくらいの貯金を目標にすればいいのかな?」
そこで今回は、30歳独身の貯金はいくら必要なのか、一緒に考えてみたいと思います。
今年の目標に「貯金」も加えてみませんか?
こんにちは、ファイナンシャルプランナーのチエです。
都内のメーカーの海外事業部で営業やマーケティングを経験した後、現在はファイナンシャルプランナーの資格を取得してライターの仕事をしています。
30歳の年始は貯金を見直すチャンス
この季節は、今年の目標を立てるなど、決意を新たにする人も多いのではないでしょうか。
思い返せば私の場合、投資に興味を持ち始めた数年前、「今年の目標は『マネーについてとことん勉強する』ことにしよう!」と決めたことが、ファイナンシャルプランナーの資格を取得するきっかけになりました。
マネー関連の書籍を読み漁ったり、貯金や家計を徹底的に見直したりしたことで、ますます家計や投資に興味が出てきて、どうせなら体系的に学びたいとファイナンシャルプランナーにチャレンジすることになったのです。
これまで貯金のことはあまり意識してこなかったという方も、年明けは貯金を見直すよいきっかけになるのではないでしょうか。
具体的な貯金の目標金額が立てられれば最高ですね。いくら貯金すればよいか、一緒に考えてみましょう。
30歳独身はどのくらい貯金してる?
まず気になるのが世の中の30歳はどのくらい貯金をしているのか?ということではないでしょうか。
そこで暮らしに身近な金融に関する幅広い広報活動を行っている「金融広報中央委員会」が公開しているデータを見てみましょう。
30代独身の貯金、中央値は約250万円
2018年のデータによれば「金融資産保有世帯」のうち30代単身世帯の金融資産保有額は「平均533万円」となっています。
「500万円以上も貯金しているの!?高い!」と感じた方も多いかもしれません。これには株式や投資信託なども含まれていて、「預貯金」に限ると「平均289万円」となります。
また平均の金額というのは、株などで稼いでいる少数の超お金持ちによって高く引き上げられがちです。
そこでより身近に感じられるデータとして「中央値」があります。「中央値」とは金融資産の少ない人から順に並んでいった場合に、ちょうど真ん中に位置する人を示しています。学校のクラスで一番平均的で普通な人、というイメージでしょうか。
「平均」は「533万円」なのに対し、「中央値」では「250万円」となっています。
なお「金融資産を保有していない」つまり「貯金ゼロ」の人も含めると30代単身世帯の金融資産保有額は「平均317万円」、「中央値40万円」となります。
実はデータによれば30代独身のうち約4割もの人が「貯金ゼロ」なのです。貯金ゼロの人を含めると中央値はかなり引き下げられてしまいます。
カーサミアマガジンの読者は堅実派の方が多いと思うので、貯金ゼロの人を除いた中央値「250万円」が、同世代の平均的な貯金額として最も参考になるのではないでしょうか。
出典:金融広報中央委員会
前編では30代独身の平均的な貯金額についてご紹介しました。
30代独身の場合、平均的な貯金額は250万円くらいといえるでしょう。
では、実際にいま250万円の貯金を持っていれば、この先も安心して暮らせるのでしょうか? 次回は実際にいくら貯金を貯めればよいのか、詳しく考えていきましょう。