街・住まい・暮らしのライフスタイルマガジン「カーサミア」では、一人暮らし女性が家とお金に関する不安を減らせるよう、「生活費シミュレーション計算」と「賃貸・マンション購入 比較シミュレーション計算」の2種類の計算ツールを提供しています。
2022年度(2022年4月~2023年4月)は、約5万人の方にご利用いただきました。集計結果を発表いたします。
(※ツールは一人暮らし女性に向けて提供しているものですが、実際の利用者には一人暮らし女性以外の方もいると考えられます)
【2022年度集計】一人暮らし女性の手取りは20万、住居費は7.5万円
生活費シミュレーション計算ツール 利用集計
「生活費シミュレーション計算ツール」の利用状況を集計したところ、手取り月収の平均は約23.7万円、中央値は約20万円でした。
手取り月収
平均額:¥236,610(前年比 +¥2,212)
中央値:¥200,000(前年比 変化なし)
最頻値:¥200,000(前年比 変化なし)
利用者数:49,476人(有効入力数:46,869件)
※1万円以上~100万円未満の入力を有効数値として集計
昨年と比べると平均額は微増したものの、中央値・最頻値には変化がなく、大多数にとっては手取りが増えていないものと思われます。
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賃貸・マンション購入 比較シミュレーション計算ツール 利用集計
「ずっと賃貸・マンション購入 シミュレーション計算ツール」にて入力された現在の住居費(家賃・管理費・共益費などの合計)は、平均金額で約9.2万円、中央値は7.5万円、最頻値で8万円でした。
住居費(家賃・管理費・共益費などの合計)
平均額:¥91,869(前年比 +¥9,467)
中央値:¥75,000(前年比 +¥5,000)
最頻値:¥80,000(前年比 +¥10,000)
利用者数:4133人(有効入力数:3951件)
※1万円以上~100万円未満の入力を有効数値として集計
昨年と比べると、平均額と最頻値は1万円の増加・中央値でも5000円の増加となっており、収入が変わらない中で住居費の負担が増えている状況がうかがえます。
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手取りに占める住居費の割合、理想と現実~「家賃は手取りの3割」では住めない!? ~
一般的に、「住居費は手取りの3割」におさめることが適正とされています。
つまり、手取りの平均額「23.7万円」から算出した適正な住居費は、「7.1万円」。
手取りの中央値・最頻値「20万円」から算出したものは、「6万円」です。
しかし一方で、実際に入力された住居費は平均額で「9.19万円」。
中央で「7.5万円」、最頻値で「8万円」です。
ちなみに、LIFFUL HOME’Sが発表している「シングル向けの人気駅・市区町村ランキング×家賃相場」は、「ワンルーム・1K・1DK」のもので、以下の通りです。
- 吉祥寺駅:8.08万円
- 池袋駅:9.56万円
- 恵比寿駅:13.58万円
「LIFULL HOME’S家賃相場」より、「シングル向けの人気駅」TOP3を引用 (2023/5/15時点)
また、政府の統計データである「平成30(2018)年 住宅・土地統計調査」によると、東京都で「20~29㎡」のお部屋の平均家賃は「6万8,767円」となっています。
これらを比較すると、以下のようになります。
適正とされる「手取りの3割」の住居費(中央値・最頻値)では、人気の駅はもちろん、東京都内の平均家賃「6.88万円」にも届きません。
一方で、実際に入力された住居費(中央値・最頻値)は、東京都全体での平均家賃をわずかに上回る程度。高めに出ている平均値は人気駅の「吉祥寺」や「池袋」の平均家賃とも近く、現実的な住居費が入力されていると考えられます。
カーサミアでは、家賃の高いエリアでも女性がのびのび暮らせるような情報発信を行っております。
その一環として、電子書籍『一人暮らしをのびのび満喫できるお部屋と出会うための、 賃貸マンション・アパートの選び方~賃貸の不動産会社が教えてくれない26のこと』を発売いたしました。
今後も家賃の高いエリアで一人暮らしをがんばる女性に向けて、暮らしに役立つ情報や、家とお金に関する不安を減らす情報を提供してまいります。
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