この記事では、やってはいけない時短家事について紹介しています。今回は掃除に関連したものをピックアップしていますよ。
こんにちは、カーサミアライターの桐里です。ズボラな性格ですが、無理なく実践できる時短なラク家事を模索して10年目!
日々の掃除や家電などのお手入れは、できるだけ時短したいですよね。ですが、時短で楽なやり方でも間違った方法ではないか、確認することが大切です。
知らないと、うっかりやってしまいそうな間違った掃除方法。この機会にしっかり確認していって下さいね。
やってはいけない時短掃除とは?
最近は掃除の時短に便利な汚れ落ちのよい洗剤や、汚れを防止する商品がいろいろ販売されていますよね。SNSでも時短な掃除方法が数多く紹介されています。
ズボラな私も、掃除を時短するために便利グッズや効率的な方法を積極的に取り入れるようにしていますが、それが正しいやり方なのか、事故に繋がる掃除方法ではないか、事前にしっかり確認するようにしています。
間違った掃除方法による事故として、洗剤の混合使用による有毒ガス事故も報告されています。単独で使えば効果的な洗剤でも、併用がNGとされているものでないか、確認することが大切です。
やってはいけない時短な掃除方法を避けるための基本は、商品の取り扱い説明書や注意書きをよく確認することです!メーカー側が禁止している事項に当てはまっていないか、時短な掃除方法にチャレンジする前には確認するようにしましょう。
やってはいけない時短掃除 5選
ここでは「やってはいけない時短掃除」の例を紹介していきます!この機会にしっかりチェックしていって下さいね。
塩素系洗剤とクエン酸を同時に使うのはNG
排水口のヌメリ落としや除菌のために、キッチンハイターなど塩素系洗剤を使うケースも多いですよね。そこに追加でシンクや蛇口の白いカルキ汚れを落とすためのクエン酸を使うのはNGです!
クエン酸は環境に優しいので、安全なイメージがありますが、実は立派な酸性洗剤の一種です。塩素系洗剤と酸性のものが混ざると、有毒なガスが発生して大変危険です!
私もよくキッチンの排水口に泡ハイターを振りかけて除菌するようにしています。その間にクエン酸での水垢掃除もしたくなりますが、必ず単独で使うように気を付けていますよ。
お風呂のカビ取りと水垢掃除は別の日に!
お風呂のカビ取り用洗剤も、塩素系漂白剤が使われているケースが多いです。
お風呂のカビ取り掃除をした後に、シャワーでしっかり洗剤を流したつもりでも排水口に洗剤が溜まっていることがあります。その後にクエン酸で水垢掃除をしてしまうと、排水口内でカビ取り剤とクエン酸が混ざってしまい、有毒ガスが発生する危険があります。
お風呂の大掃除は一度に済ませてしまいたくなりますが、カビ取りと水垢の掃除は日を分けて行なった方が安心ですよ。
トイレのサンポール+さぼったリングも危険
知らないとうっかりやってしまいそうなのは、トイレのサンポール(酸性)とさぼったリング(塩素系)の併用です。
どちらも単独で使うと効果的な洗剤ですが、絶対に併用しないように気を付けましょう!
「まぜるな危険」は要注意!
塩素系や酸性の洗剤のパッケージには「まぜるな危険」と大きく記載されているので、しっかり確認して取り扱いには特に気を付けるようにしましょう。
「まぜる」というのは手元で調合して使うという意味だけではなく、前後で続けて使用することも該当しますよ。
洗剤を金属製容器に移し替えるのはNG!
アルミ缶など金属製の容器は、洗剤と容器が化学反応を起こし容器が破裂したり、溶けることがあるので、洗剤を金属製容器に移し替えるのはNGです。
特にアルカリ性の洗剤(油汚れ落とし洗剤など)を入れると、化学反応が起きて「水素ガス」が発生して大変危険です!
