一人暮らしのお部屋選び。「できるだけ予算内におさめたい」といった理由から、6畳の物件を考えている方もいらっしゃるでしょう。
広い物件に比べて、家賃や初期費用を抑えられるのが嬉しい反面「狭くないかな？」という、心配もあるかもしれません。
6畳のお部屋はスペースが限られるため、物件選びや家具の配置、インテリアの色使いなどに工夫が必要です。コツを押さえれば窮屈さを感じず、快適に暮らせます。
こんにちは！実際に6畳の部屋で一人暮らしをしていた経験をもつカーサミアライター、春野です。北欧式整理収納プランナーの資格を活かして、一人暮らし女性に役立つ情報を発信しています。
この記事では、6畳の部屋の特徴を踏まえたうえで、家具をレイアウトするときのコツや実例をご紹介します。6畳の物件を検討中の方は、お部屋を決める前に、ぜひチェックしてくださいね。
6畳ってどのくらいの広さ？
6畳とは文字通り、畳6枚分の広さを意味します。壁の中心線である「壁芯（へきしん）」からの寸法で、2.7m×3.6mとされているケースが一般的です。そのため、壁の厚みによって実際に使えるスペースは変わります。
また間取りの種類によっても、広さは異なります。選ぶなら断然「1K」の物件がおすすめです。1Kとは、6畳の部屋とは別に、キッチンが付いている間取りを指します。
一方6畳の「1R（ワンルーム）」の場合、キッチンも含めて6畳です。家具を置くと、実際に使えるのは約4〜5畳。
1Kなら、6畳を丸ごと生活スペースに充てられます。
ただし、1Kでも細長い形の部屋だと狭く感じやすいため、正方形に近い間取りを選びましょう。
6畳の狭い部屋のメリット
6畳の部屋には、スペースが限られているからこそのメリットがあります。
一番の魅力は、一人暮らしに掛かる費用を節約できることです。広い部屋よりも家賃自体がリーズナブルですし、敷金・礼金・仲介手数料といった初期費用も抑えられます。
また、部屋が狭い分、冷暖房が効きやすいので、エアコン代も節約できるでしょう。
その他にも、短い時間で掃除を済ませられたり、家の中での移動がスムーズだったりといったメリットも挙げられます。
6畳の狭い部屋のデメリット
6畳の部屋は、使えるスペースが限定されるため、デメリットもあります。
部屋に家族や友人を招く場合、最大でも3～4人が限界でしょう。宿泊も、できないことはありませんが、客布団用の収納スペースが必要です。親しい人に泊まってもらう機会がある場合は、押入れがある物件を選んでくださいね。
また6畳の狭い部屋では、置ける家具も限られます。「絶対に2～3人掛けのソファを置きたい！」といったこだわりがある方は、6畳よりも広い物件を選ぶのがおすすめです。
6畳の狭い部屋での家具レイアウトのコツ＆実例
6畳の狭い部屋でも、家具の置き方を工夫すれば、実際のスペースよりも広く見せられます。
ここからは、具体的なレイアウトのコツを、実例を交えながらご紹介します。
背の高い家具は隅に配置する
部屋を広く見せたいなら、背の高い家具を隅に配置しましょう。高さのある本棚などを、目に付きやすい場所に置いてしまうと、窮屈な印象に。
部屋の入口近くに背の高い家具をレイアウトする場合は、端に寄せると圧迫感を抑えられます。空間の広がりを意識するのがポイントです。
これから家具を購入する方は、できるだけ高さや奥行きを揃えましょう。ベッドやテーブルなどを、背の低いデザインで統一すると、よりスッキリして見えますよ。
家具を壁に沿わせてスペースを作る
6畳の場合、家具は壁に寄せるのが基本です。部屋の真ん中にスペースを作り、床面が見えるようにすると、開放的な雰囲気に仕上がります。
空間を広く使いたいなら、なるべく大きな家具は置かない方がおすすめです。
とはいえ「どうしてもソファは必要」など、譲れないポイントをお持ちの方もいるでしょう。その場合、シングルサイズのベッドや、コンパクトなテーブルなど、他の家具は小さめを選ぶのがベターです。
大きめのベッドは部屋の隅に寄せる
「仕事などで帰りが遅く、家はほぼ寝るだけのスペース」という方は、セミダブルベッドをメインに配置しても良いでしょう。ベッドを部屋の奥の隅に寄せると、空間を広く使えます。収納付きのベッドを選ぶのも、おすすめです。
ただし、シングルサイズよりも場所をとるので、数人掛けのソファは置けません。一人用のチェアを選んだり、ラグにクッションを敷いて座ったりなどの工夫が必要です。
おすすめの収納付きベッド
ベッド セミダブル
白やベージュといった淡い色使いをベースに
6畳の狭い部屋では、インテリアの色使いもポイントです。白やベージュといった淡い色をベースに使うと、空間が広く見えます。木製家具もダークブラウンではなく、明るいブラウンを選ぶのが、おすすめです。
インテリアに使う色の数は、3色までに絞りましょう。たくさん色を使うと、ゴチャゴチャした印象になります。あらかじめインテリアに使用するカラーを決めておくと、雑貨や小物選びがスムーズです。
6畳の狭い部屋は収納の工夫も大切！
6畳の狭い部屋では、家具のレイアウトやインテリアの色使いだけでなく、収納にも工夫が必要です。
備え付けの収納スペースが少ないので、簡単にモノを増やさないよう意識しましょう。しまう場所が足りなくなったら、持ち物を見直すことも大切です。
「新しいモノを一つ買ったら、使わないモノを一つ手放す」など、ルールを作っておいても良いですね。
また、収納グッズを上手に使うのもポイント。壁面や扉裏といったデッドスペースを活用すると、部屋が狭くても収納場所を増やせますよ。
この記事では、6畳の部屋の特徴や、レイアウトするときのコツ・実例をご紹介しました。
使えるスペースが限られていても、工夫次第で心地よく暮らせます。まずは、1Kで正方形に近い形の物件を探すところから始めてみてくださいね。
