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#9 お金がかかるぞ、人間社会!【国民年金・住民税・国民健康保険】

暮らし
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この連載は、かけだしフリーランスの右往左往っぷりをセキララに描く連載エッセイです。
これからのキャリアに悩む女性の参考になりますように。

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蛙田アメコ
蛙田アメコ

エッセイを書いた人:蛙田アメコ
・アラサー
・元教育サービス業正社員
・正社員時代は年間公休97日
・2018年から2年間、副業フリーランス(兼業作家)として活動
・2020年、体調を崩して会社を退職

はじめましての人ははじめまして、そうでない方はごきげんよう。
ライトノベル作家の蛙田アメコです。
アラサーで、バツイチ。
現在、作家・シナリオライターとして生活しています。

さらさらフリーランスになるつもりはなかったにも関わらず、あれよあれよと会社を辞めることになってしまった……。

そんなとき!
1番気になるのは、お金のことですね!

今回は、
・国民が払うべきお金のこと
・事務ができなさすぎる私の場合
というテーマでお話ししてみようと思います。

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出たな、納付義務のあるとんでもねぇ出費三銃士!

正社員時代、いわゆる「手取り給与」に不満がありました。
だいたい5分の1くらいの金額が、給与から消えていく……なんで、どうして、一体どこに?
この天引き、理不尽では!

そう思っておりました。
しかし! 会社を辞めて判明したのですが、その天引き……むしろちょっとお得感すらありました。

・国民年金
・住民税
・国民健康保険

会社員については、これらは給与から天引きという形で会社を通して納付が行われます。また、健康保険については会社との折半という形で社会保険に加入することが多いです。フリーランスになった場合は、これらをすべて自分で国や自治体に納付する必要がでてきます。

そして、この3種類の「支払いの義務のあるお金」……かなりの額なのです!

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三銃士、オープン・ザ・プライス!

フリーランスとお金のことが書いてあるブログは沢山ありましたが、「具体的にどれくらいのお金がかかるのか」が分かるサイトはありませんでした。

もちろん、国民健康保険は家族構成などによって支払額は異なりますし、住んでいる地域によって住民税は違います。また、国民年金も毎年金額の変動があるので、「これ!」ということはできません。

また、稼ぎによっても税率が変わってくる部分もあります。
でも……私は知りたかったんです! 1年にどれくらいのお金を、国や自治体に払わないといけないのかを!

というわけで。
恥を忍んで私、「どうやら年間でこれくらいのお金を払わないといけないっぽいぞ」というのを、自分の支払い履歴から公開してみようと思います。

※ここから先は、すべて2020年12月執筆段階でのお話です。

国民年金

これは一律で保険料の金額が金額が決まっています。
令和2年度は月額1万6540 円です。

これが、4月~3月の12ヶ月分ですので……年間で198,480円!!
ひ、ひええ~~~!!
これだけでも大変な金額ですね。

ちなみに、毎年2月末日までに口座振替を申し込むことができます。
その際に「2年前納」「1年前納」などの先払い制度を選ぶことで、少しだけ割引があるようです。この場合は、4月末日引き落とし。もちろん毎月都度支払いもできますが、この場合は割引はありません。

なお、私は本当にだらしないので、支払いを確実に忘れることが目に見えておりました。
よって、迷わず「口座振替」で「1年前納」という道を選んだ次第です。

ただし、口座振替を登録できるのは2月末までの期間だけ。
つまり、6月に会社を辞めた場合は、7月~2月までの分は別途払込用紙が送られてくるので、そちらで支払いをしないといけません。

ちなみに先月届いた払い込み用紙を、この原稿を書いている段階で20日間「やらなきゃな~~」と思いながら無視してしまっています……明日こそ支払いに行きたいという気持ちです……。

(追記:払いました! コンビニで払えるの、ありがたすぎました。)

住民税

こちらは、前年の年収・お住まいの自治体によって税率が変わってきます。

本当にザックリとした話、首都圏はその他の地域に比べるとお高めなようです。

こちらは住所や年収がバレてしまいそうなので詳細な金額は伏せますが、ざっくりと年間で280,000円くらいを支払いました……。
ひ、ひ、ひいぃいぃ~~~っ!!
現代人、息を吸うだけでお金が消える……。

こちらも3週間ほど「めんどくせ~~」という気持ちで放置してしまいましたが、本年分を一括でお支払いしました……!
こちらも、コンビニで払えるの、ありがたすぎました。

国民健康保険

こちらの保険料は、非常~~~にフクザツな「料率」によって支払額が決定します。
前年の所得などによって、支払額は変動します。
今回は、年間で160,000円ちょっとでした。うぐぅうぅ……!

こちらも、前納制度があるようですが、私はいったん月ごとの支払いにしています。

というのも、保険については国民健康保険以外にも色々な種類があります。
私のように、ゲームシナリオや文筆のお仕事をメインにしている場合、文芸美術国民健康保険組合という組合に入ることも可能です。

今の稼ぎや家族構成(独身)では、ほとんど支払額が変わらないのですが、今後の展開次第では保険を切り替えることも考えようと思っています。ただし、こういった保険組合に入る場合は、特定の団体に所属している必要があります。その団体の年会費が●●万円……ということもあるため、総支払額や福利厚生を総合的に考える必要がありますね。

こちらも、絶対に払い忘れるので「口座振替」です。
私が支払いを忘れないわけがないんですよ。

また、全くの余談ですが、会社で加入していた社会保険の保険証はカッチカチのカード(TSUTAY●カードみたいな質感)だったのですが、国民健康保険(いわゆる国保)の保険証はぺらっぺらの紙みたいなやつで驚きました。
社会的信用の低さ(※諸説あり)が材質にも反映されるのか……とションボリした次第です。

総額

というわけで、国に支払うとんでもねぇ出費三銃士の2020年支払い分は……、

「国民年金」+「住民税」+「国民健康保険」=総額 約638,000円

でした!!!
63万円ですよ!! おおむね65万円ですよ!!
四捨五入したら100万円ですよ!!!!!

人間社会で生きるというのは、かくもお金のかかるのです。

さらに家賃光熱費食費などを稼いでやっとこさ一人前のおまんまが食える、といったところでございます。
おお……会社員時代の給料天引き制度、あれはあまりにも有り難かったのだなぁ……。

ちなみに、このとんでもねぇ出費三銃士はすべてコンビニ支払いが可能です。
コンビニ……なんて有り難いんだ……。

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少なくとも60万円は貯金が欲しい!

このたび会社を辞めることで、自分で国に支払うべきお金がだいたい「年間60万円」ということが分かりました。

「フリーランスとして独立するときには300万円は貯金がないとだめだ!」
「いや600万円だ!」
など、色々なご意見がありますが、必ずしもそういったお金の準備が万端な人ばかりではありません。

ただ、自分で色々なお金を支払ってみて「フリーランスになる前に、とにかく60万円は貯金が欲しい!!!!!!!」と心から思いました。

必ず支払うべきお金さえ手元にあれば、「今月はとりあえず……家賃と光熱費と食費を……稼げば……生きられる……」という生存目標ができるからです。
まぁ、正直な話、お金はたくさんあればあるほどいいですね。

フリーランスの心と体の健康は、貯金額というHP(体力)によって左右されていくのだな……と思います。新しい仕事に取り組むための体力も、貯金額とほぼイコールなように思います。

次回もお金の話です。お金、大事なので……。
「マジで事務作業が苦手な私、どうする『確定申告』!」というお話です。どうぞお楽しみに。

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