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【実家女子、かしこく家を出る。】5話  実家女子、「理想の生活」を考える

連載|実家女子、かしこく家を出る
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この連載は、実家暮らしをしている新卒2年目の20代女子が、一人暮らしへの憧れから「オトナ女子のよりよい暮らし」を求めて部屋選びをする という、1話5分のあるある満載のwebノベルです。

「そろそろ一人暮らししたいな」と考え始めたあなた…!一人暮らしする前の準備を整えやすくなるかもしれませんよ!

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著:蛙田アメコ / イラスト:八咲ヒサ

Illustration by:八咲ヒサ


「そうかぁ、更新費っていうのもあるんだね」

 
 すっかり寝る前の日課になった、家探し。
 ふむふむ、とネットの記事に目を走らせる。

 カーサミアクラブというサイトで、生活費や首都圏で家探しをするときの家賃の目安を知って、不動産紹介アプリの設定を変更した。

 それ以来、「お、ここけっこう良いかも」という物件情報が送られてくる率が上がっている。
 よさそうな街だったり、セキュリティがちゃんとしていたり。

 家賃は手取りの4割ちょっとだけれど、節約したら色々とやりくりできるかも。


「ふむふむ、2年ごとに更新がある家がほとんどなんだね。なんかスマホの契約みたいだな」

 
 2年更新。
 そうなると、私はその頃……26歳とかかな。

 すごく先でもすぐそこでもない未来、2年。
 2年間、私はどんな生活がしたいんだろう……。


「カーサミアクラブにも、『ライフプラン』を考えるって書いてあったしね」


 > ライフプランを自分で立てよう! ライフプラン表って何?

 
 とにかくひとり暮らしがしてみたいな~という気持ちが先だっていたけど、その部屋でどういう生活がしたいのか……というのが大切なんだって。

 たとえば、このあいだタコパに呼んでくれた会社の同僚は、彼氏と半同棲状態だって聞いた。
 お互いの生活圏が近くて、激安スーパーとコンビニが近くにあったのが決め手なんだって。

 学校の茶道部のOG、藤吉先輩は趣味に生きる人で、自分の趣味を充実させるためにひとり暮らしの家を探して頑張ってた。
 親友のお家の近くの駅で、たくさん趣味のグッズを集めているから広い収納があるのが決め手だったって。

 じゃあ、私はどんなことを大切にして生活したいんだろう。

 ごろん、とベッドに横になる。
 猫を飼ったり、自由気ままにひとり暮らしを楽しんだり、好きなお料理をしたり……。
 そういうのも大切だけど――2年っていう長い時間を、どう過ごそう。


「彼氏……とか、できたりするのかな」


Illustration by:八咲ヒサ

 大学時代にお付き合いした人はいないわけではなかったけれど、お互いに就活に忙しくて疎遠になってしまった。

 いままで、終バスの時間との戦いで、合コンとか行くのにもなんとなく気が引けていた。
 Zoom飲み会的なのも、弟の勉強に気を使ってなかなか参加できなかったし……。

 ひとり暮らしで、終電が遅い地域に住めたら。
 ひとり暮らしで、気兼ねなく電話やZoom飲みができたら。

 もしかしたら、今までは無縁だった彼氏とかできたりするかも!

 お休みの日には、自分の家に遊びに来てもらったりして。
 彼氏が遊びにくるの待ちながらお菓子とか焼いちゃったりして。
 いっしょにソファに座ってポップコーン片手にライブDVDとか映画とか見ちゃったりして。
 それで、朝ごはんに美味しいお粥とか作ってあげたりして……!


「そ、そしたら結婚とかも……視野に入ってきちゃったり!? うわあ~、て、照れる!!」


 スポーツマンな彼氏は、生活にズボラだから今まで外食ばかりだったけれど――私の朝ごはんに心と胃袋を射抜かれてプロポーズ!
 28歳くらいまでには結婚して、子宝にも恵まれたりしちゃったりするかも……ん?

 ってことは、ひとり暮らしするのって、そのプランだと4年くらいなのかな。
 賃貸物件が2年更新ってことは1回更新するだけなのかな。


「そういうの……考えたこともなかったな」


 ひとり暮らしをしよう、と思い立ったきっかけは、終バスのこととか弟がちょっとウザいとか、そういう小さいことだった。
 だけど、いざ自分の生活を考えようと思うと……色々と、もっと「その先」を考えちゃうな。


「うーん、難しいことはわからないけど……とりあえず、よさそうな部屋は実際に見てみたいな」


 どきどきしながら、不動産屋さんに内見の予約を入れる。
 いまはもう深夜だけど、明日になったらたぶん不動産屋さんから電話がくるのかな。


「とりあえず、よくわからないけど……こういう部屋がいいなっていうのはメモしておこう」


 駅から歩ける範囲なこと。
 家賃が7万円前後であること。
 キッチンが綺麗であること。


「……うん。いま思いつくのはこれくらいだけど――内見に行く前に、先輩に相談しようかな」


 わかったことが、ひとつ。
 私は、あんまり「生活」とか「人生」とか考えたことがなかった!

 だったら、やることはひとつだ。


「ひとり暮らししている人に、部屋選びのポイントとか聞いてみよう!」

*** TIPS ***

『28歳くらいで結婚して、子宝にも恵まれる』
家村さん、ほくほくの将来を考えていましたね。
でも同時に、将来について悩んでもいました。

「35歳までにマンションを買いたい」
「毎年海外旅行に行けるようになりたい」
「将来、こじんまりとしたカフェを開きたい」
「お金の心配をしないで、平和に生きたい」
など、家村さんだけでなく、誰でも色々な未来を描きます。
未来を描くのも、夢を抱くのも自由です。

ですが、その夢を叶えるためには、大体「お金」もかかります。最も重要な要素かもしれません。お金が足りなくてやりたいことができないというのは、悲しいことですよね。

そんな将来の夢を、実現するために強い味方となってくれるのが「ライフプラン表」です。

ライフプラン表とは、それぞれの年齢でやりたいことを考え、そのためにどのくらいのお金が必要かを把握できる未来の人生設計図

海外旅行、退職といった人生のイベントを盛り込みながら、手持ちの貯金や、給料などの収入、家賃や生活費などの支出のデータを入れることで、毎年の収入と支出、増減する合計資産額が一目でわかります。

今はスマホでも手軽に作成できるようになり、様々なソフトがあります。
カーサミアでは、無料で利用できる Financial Teacher System というソフトを活用して、実際に作成するシミュレーションを紹介しているので、一度覗いてみてくださいね!

>ライフプランを自分で立てよう!ライフプラン作成ツールを選ぼう

ライフプラン表を作ることによって、将来のお金の動きが明確になり、目指す未来に向けてどうすれば良いかがクリアになりますよ。ぜひ作ってみてくださいね!

次回「6話  実家女子、リストアップする

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