お風呂でメガネをかけるのはNGって、みなさん知っていましたか?
でも裸眼では何も見えない人は、メガネをかけちゃダメなら、どうやってお風呂に入ればいいの?と思いますよね。
こんにちは!カーサミアライターで認定眼鏡士のあんどうです。
今回はお風呂でメガネをかけちゃダメな理由と、それでもメガネが必要な人のための対処法をご紹介します。
湯船に浸かってゆったり読書をしたい人にも役立つ情報です♪
ぜひ参考にしてください。
お風呂でメガネをかけてはいけない理由
なぜお風呂でメガネをかけてはいけないのでしょうか?
その理由を解説します。
ケガをする可能性がある
お風呂でメガネをかけると、湿度でレンズが曇ってしまいますよね。
すると周りがよく見えなくなって、転んだりぶつかったりする危険が高まります。
汗でメガネがずれたり、頭を洗っている時にうっかり落としたりして、踏んづけてケガをしてしまうかもしれません。
銭湯やサウナなどの場合、他人にケガをさせてしまう恐れもあるので、より注意が必要です。
熱によってプラスチックレンズが劣化する
近年、メガネレンズの素材といえば、プラスチックが主流です。
そしてプラスチックには、熱で膨張する性質があります。
つまり、メガネを熱いお湯に浸けたり熱風を浴びせたりすると、レンズが膨らんでしまうのです。人肌程度のお湯であっても、安心はできません。
メガネレンズには、紫外線をカットしたり、傷をつきにくくしたり、反射を防いだりするコーティングが施されています。
このコーティングには伸縮性がないため、レンズに熱が加えられたことによる、膨張と収縮に対応することができません。
結果、コーティングがひび割れて、剥がれ落ちる原因になります。お湯に浸けるのはやめておきましょう。
サウナやドライヤーの熱も大敵です。
シャンプーや石鹸の成分で劣化する
お風呂に入ったついでにメガネも一緒に洗いたい!という気持ちはわかります。
ですがお風呂で使用するシャンプーや石鹸が付着すると、レンズやフレームを劣化させてしまうことがあります。
メガネのクリーニングはお風呂を出てから、必ず専用のクリーナーか、中性洗剤を薄めたものを使って行いましょう。
正しいメガネのお手入れ方法は、こちらをご覧ください!
金属パーツによる火傷やサビ・緑青が発生する
メガネを長時間濡らしたままにしたり、汗などがついたまま拭き取らなかったりすると、金属でできたパーツにサビ(緑青)が発生します。
お湯の成分によっては、金属が変色したり変形したりすることもあるので、入浴剤や温泉の成分にも注意して下さい。
また、サウナだと金属の熱伝導で火傷する恐れがあります。
金属を多く使ったフレームの使用は特に避けましょう。
実はお風呂でコンタクトレンズもNG
お風呂でメガネはNG。
ではコンタクトレンズなら良いかというと、実はそれもNGなのです。
コンタクトレンズは涙の循環を滞らせるので、お風呂内の雑菌などが目で繁殖しやすい環境をつくってしまい、感染症にかかるリスクが高まります。
さらに、ソフトコンタクトレンズは涙を吸収してレンズの水分を保持し、形状を保っています。
水道水などの成分を吸収するとレンズが変質し、角膜を傷つける恐れがあるため、使用を避けましょう。
それでもお風呂でメガネをかけたい人に、おすすめの方法
裸眼でもぼんやりと見えるくらいの視力の人なら、慣れた自宅のお風呂であれば大丈夫かもしれません。
ですが裸眼では何も見えない!という人は、メガネなしだと事故を起こしかねなかったり、物の置き場所がわからなくなったり、それはそれで危険です。
リスクはあっても背に腹は変えられません。
また、ぼんやり見える視力の人でも、湯船に浸かってゆったり読書をしたいときもあるでしょう。
ここではお風呂でメガネをかけたい人に、おすすめの方法を紹介します。
古いメガネをお風呂用メガネにする
新しいメガネに買い替えた時に、以前使っていたメガネを、お風呂専用メガネにするのも手段のひとつです。
仮にレンズのコーティングが剥がれても、ネジなどの小さな金属パーツが錆びても惜しくありません。
フレームの素材は、セル(プラスチック素材)だとよりベター。
鼻パッドがフレームと一体になっているものなど、できるだけ金属パーツがついていないものだと、錆びが目立ちにくいです。
ただし、落として踏んづけないように注意して下さいね。
お風呂専用メガネを使う
お風呂でかけられる素材を使用した、「お風呂専用メガネ」もおすすめです。
熱によるレンズコーティングのひび割れや、フレームの変質、金属部分のサビが起きにくいように、「ポリカーボネート」という、120〜130℃の温度まで耐性があるプラスチック素材が使われています。
また、曇りにくいレンズが使用されていて、お風呂でも視界をクリアに保ちやすいのも嬉しいポイント!
湯船に浸かりながら、ゆっくり読書や動画視聴を楽しむことができます。
ただし、決められた度数のレンズが入った既製品しかないので、自分の目にぴったり合ったメガネとは言えません。
あくまで「お風呂用」と割り切って使用して下さい。
どの度数を買えばいいのかわからない人は、かかりつけの眼科医か、行きつけの眼鏡屋さんに聞いてみると、アドバイスしてもらえるかもしれません。
メガネに使われている素材は熱や湿気に弱く、変質やサビが発生しやすいので、基本的にお風呂での使用はおすすめできません。
ですが古くなったメガネをお風呂用メガネにしたり、「お風呂専用メガネ」を購入したりすれば、お風呂でもメガネをかけることができます。
裸眼だと何も見えない人にとって、お風呂での視力確保は死活問題。
今回ご紹介した対処法を活用して、愛用のメガネを守りつつ、バスタイムをより一層充実させて下さいね♪