久しぶりにクローゼットの奥から取り出した服。よく見るとカビが付いていた、という経験はありませんか? ちゃんと洗濯していても、衣類にカビが発生することがあるんですよ。
こんにちは、カーサミアライターのいずみです。暮らしに役立つ情報を発信しています。
今回は、服に生えたカビの落とし方をご紹介します。正しい手順を踏めばカビは落とせる可能性があります。捨てる前に試してみてくださいね!
服にカビが発生する理由
ちゃんと洗濯していても、洋服にカビが発生してしまうことがあります。その原因はおもに「クローゼット」と「洗濯機」です。
そもそもカビは、以下の3つがそろうと発生しやすくなります。
- 65%以上の湿度
- 20~35度の温度
- 栄養分
クローゼットはこの条件にぴったり。閉ざされた空間で風通しが悪いため、湿気がこもります。そしてたまったホコリや服に染みている汗・皮脂がカビのエサに。
また洗濯機からカビが移る可能性もあります。洗濯槽は一見キレイですが、裏側はびっしりとカビが生えていることも。湿気がこもりやすく、石けんカスや髪の毛がカビの栄養分になるので要注意です。
服に生えたカビの取り方
白カビと黒カビで落とし方は異なりますが、どちらの場合も酸素系漂白剤を使用します。粉末タイプのほか、「ワイドハイター」などの液体タイプでもOKですが、粉末タイプの方が除菌力も漂白力も強いのでおすすめです。
コートやニット、色柄物などつけ置きが難しい服はクリーニングに出してくださいね。
白カビ
- 外でカビを払い落とす
- 消毒用エタノールをたっぷり吹きかける
- 酸素系漂白剤を規定量加えて洗濯する
- 完全に乾かす
白カビは表面に付着しているだけなので、比較的簡単に落とせます。消毒用エタノールと酸素系漂白剤を使ってしっかりと除菌しましょう。
黒カビ
- 綿棒などを使ってカビに酸素系漂白剤を塗り込む(液体タイプのみ)
- 器に40度以上のお湯と、記載量の酸素系漂白剤を入れて混ぜる
- 2にカビが付いた服を入れ、落ち具合を見ながら30分~2時間つけ置く
- カビが落ちたら優しくもみ洗いをしてすすぐ
- 通常の洗濯をしてよく乾かす
黒カビは繊維の深くまで入り込んで根を張るので、つけ置きして酸素系漂白剤をしっかりと染み込ませましょう。ブラシでこするとカビが奥に入り込むので注意してください。
酸素系漂白剤はアルカリ度が高いので、皮膚のタンパク質を落としてしまいます。もみ洗いするときはゴム手袋をしてくださいね。
塩素系漂白剤が手についてしまったときの対処法はこちら
今日からできる服のカビ予防
大切な服を守るには、カビが発生しないよう予防することも重要です。
今すぐはじめられる対策を4つご紹介します。
洗濯槽の掃除
「洗濯していれば洗濯槽もキレイでしょ?」と思うかもしれませんが、実は石けんカスや汗、皮脂などの汚れがたまります。そのうえ濡れている状態が長く続くので、カビが生えやすいんですよ。
酸素系漂白剤や塩素系漂白剤を使い、月1回を目安に洗濯槽のお手入れをしましょう。詳しい方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。
クローゼットの換気
クローゼットはカビが好む湿度と温度、栄養分がそろいやすい場所です。服は間隔を空けて収納し、窓を開けたり扇風機の風を当てたりして空気を循環させましょう。
ホコリや繊維くずをためないよう、こまめにお掃除するのも効果的ですよ。
服の汚れを落とす
食べ物や皮脂、泥などの汚れはカビの大好物です。衣類に残っているとカビのリスクが高まるので、しっかりと落としましょう。食品汚れと皮脂はアルカリ性洗剤、泥は石けんを使うとよく落ちますよ。
また、脱いだ服をそのまましまうのはおすすめしません。染み込んでいる汗がカビのエサになってしまうからです。一度着た服は洗濯するか、一晩ハンガーにかけて湿気を飛ばしてから収納してくださいね。
服を完全に乾かす
洗濯した服は、しっかりと乾燥させてから収納しましょう。水分が残っているとカビが発生しやすくなります。取り込む前に触って確認すると安心ですよ。
密閉できる収納ケースやタンスだと濡れた状態が長く続いてしまうので、特に気をつけてくださいね。
服に白カビや黒カビが生えてしまっても、落とせる可能性があります。捨てる前に試してみてください。
カビが発生しないように予防することも大切です。清潔に保つため、日ごろから心がけましょう!