ナマステ~
前回前々回とイスラエルの話を書いてきました
(「イスラエルはどこを見ても映画のよう①・②」)
今回はパレスチナ自治区のベツレヘムを訪れた時のお話を
まず訂正したいことがありまして・・・初っ端からすみません
前回のイスラエル①②の記事で「エルサレム旧市街」をイスラエルとして書いたのですが、旧市街は「東エルサレム」に位置しているためイスラエルと書くのは間違いでした。失礼いたしました。
では実際エルサレムはどこに属するのかは、人によって理解が違うようです
エルサレム全体がイスラエルだという人
東エルサレムはパレスチナ自治区のため旧市街はパレスチナだという人
国際管轄のままであるべきという人
私個人的には今の時点では「国際管轄」であるのがいいんじゃないかな・・と考えるのですが、そこにいる人たちはそうは思わないだろうな
ただ実質支配はイスラエルにあるようです
イスラエルはエルサレムを首都として主張しています(が、認められていません)
パレスチナから遠く離れた場所に住む私たちができるのは
興味を持つこと知ること考えること
それが何かに繋がっていくんだと思います
興味を持つことって大事!
さてエルサレムからバスに乗って着いたのはベツレヘム(パレスチナ自治区)
ベツレヘムには壁を見に行きました
先ほどから写真で載せている壁です
イスラエルとパレスチナを分断する壁は高さ8メートル、
イスラエル側が建てたものです
「分離壁」「アパルトヘイト壁」「安全壁」
などと呼ばれ、その呼び方一つとっても
「壁」の持つ意味が人によって違うんだということがよく分かります
この壁によってパレスチナ人を隔離し「安全」を保っているというイスラエル側
この壁によって様々な面で生活が困難になったパレスチナ側
上の写真のボードにはこのようなこと書いてあります
「以前は家族みんなで幸せにオリーブ畑を営んでいたのに、壁によってオリーブの木も幸せな時間も奪われてしまった
以前はオイルを売っていたのに今は買っている、お金がなくて買うことさえ滅多にできないけども」
実際そこに足を運んでみると壁は驚くほどに高く、どこからでも壁を臨めてしまう
いつもいつも高い壁が視界に入る生活
想像が追いつきません
壁のことをどうしてもポジティブに捉えられないわたくしですが
結局現地に来てやっていることは観光です
ミーハー心を抑えられず有名なバンクシ―の絵も見に行きました
ミーハーの気持ちでベツレヘムを訪れるだなんて中に住む人たちに失礼なんじゃないかと思うこともありました
でもベツレヘムの主要産業はまさに「観光」
わたしにできることはまずここでお金を使うこと
そう考えると気持ちも立場も少しすっきりします
訪れてお金を使って現物を見て実際を知る
これ大事なことだと思ってて、いろんな国にお邪魔してます
壁の中にももちろん生活がある
住む場所もあるし物を買う市場もある働く場所もある
ただ全部壁の中での出来事
壁の中のパレスチナ人は簡単には外に出ることはできません
壁建設によって安全を得たイスラエル
自由をなくしたパレスチナ
自分がその立場だったらどう感じるか、何を考えるか
きっと全てを飲み込んで見ないふりをして
今あるそのままを受け入れてしまうかもしれない
自分には何かを変えるパワーはないから、と
簡単には解決できることのない大きな大きな問題
訪れたからには、忘れないで考え続けていきたいです
さて最後に
実はベツレヘムの観光のメインはこちら・・・・
答えはなんと
「イエス・キリストが産まれたとされる場所」
そうなんです
ベツレヘムにはキリスト生誕教会があるんです
もうとんでもなく混んでいたけどこれもやはりミーハー心が勝ちました
キリスト教徒のみなさんは皆一様にそこにキスをしたり額をつけて祈ったりしておりました、ミーハーで来てすみません
近くにはミルク・グロッド教会と言って乳白色の教会があります
イエスを産んだ後のマリアのお乳が数的こぼれたことで地面が乳白色に変わった、という伝説のある教会です
温かみのあるこの教会がとても心地よく、生誕教会よりも印象に残りました
次回はもう一か所訪れたパレスチナ自治区のヘブロンについて!
お気楽ではない話題が続きますが、遠くで起きている何かを少しでも知ってもらえたらいいなと思います
ではまた書きます~!