肉厚でジューシーなハンバーグ。何度でも食べたくなるくらいおいしいですよね。でも加熱不足だと、食中毒を引き起こしてしまう可能性があります。かといって、しっかり加熱しようと焼きすぎると焦がしてしまったり…、上手に焼くのって、意外と難しいですよね。
こんにちは、カーサミアライターのいずみです。暮らしに役立つ情報を発信しています。
今回は、失敗しないハンバーグの焼き方のポイントをご紹介します。おいしく、そして安全に作るためにも、ぜひ参考にしてくださいね!
ハンバーグで食中毒を引き起こす可能性がある
ハンバーグもお肉のため、加熱が足りないと食中毒を引き起こす可能性があります。しかし、見た目では火が十分通っているかを判断できないので、注意してくださいね。
ひき肉の危険性
「火が通っていないお肉は危険」というのはみなさん知っていますよね。もちろんひき肉でも同じです。
しかもひき肉の場合、塊のときは肉の表面にいる微生物が挽くことで全体に混ざってしまうため、全体をしっかりと加熱する必要があります。
しかしひき肉は肉汁が外に出てしまいやすいです。ジューシーさを保つために加熱時間を短くしたり調理温度を低くしたりしたくなるかもしれませんが、それでは内部まで火が通らず食中毒になる可能性があるんですよ。
ちなみに食中毒菌を消滅させるには、中心温度を75度以上にして1分以上の加熱をする必要があるので覚えておきましょう。
見た目では安全かどうか判断できない
お肉の色が変われば安心だと思っている人もいるかもしれませんが、実は見た目では加熱が十分かどうか判断できません。
以下の条件で作ったハンバーグで確認してみましょう。
- ハンバーグ種 … 100g
- 直径 … 7.5cm
- 厚さ … 2cm
食中毒を防ぐためには75度以上を1分以上継続する必要があります。しかし加熱にともなう見た目の変化は、60度と75度のときでは大きな違いはないんです。
つまり、加熱が不十分でも、しっかりと火が通っているように見えてしまいます。そのため焼き色だけでは、食中毒を防げるまでしっかり加熱できたかどうか判断することはできません。
失敗しないハンバーグの焼き方のコツ
ハンバーグの調理には注意が必要ですが、以下を3点に気をつければ安全においしく焼けるでしょう。
- フタをする
- 中心温度を調べる
- 余熱を利用する
フタをする
最も大切なのは、フタをすること。
弱火でフタをせずに調理し続けると、1時間焼いても中心温度が50度以上には上がりません。つまり、これでは表面は焦げても中まで十分に加熱できないんです。
一方でフタを使用すると熱が逃げないので、短時間で加熱ができます。ハンバーグをひっくり返す前からフタを使用した場合は、11分で十分な加熱ができます。
ハンバーグのレシピには「両面に焼き色をつけてからフタをする」と書かれているものもありますが、しっかりと火を通すためには、早い段階でフタをした方がいいでしょう。
中心温度を調べる
もし食材の内部温度を測る機器を持っているなら、測りながら調理すると安心でしょう。
持っていない場合は、肉汁の色で判断してみてください。竹串をグッとさし込み、出てきた肉汁が透明なら十分に火が通っている証拠です。肉汁に赤みがあるときは、加熱が足りないので注意しましょう。
余熱を利用する
調理後すぐに食べないときは、早めに火を止めて余熱を利用するのもいいですよ。しっとりと仕上がるため、食感を損なうこともありません。
この場合も、食べる前に竹串をさして肉汁の色をチェックしましょう。十分火が通っていることを確認してから食べてくださいね。
ハンバーグはひき肉を塊にして焼くため、しっかりと加熱できているか注意する必要があります。調理するときは早い段階からフタを使用し、焼き色ではなく肉汁の色で判断しましょう。
おいしくて安全なハンバーグを作ってくださいね!
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