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メガネに使える100均の接着剤はある?元眼鏡屋がおすすめしない理由

掃除・洗濯・お手入れ
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この記事では、メガネの修理に使える100均の接着剤はある?という疑問にお答えします。

こんにちは。眼鏡作製技能士でカーサミアライターのあんどうです。

あんどう
あんどう
教えてくれたのは…

インドアフリーライター。
眼鏡作製技能士1級(旧・認定眼鏡士SS級)です。眼鏡ショップ・コンタクトレンズショップに勤務経験あり。
読書、映画鑑賞、ハンドメイドが趣味。

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メガネが壊れてしまったとき、接着剤でもなんでもいいからくっつけたい気持ちになりますよね。

最近ではメガネをデコるために接着剤を使いたいというニーズもあるとのこと。
特に100均の接着剤は手軽でコストもかからないので、使用を考える方も多いと思います。

ですが元眼鏡屋としては、接着剤をメガネに使用すること自体をおすすめできません。

その理由について解説しますので、最後まで読んでくださいね。

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【結論】長期的にメガネに使える100均の接着剤はない

100均かどうかに関わらず、メガネに接着剤を使用するのはおすすめしません。

100均には瞬間接着剤から多用途接着剤、プラスチック専用接着剤など様々な接着剤が販売されています。

ですがメガネに接着剤を使用することは、100均のものかどうかに関わらず、ごく一時的な補修(装飾)は可能だと思いますが、長期的な目的に使用するにはリスクが高いと言えます。

※「UVレジン」や「グルーガン」も同様です。

接着剤で修理した場合…再び壊れやすく、突然視界不良を招く恐れがある

まずメガネが折れてしまったり、パーツが取れてしまったりした場合を想定して、接着剤を用いて修理することについて考えます。

メガネのパーツは細かいものが多いため、強力な接着剤でしっかり接着できているように見えても、接着箇所に負荷がかかると容易に取れてしまいます。

日常生活やスポーツ中に起こり得る外的要因、取り扱い方など、メガネには想像以上に負荷がかかっているものです。

不完全な接着状態のメガネをかけていて、外出中や運転中に再び壊れてしまうと、視界不良に陥り怪我や事故を引き起こしかねません。

よって、メガネの修理に接着剤を使用するのはNGです。

フレームやレンズにダメージを与える可能性がある

接着剤がフレームやレンズに付着すると、素材が変質したり、劣化してひび割れを引き起こしたりする可能性があります。

一度そのような状態になると、眼鏡屋に修理を依頼したとしても元に戻せません。

接着剤を使用せずに修理を依頼してくれていれば、きれいに直せたのに…」という事例はよくあります。

仮にメガネが壊れたとして、「慣れた室内で今この瞬間だけ修理できれば、後は捨てるから大丈夫!」という特殊な状況であれば、自己責任のもと接着剤を使用しても問題ありません。

ですが、今後も使用したいメガネなら接着剤の使用はやめてくださいね。

接着剤を使ってメガネをデコレーションするのはOK?

ネイルパーツ等でメガネをデコレーションするのに接着剤を使いたい!という方もいらっしゃいますよね。

その場合、装飾パーツが外れても問題ない場合や、メガネが劣化しても気にしないと言う場合(伊達メガネとしてパーティーシーンで使用するだけなど)は、自己責任のもとで接着剤を使用しても問題ないと思います。

ただし、視界を妨げるような装飾をしたり、レンズに接着剤が付着したメガネを使用するのは危険ですので控えてください。

接着剤の使用によりフレームが劣化し、該当箇所から破損する恐れもあります。

そのため、視力矯正を目的としたメガネにデコレーションを施すのはおやめください。

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メガネが壊れたら接着剤は使用せず眼鏡店に相談を

メガネが壊れたら、修理はプロに任せるのが最も安全で確実です。

眼鏡店に相談すれば、その場でパーツを交換するだけで修理できる可能性もあります。

ついでにフィッティングやメンテナンスもしてもらえるため、結果的にメガネの寿命を伸ばすことにもつながります。

まさかこんな状態のメガネは直らないだろう…というものでも、眼鏡店から修理の専門家に依頼して、見た目も耐久性も申し分なく仕上げてもらえることもあります。
(もちろん、メガネ自体の劣化や特殊なケースにおいてダメな時もあります)

前述の通り、接着剤を使用するなどして状態を悪化させると眼鏡店でも対応しようがなくなるので、メガネが壊れたら何もせず、プロに任せてください。

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100均DIYは楽しいけれど、メガネは医療機器である

100均の強力瞬間接着剤低白化タイプ。私もアクセ作りの仕上げに重宝していますが、メガネにはリスクが高いです。|筆者撮影

この記事を執筆するにあたって、メガネの修理やデコレーションに100均の接着剤を使いたいというニーズが多いことに驚きました。

「100均の」と言うよりも接着剤を使用すること自体がNGなのですが、「100均の接着剤」を使いたいということは、極力コストを抑えて手軽にメガネを修理したり飾ったりしたいと言うことでしょうか。

もしくは、「DIYが好きで、身近なアイテムをなんでも自分で直すが楽しい」「ハンドメイドアクセサリー感覚」という方もいらっしゃるのかも。

かく言う私もハンドメイドなどものづくり全般が趣味なので、100均に行くとちょっとしたDIYアイテムをチェックしては、妄想してニヤニヤします。

メガネを作るという仕事を選んだのも、そんな趣味趣向があったからかもしれません。
なので、自分でメガネを修理したい(デコりたい)気持ちはわかります。

ですがメガネは医療機器です。
ただなんとなく見えていれば良いというものではありませんので、専門家以外が安易に手を加えるのは危険です。

ちなみに、100均には接着剤以外にもUVレジンやグルーガンなど接着できるものもありますが、基本的な考え方は同じです。
接着剤じゃなければ大丈夫!というものではないので、気をつけてくださいね。

Q
メガネの修理に使える100均の接着剤はある?
A

100均に限らず、メガネの修理に接着剤の使用はおすすめできません。UVレジンやグルーガンも同様です。接着剤では完全な接着は不可能であり、使用中に再び壊れて視界不良を招く恐れがあります。
また、接着剤がフレームやレンズに付着することにより素材が劣化する恐れがあり、修理不可能になる可能性があります。
メガネが壊れたら何もせず、眼鏡店に相談するのが一番安全で確実です。

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