この記事では、メガネの寿命は何年?買い替えタイミングの判断基準は?という疑問にお答えします。
こんにちは、カーサミアライターで眼鏡作製技能士のあんどうです。
眼鏡屋さんで、「眼鏡の寿命は○年なので、買い替えが必要です」と言われて、「本当に?まだまだ使えそうだけど…?」と思った経験がある方も多いのではないでしょうか。
元眼鏡屋の経験をもとに、快適にメガネを使い続けるための情報をお伝えしますので、最後までお見逃しなく!
メガネの寿命は約2〜3年説が多いけど、本当?
メガネの寿命は、一般的に約2〜3年と言われることが多いです。
とはいえ、使用頻度や手入れの仕方によって大きく変わるため一概には言えません。
例えば、
- 普段から大切にメガネを扱う。
- 同じメガネを毎日かけ続けない。
- 定期的にクリーニングとメンテナンスをする。
これらの約束事を日頃から心がけることで、平均寿命より長く使える場合もあります。
実際に、筆者のメガネは10年以上使用しているものも多数ありますが、まだまだ現役です。
また、フレームとレンズではそれぞれ寿命が異なるため、分けて考える必要があります。
フレームの寿命
近年はスリープライス眼鏡店が台頭したことで、フレームとレンズをセットで5,000円程度から作れるようになりました。
そのため、レンズに傷がついたり見え方が変わったりしたら、「レンズだけ交換するのではなく、フレームも合わせて丸ごと買い替えるもの」と認識している方も多いのではないでしょうか。
ですがメガネのフレームは、状態が良ければレンズを入れ替えて使い続けることができます。
ただし、フレームの素材によっても寿命が異なります。
プラスチック製のフレームは経年劣化で生地が乾燥し、割れやすくなったり変色したりします。
そのため、寿命は一般的に約2〜3年とされています(もちろん、使用条件によってもっと長持ちすることもあり得ます)。
一方金属製のフレームは、丈夫な素材でしっかりとした作りのものであれば、保存状態や扱い方に気をつければ5年、10年と長持ちすることも。
レンズの寿命
現在主流のプラスチックレンズの寿命は、メーカーが公表している年数に幅はありますが、約2〜5年とされています。
これはレンズの素材やコーティングの劣化を基準としています。
そして、メガネ使用中に特に劣化を感じていなくても、レンズの表面に細かい傷やコーティングの劣化が起こっているケースは多々あります。
放置していると、そこからコーティングが剥がれてひび割れ(クラック)が生じることも。
また、レンズに熱を加えたり、誤ったお手入れを繰り返していると劣化が早まります。
メガネの買い替えタイミングの判断基準
メガネの寿命は使用条件や素材などによって差が生じるため、「この年数で買い替えを!」と言い切るのは難しいです。
そこで、ここではメガネの買い替えタイミングの判断基準をお伝えします。
見え方に違和感を感じる
メガネを使用していて見え方に違和感を感じるようになったら、視力チェックを受けてください。
その結果、場合によっては視力や目の状態が変わっていて、レンズを交換するタイミングかもしれません。
ちなみに私が眼鏡屋に勤務していた時は、「2年に一度はメガネのメンテナンスを兼ねて、度数に変わりがないか確認しに来てくださいね」と案内していました。
眼鏡屋でのチェックがきっかけで眼科で定期検診を受けることにして、眼の健康を維持できたという方も。
何より、今のメガネが自分には合っているか知ることができれば、安心して使い続けられると思います。
また、自分では気づいていなくても、メガネが傷んでいて見え方に悪影響を及ぼしているケースもあります。
メガネをかけた時に傷が視界に入ったり、曇っていてクリアに見えない等の症状が見られる場合は、交換または買い替えが必要です。
フレームに劣化が見られる
フレームも、使用頻度や取り扱い方によって劣化の進み具合は変わりますが、明らかに歪んでいたりひび割れが見られたりする場合は、安全性の面からもすぐに買い替えを検討してください。
また、テンプル(耳にかける部分)がパカパカと開いたり、フレームが広がっていてかけるとすぐにずれてしまったりといった場合も、購入した店舗に相談を。
フレームの摩耗等が原因で修理が難しいこともありますが、フィッティングやパーツ交換で直る可能性もあります。
ファッションに合わなくなった
衣服にはトレンドを取り入れるけど、メガネはずっと前から同じデザイン。
ばっちり決まっているようで、なんだかちょっと垢抜けない…そんな経験ありませんか?
2年も経てば、ファッションの流行は変わります。
そしてメガネはファッションアイテムでもあります。
使えなくなるわけではないので寿命とは異なりますが、ファッションの変化に合わせて新しいメガネを選ぶのもおしゃれの醍醐味です。
楽しんで、買い替えてみてください。
ちなみにメガネを選ぶときは、合わせたい洋服を着て、必ず全身をメガネをかけた状態でチェックするのがポイントです!
- Qメガネの寿命は何年?買い替えタイミングの判断基準は?
- A
メガネの寿命は一般的に約2〜3年と言われますが、使用頻度や手入れの仕方によって変わるため一概には言えません。
また素材によっても異なり、プラスチックフレームは約2〜3年、金属製のフレームは場合によって約10年が寿命とされています。プラスチックレンズの寿命は約2〜5年です。
買い替えは、メガネを使用していて見えにくいと感じた時、フレームに劣化が見られた時等に検討してください。