食器洗いやシンクの掃除に使うキッチンスポンジ。「洗剤をつけているから清潔」と思っていませんか? 実は菌が繁殖しやすく、放置すると嫌なにおいの原因になるんですよ。
こんにちは、カーサミアライターのいずみです。クリンネスト1級の資格を持っており、さまざまなお掃除情報を発信しています。
今回は、キッチンスポンジのお手入れ方法をご紹介します。不衛生なスポンジではお皿や調理器具まで汚れてしまうので、参考にしてくださいね!
実はNG!スポンジを洗うとき、やってはいけないこと
スポンジをしっかり洗うことは大切ですが、なかにはNGなお手入れ方法もあります。
劣化などにつながるので、やらないように注意しましょう。
煮沸
一般的に、スポンジの耐熱温度は90度であることが多いです。
煮沸すると傷みや変形の原因になってしまうため、NGですよ。
電子レンジで加熱
先ほども紹介した通り、スポンジの耐熱温度は多くが90度です。
電子レンジは140度以上に対応できるものしか加熱できないので、使ってはいけません。
漂白剤につける
漂白剤は、水まわりのカビ取りなどの掃除の際には役立ちますが、スポンジに使うのはNGです。スポンジの繊維を傷めてしまいます。
塩素系漂白剤だけでなく、酸素系漂白剤も避けた方がいいでしょう。
食洗機で洗う
強い水流で洗うとスポンジの劣化を早めてしまうため、手洗いがおすすめです。同じ理由で洗濯機の使用も避けてくださいね。
特に食洗機の場合は、ヒーターに接触して火事を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
スポンジを直置きする
スポンジを清潔に保つには、通気性のよさが欠かせません。スポンジとの接地面積が大きいほど通気性が悪くなるので、シンクに直置きするのはやめましょう。
保管方法を変えるだけでも菌の繁殖をおさえられますよ。
スポンジの正しいお手入れ方法
スポンジはきちんとお手入れしないと、カビが生えたり様々な雑菌を移したりしてしまいます。食中毒などを防ぐためにも、正しい方法で扱いましょう。
また菌が体内に入るのを防ぐため、シンク掃除用と食器洗い用のスポンジは分けてくださいね。
使用後のお手入れ方法
「泡をつけたままにすればキレイになる」と思っている人もいるかもしれませんが、実は間違いです。そのままだとスポンジの内部で菌が繁殖してしまいます。
スポンジを使ったあとは、洗剤や汚れをしっかり洗い流して水をよく切りましょう。そして風通しのよい場所で保管してください。
一日の終わりに…すっきりさせる洗い方
スポンジの洗い方を2つご紹介します。
できるだけ毎日行ってくださいね。
1日の終わりにしっかり洗い
- 75~90度のお湯に1分以上さらす
- 水で冷ます
- 水をよく切って風通しのよい場所で保管する
お湯にさらしたまま長時間放置すると、菌が繁殖しやすい温度に下がってしまいます。すぐに冷水で冷ますのがポイントですよ。
時間がない日の簡単洗い
- スポンジに残った洗剤や汚れを洗い流す
- よく絞ったスポンジにアルコールスプレーを吹きかける
- 風通しのよい場所で乾燥させる
- 使用前によくすすぐ
しっかりお手入れをする時間や元気がないときにおすすめの方法です。スポンジ表面の、調理器具やお皿に接した部分には効果がありますよ。
スポンジに使うアルコールスプレーは、食品にも使えるものだとより安心です。筆者のおすすめは「パストリーゼ77」。家じゅうで使えるので、1本あると助かりますよ!
干し方
スポンジは風通しがよい場所に干しましょう。また紫外線に弱いため、変色や劣化しないよう直射日光が当たらないことも重要です。
干すときは、接地面積が少ない場所に置きます。洗濯ばさみを使うと挟んだ部分が乾きにくく、菌が増えてしまう可能性があるので注意してください。
交換頻度
使う頻度やお皿の量によって異なりますが、交換の目安は3週間です。
3週間経たなくても、ボロボロになったりにおいが気になったりしたら早めに取り替えましょう。
スポンジにカビや菌がついていると、食器にも汚れを移すことになります。その結果、私たちの口の中に入ってしまうことも。
健康のためにも、スポンジは正しい方法でしっかり洗ってしてくださいね!