最近はほとんどの洗剤に詰め替え用が売られていますが、パッケージを意識して見てみると「必ず〇〇(商品名)のボトルに移し替えて下さい」と注意書きされていることが分かります。
他の容器に詰め替えると、中身や容器の劣化を招いたり、誤使用や誤飲といった思わぬ事故の原因となることがあります。最後まで品質を保ち、安心して使用してもらうために、メーカーは中身と同時にそれに応じた容器を開発しているそうです。
詰め替えるときは、必ず“その製品の本体容器”に詰め替えること、および製品に表示された詰め替え方法や注意事項をよく読むようにしましょう!
洗剤ボトルの生活感が気になるなら…
とはいえ、インテリアにこだわる人は、洗剤ボトルの生活感が気になる人もいますよね。私の場合は、トイレ用洗剤のパッケージが気になったのでラベルを剥がして使うようにしています。
ラベルを剥がして使う場合は何の洗剤か分からなくなって詰め替えを間違わないように気を付けて下さいね。私はボトルの底に洗剤名を書いた小さいシールを貼っていますよ。
また、ラベルには取扱説明や注意書きが記載されていることが多いので、ラベルを別に保管するか写真に撮るなどの工夫をして、いつでも確認できるようにしましょう。
家電に直接スプレーするのはNG!
家電を掃除している動画で時々見かける「スプレーを直接家電に吹きかける」行為。これも実はNGなんです!
電子レンジなどの精密機械の中には本体に小さな穴が開いており、中に濡れてはいけない部品が入っている場合もあります。
スプレーを使って掃除する場合には、直接吹きかけるのではなく、布やスポンジに適量をスプレーしてから拭き掃除をするようにしましょう。
キッチン周りに普通のリメイクシートを貼るのはNG!
最近は100均でもおしゃれなリメイクシートが売っていて、簡単に貼ったり剥がしたりできるので利用している方も多いのではないでしょうか?
このリメイクシート、キッチン周りに貼るのはNGなんです!
キッチンの中でも特にコンロ周りは油汚れなどで汚れやすいので、掃除の時短のためにリメイクシートを貼って汚れたら張り替えている人もいるようですが、これは危険なやり方です!
リメイクシートに「耐熱性」と書かれていても、たとえば「40℃程度の温度まで耐えられる」という意味にすぎないこともあります。キッチン周りでは「耐熱性」ではなく、「不燃」「準不燃」と呼ばれる、法律で定める技術的基準を満たしたシートを貼る必要があります。
IHコンロでもキッチン周りは不燃が基本です。油が発火すれば燃え移る危険もあるので、「不燃」「準不燃」等の燃えにくいシートを貼るようにしましょう!
冷蔵庫をラップ・新聞紙・段ボール等で覆うのはNG!
冷蔵庫の掃除を楽にするために、外側をラップ等で覆う…というのもNGです!
冷蔵庫は放熱のために、周囲を5~10センチ程度は開けて置くことが基本とされています。放熱を妨げるものがあると、無駄に電力を消費してしまい、電気代が上がってしまうそうです…!
放熱ができないと不具合が起こる危険性も出てくるので、冷蔵庫を何かで覆うことはやめましょう。
他にも冷蔵庫関連で、友人から「冷蔵庫の上の掃除を楽にするため、いらない段ボールを敷いていたら、Gの巣になってしまった!」という話を聞いたこともあります…!想像しただけで恐ろしいですよね…。
冷蔵庫は何かで覆ったりせずに、取扱説明書を確認してこまめに掃除しましょう。
参考サイト:
東京消防庁<安全・安心情報><日常生活における事故情報><掃除中の事故に注意!> (tokyo.lg.jp)
- Qやってはいけない時短掃除とは?
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やってはいけない時短掃除の一例としては、塩素系洗剤とクエン酸の併用や洗剤を金属製容器に移し替えること、家電に直接スプレーして掃除することや、コンロ周りに普通のリメイクシートを貼る、冷蔵庫をラップ等で覆う方法などがあげられます。
やってはいけない時短掃除を避けるために、洗剤や家電などの注意書きをしっかりと確認するように意識しましょうね。