ニットを着ようと収納ケースから取り出したら、虫食いの跡が!
そのまましておくと、他の洋服まで被害に遭ってしまいますよ〜!
こんにちは!カーサミアライターのあんどうです。
一匹いると、その空間に何匹もいると言われる服を食べる虫は、洗濯することで駆除できるのでしょうか?
今回は衣服に虫食いの跡ができる原因と対策、予防・補修方法を解説します。
衣替えなどのタイミングで実践できるよう、ぜひ最後まで読んで下さいね!
服に虫食いの跡ができる原因
衣替えで服を取り出したら穴が開いていた!
それは虫食いの跡で、衣服につく害虫の幼虫が原因です。
どこからともなく飛んできた成虫が衣服に産卵して、孵化した幼虫が衣類を食べ、穴を開けます。
動物性の繊維を好むため、ウールやカシミアなどちょっといいニット製品ほど、被害に遭いやすいです。
服に虫食い跡を残す虫とは
服に虫食い跡を残す虫は、大きく分けて「カツオブシムシ」と「イガ」の2種類です。
どんなに気をつけていても外から部屋に入ってくる上、増殖ペースが早いのが特徴。
締め切ったクローゼットやタンス、押し入れといった、空気の流れが悪くて湿気が溜まりやすい環境を好みます。
収納場所にしまわれたまま長い間着ていない服についていることが多く、卵が孵化する春から夏にかけて虫食いが起こりやすいです。
カツオブシムシ系
ヒメマルカツオブシムシとヒメカツオブシムシの幼虫は、細かい気に覆われたとても小さい芋虫のような見た目をしています。
洋服の表面を薄く食べるので、穴が開くというより、溝のような跡ができるのが特徴です。
イガ系
イガの成虫は細長い蛾で、幼虫は小さくて白くて細い芋虫のような見た目です。
一箇所に留まって衣服を食べるため、穴が開いたような虫食い跡ができます。
服を食べる虫はどこからやってくるの!?
服を食べる害虫はとても小さく、衣服についているのに気づかずに外出先から家に持ち帰ってしまうことがほとんど。
そして快適な場所を見つけて潜伏し、増殖します。
洗濯物を干している間に付着してそのまま取り込んでしまったり、網戸の隙間から入り込んだり、入居前から潜んでいたりすることも。
どんなに気をつけても侵入は防ぎきれないので、入った後に増殖しないよう、害虫が住みつく環境を作らないことが大切です。
服に虫食い跡ができてしまったときの対策
服に虫食い跡ができてしまったときの対策を解説します。
同じ場所に収納していた服は全て洗う
一箇所でも虫食い跡ができていると、その収納場所で虫が増殖している可能性が高いです。
同じ場所にあった服は全部洗濯するか、クリーニングに出しましょう。服についている虫は、洗濯することで駆除できます。
殺虫剤を使用する
孵化した虫には殺虫剤が有効です。
再び服を収納する前に、一度殺虫剤をまいて掃除しておきましょう。
衣服を食べる害虫の駆除には、燻煙タイプの殺虫剤がおすすめ。
部屋全体に殺虫成分入りの煙が行き届くので、隙間に潜む幼虫までしっかり駆除できます。
服の虫食いを予防する方法
服の虫食いを予防する方法をご紹介します。
一度着た服は洗ってから収納する
服を食べる虫は、服についた汚れが大好物です。
一度でも着た服は、必ず洗濯またはクリーニングをしてから収納するようにしましょう。
衣服を洗うことで、服についた虫や卵を落とすこともできます。
さらに、アイロンをかけると、干している間についてしまった害虫の卵を熱で殺すことができるので、より安心ですね。
洗えない服は玄関先でブラシなどを使ってホコリを払ってから、部屋に入れて下さい。
防虫剤を使用する
長期間着ない服を収納する場合は、必ず防虫剤を使用して下さい。
臭いが気になる人は、無臭に近いエムペントリン製剤(ピレスロイド系)の防虫剤がおすすめ。
ただし、服の素材によっては使えない防虫剤もあるので、使用前に必ず確認しましょう。
また、防虫剤の成分によって効果の高さや持ちに差があります。
用途に合わせて選んで下さいね。
収納場所に風を通す
防虫剤を入れていたとしても、衣替えのタイミングまでしまいっぱなしはよくありません。
晴れて乾燥している日に、収納ケースやクローゼットを解放して風を通しましょう!
余裕があれば、天気の良い日に服を虫干しするのもいいですね。
害虫はホコリも好むので、一緒に収納場所を掃除すればより安心です。
着ない服は手放し、服の数を減らす
収納場所の大きさに対して服が多すぎると、空気の通りが悪くなって湿気が溜まりやすくなります。
しばらく着ていないな、という服は思い切って手放し、収納場所にゆとりを作りましょう。
服に虫食い跡ができてしまったときの補修方法
服に虫食い跡ができてしまったけど、お気に入りなので諦めきれない!
そんな場合におすすめの補修方法をご紹介します。
かけつぎ修理を依頼する
素人が虫食い跡を補修すると、余計に跡が目立ってしまうことも。
大切な服なら、衣服などにできた穴や傷を塞ぐ「かけつぎ(かけはぎ)」修理のプロに相談しましょう。
「かけつぎ修理 ○○市」などでご近所のお店を調べてみてください。
特殊な職人技術で、できるだけ元の状態に近づくように補修してくれますよ。
ダーニングを楽しむ
ダーニングとは、虫食い穴やシミがついた箇所に、縦糸と横糸を編み込んで修繕する方法です。
わざとカラフルな色の糸を使ってお気に入りの服を可愛くお直しすれば、愛着もひとしお♪
キットも販売されています。
ハンドメイド初心者の私でも簡単にできたので、試してみて下さいね!
- Q服に虫食いの跡が!洗濯で駆除できる?
- A
服に虫食いの跡ができてしまっても、同じ場所にあった服を全部洗濯して、仕上げにアイロンをかければ、害虫や産み付けられた卵を駆除できます!
害虫は空気の流れが悪くて湿気が溜まる場所を好むので、定期的に収納場所の換気や掃除をして、防虫剤などを使って予防することもお忘れなく。
また、虫食いにあってしまった服は、プロのかけつぎ修理やダーニングでの補修がおすすめです。
大切な服を虫食いから守って長く使えるように、参考にして下さいね!