夏になると、わけもなくノスタルジックな気分に浸りたくなりませんか?
そんなときは、ちょっぴり“レトロ”な「平成の夏」を感じられる映画がぴったりです!
こんにちは!カーサミアライターのあんどうです。
今回は夏に見たくなる、ノスタルジックな気分に浸れる平成レトロ映画をご紹介します。
海にプールに花火大会、友達との思い出、初恋の甘酸っぱさなど、昔を思い出して悶絶すること間違いなしです。
飲み物とおやつを用意したら、クーラーの効いた部屋でゆったり楽しんでくださいね!
平成レトロとは?
そもそも「平成レトロ」とは、昭和後期~平成初期の時代や、その当時に流行った「インスタントカメラ」「ゲームボーイ」「たまごっち」「プロフィール帳」「ルーズソックス」などのアイテムたちのこと。
ノスタルジックなエモさを感じられると、いま人気を集めています。
今回は、この時代を舞台にした平成レトロな映画をご紹介します。
昭和後期~平成初期に子供時代を過ごした筆者と同世代の方にとっては、リアルな子供時代を思い出させる映画です。
もっと若い世代の方にとっても、過去のノスタルジーを感じられ、楽しめると思いますよ!
夏に見たい!ノスタルジックな気分に浸れるおすすめ平成レトロ映画
サバカン SABAKAN(2022)
ストーリー
1986年の長崎。夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴とキン消しが大好きな小学5年生。そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に合うが、この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう…。
監督:金沢知樹
出典:https://filmarks.com/movies/100620
筆者は90年代初期に小学校に入学したため、1986年の夏を体験したことはないのですが、それでも『SABAKAN』の情景に懐かしさを感じました。
少年2人の冒険譚にワクワクしながらも、格差社会というテーマにも目も向けたい本作。
胸が締め付けられながらも、主人公である久田の父(竹原ピストル)をはじめとする、大人たちの優しさに救われます。
現代にも良いところはたくさんありますが、家族以外の他人との距離の近さに、昭和後期の日本も良かったなとしみじみ感じられる作品です。
そして無性に鯖缶が食べたくなります。
80年代が舞台の映画ですが、時代による価値観の違いなどは現代向けに調整されているので、若い世代の方でも違和感なく見ることができますよ。
ちなみに、本作は和製『スタンド・バイ・ミー』(1986)と呼ばれることも。
『SABAKAN』の舞台である年と、『スタンド・バイ・ミー』の公開年は完全に一致!
見比べて、共通点や違いを楽しんでください。
2023年6月現在、Netflix (ネットフリックス)で配信されているようですよ!
サバカン SABAKAN
ちなみに金沢知樹監督が書き下ろした原作小説も出ています。
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1993)
ストーリー
小学校最後の夏休み、プールの掃除当番のため登校していた典道、祐介、なずな。祐介は、典道に水泳の競争で勝った方がなずなに告白するという話をもちかける。「Love Letter」「花とアリス」の岩井俊二が当初TVドラマ用に制作した本作は、TVドラマとして初の日本映画監督協会新人賞を受賞する快挙を成し遂げ、のちに同監督作品「Undo」とともに劇場公開された。主演は奥菜恵、山崎裕太。
監督:岩井俊二
出典:https://eiga.com/movie/5211/
毎日楽しいことだらけの夏休み、蝉の声、プール、花火大会…。
昭和後期から平成初期生まれの方が本作を見ると、「自分の夏休みもこんな感じだった!」とテンションが上がるはず。
甘酸っぱさと青臭さがないまぜになった、小学生時代の初恋の記憶が呼び起こされて悶絶する方も多いかも。
大人になった今、謎多き美少女・なずな(奥菜恵)の視点で少年たちを見てみるのもまた一興です。
本作を見た後は、ドラマ版『モテキ』(2011)も要チェック。
満島ひかりさんが演じるサブカル女子が、本作の聖地巡礼するシーンの完成度の高さに感動します。
その後の展開も、エモさ急上昇ですよ!
ラブ&ポップ(1998)
ストーリー
高校二年の吉井裕美は、夏休みを控えたある日、ショーウィンドウに飾ってあったインペリアルトパーズに心惹かれる。そして、そのトパーズを買うための128,000円を手に入れるため、援助交際を目当てに伝言ダイヤルに電話するが・・・・・・。
監督:庵野秀明
出典:https://filmarks.com/movies/11056
原作は1996年に刊行された村上龍の小説『ラブ&ポップ ―トパーズ〈2〉』で、女子高生の援助交際を題材とした作品。
これを『新世紀エヴァンゲリオン』や『シン・ゴジラ』でお馴染みの、庵野秀明監督が実写映画化したのが『ラブ&ポップ』です。
ルーズソックス、ガラケー、インスタントカメラ…これぞ平成レトロ!と叫びたくなる映像のオンパレード。仲間由紀恵さんのルーズソックス姿が眩しい…!
援助交際を是とする意図はありませんが、平成初期の空気感を色濃く反映する本作に、たまらなくノスタルジーを感じます。
ちなみに、平成を代表するアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の放映は1995〜1996年。
その後に公開された本作では、カメラワークにクラシック音楽の使い方にと、随所にエヴァの気配を感じます。
さらにあの声優さんまで出演されていて…。
シン・シリーズで庵野秀明監督の作品に触れるようになった、という方にもぜひご覧いただきたい作品です。
今回は夏に見たい平成レトロ映画として、『サバカン』『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』『ラブ&ポップ』の3作品をピックアップしました。
平成は、30代の方にとっては特に身近な時代だと思います。
今回ご紹介した作品は、昭和後期から平成初期の空気感が色濃く反映されているので、当時の雰囲気やトレンド、文化を思い出して、懐かしさに浸ることができます。
もちろん若い世代の方にとっても、当時の服装やインテリアといったレトロな要素から、平成から令和にかけての撮影技術の進化など、楽しめる要素が満載です。
この夏は、ぜひ平成レトロの世界に浸ってみてくださいね!