【防災士解説】夏の停電対策に…エアコンが使えないときの防災グッズ7選
災害の影響により、夏場に停電してしまった場合、エアコンや扇風機などが利用できなくなり、熱中症のリスクが高まりますよね。今回は、防災士という防災系の資格保有者である私が「災害時の熱中症対策」に関して紹介します。熱中症はときには死に至ってしまう恐ろしい病気です。夏場に備えた防災グッズがまだ用意できていないという方は、ぜひ今回紹介する熱中症対策におすすめの防災グッズを参考にしてみてください。普段から自宅にあるようなアイテムも含まれていますので、特別な防災グッズを購入せずとも自然と自宅に準備できているという人もいるでしょう。一度ご自身で用意している防災グッズの見直しを行ってみてください。・飲料水:熱中症対策にはこまめな水分補給が必要なため、「水・麦茶・スポーツ飲料・経口補水液」などの飲料水を用意しておきましょう。用意する際には、500mlほどの飲み切れるサイズがおすすめです。水は1人1日3リットル×3日分を目安に用意しておく必要があります。・塩分補給:熱中症対策のためには、水分だけでなく塩分も補給する必要があります。スポーツ飲料のほかに「塩分タブレット・塩あめ・塩分入りビスケット・塩キャラメル・塩こんぶ・梅干し・漬物」などの塩分補給ができる食べ物やお菓子を用意しておくのもおすすめです。・小型扇風機・うちわ・扇子:コンセントからの電気を必要としない、USB充電や電池で稼働する卓上扇風機やハンディ扇風機、うちわ・扇子などで体を涼しく保つようにしましょう。・冷却グッズ:冷却スプレー・冷却ジェルシート・冷却タオル・瞬間冷却剤・ひんやり寝具などの冷却グッズを用意しておくのもおすすめです。充電や電池を必要としないものばかりのため、停電が長期化した場合にも役立つでしょう。・遮熱シート:太陽の日差しを遮ってくれる遮熱シートを窓に貼っておくことで、室内の温度上昇を抑えられるため効率的に暑さ対策ができます。・ポータブル冷蔵庫:停電時でも冷蔵庫の食材を保ったり、熱中症対策に利用したい氷や保冷剤や冷たい飲み物などをしっかり確保できるよう、ポータブル冷蔵庫を用意しておくのもおすすめです。・ポータブル電源:大容量のポータル電源は価格が高くなるため、もう少しお手軽に備えたいという場合には200~1000Wh程度のキャンプなどのレジャー用に適したポータブル電源を備えておくといいでしょう。ポータブル電源までは必要ないと思う方は、モバイルバッテリーを代わりに用意しておきましょう。スマホを充電するだけでなく、USB扇風機の充電としても利用が可能です。 災害時に熱中症を引き起こさないためにも、夏場用・冬場用と季節ごとに分けた防災グッズも用意しておきましょう。また、万が一体調不良を引き起こした際に周囲に助けを求められるよう、普段から挨拶だけでもいいので近隣住民と交流を持ち、災害時に孤立しないようにしておくことも大切です。