ゴム手袋の着用が推奨されている塩素系漂白剤(キッチンハイター等)。しかし容器を触るだけだからと素手で使用している人もいるのではないでしょうか。そんなとき「手についちゃった!」と焦った経験はありませんか?
こんにちは、カーサミアライターのいずみです。クリンネスト1級の資格を持っており、さまざまなお掃除情報を発信しています。
今回は、ハイターなどの塩素系漂白剤が手についてしまったときの対処法をご紹介します。しっかり落とさないと危険なので、最後まで読んで正しくケアしましょう!
ハイターが手につくと起こること
ハイターが手につかないよう気をつけていても、液ダレが付着してしまうことがあるでしょう。
もし素手についた場合、どのような状態になるのでしょうか。
ヌルヌルする
付着したハイターを洗い流すとき、手がヌルヌルしたことはありませんか?
これは強いアルカリ性であるハイターが、皮膚のタンパク質を溶かしているからです。つまり「ヌルヌル=付着した塩素系漂白剤」ではないんですよ。
ハイターを落とさずに放置すると、やけどのような状態になる可能性があります。手についたときはできるだけ早く対処しましょう。
においがする
ハイターが手につくと、独特なにおいもします。プールでかいだような、少しツーンとした香りです。
このにおいは塩素が原因です。正しく対処すればヌルヌルだけでなく、においも落とせるので安心してください。
ハイターが手についたときの対処法
- Qハイターが手についたときの対処法は?
- A
もしも塩素系漂白剤が手についてしまったときは、以下の方法でケアしましょう。
- 水で洗い流す
- 酢など、酸性のもので中和する
- ハンドクリームでケアする
step1:水で洗い流す
まずは流水で洗い流します。たっぷりの水を使い、時間をかけて洗うのがポイントです。可能ならハンドソープも使いましょう。
濡らすと手がヌルヌルしますが、これは皮膚のタンパク質が溶けたことによるものです。ハイターそのものではありませんが、できるだけ落としてください。
step2:酸性のもので中和する
ハイターなどの塩素系漂白剤はアルカリ性です。そのため酸性のアイテムを使って中和させましょう。たとえば以下のものがあります。
- お酢
- レモン汁
- クエン酸
容器の中で上記と水を混ぜ、手を浸します。ヌルヌルやにおいがなくなったら取り出し、水で洗い流してください。
step3:ハンドクリームでケアする
step2まで行えば、手についたハイターは落ちます。しかし皮膚のタンパク質が溶けている状態なので、手荒れしてしまうことも。
仕上げにハンドクリームなどでケアすれば、より安心ですよ。
痛みや炎症があるときは病院へ
ヌルヌルやにおいが気になる程度なら、紹介した方法で落とせば問題ありません。
しかし痛みが続くときや、手荒れがなかなか治らず炎症を起こしているときはどうすればよいのでしょうか?
- Qハイターが手について痛いときは?
- A
痛みが続いたり、皮膚が炎症を起こしていたりするときは、治療が必要です。できるだけ早く病院へ行ってください。
ハイター(塩素系漂白剤)を使うときの注意点
ハイターは頼もしい洗剤ですが、強力なぶん扱いに注意が必要です。使用するときは以下の3点に気をつけましょう。
- ゴム手袋やマスク、メガネ、換気などで体を守る
- 容器を移し替えない
- 酸性の洗剤と混ぜない
塩素系漂白剤は人体に優しくありません。吸い込んだり目に入ったりしないよう十分注意してください。
容器を移し替えるのもNGです。ボトルの見た目が気になる人もいるかもしれませんが、化学反応を起こす危険性があるのでそのままの容器で保管しましょう。
また有毒ガスが発生するため、酸性の洗剤と混ぜてはいけません。
カビも落とせるハイターは、キッチンやお風呂などで活躍する洗剤です。しかし体に優しくはないので、使用するときはゴム手袋を着用しましょう。もし手についてしまったときは、水洗いしたあとに酸性の液で中和してください。
正しいケアを知って、安全に使ってくださいね!