【メディア掲載】不動産専門誌にSDGs事例として掲載

100均防災グッズ「蓄光テープ」実際に貼ってみた。使い方・明るさレポ

防災
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突然の停電や夜間の災害時、部屋が真っ暗になったときに「どこに何があるかわからない…」と不安になったことはありませんか?

こんにちは、カーサミアライターのあんどうです。

緊急時には懐中電灯やスマホのライトを探すのも一苦労。
避難の際に家具につまずく危険もあります。

そんなとき、目印として役立つのが「蓄光テープ」です。

今回は、賃貸暮らしでも簡単に導入できる蓄光テープの使い方を紹介します。
最後までチェックしてくださいね!

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蓄光テープとは

蓄光テープは明るい場所で光を吸収し、暗闇で発光するテープです。

特に、エルマテリアルなどの蓄光製品は輝度が高く、防災対策として評価されています。

暗闇での視認性が向上するため、停電時の避難経路の確保や、家具の角に貼ることで怪我の防止にも役立ちます。

今回使用するはダイソーの蓄光テープ(30cm)

100均(ダイソー)で購入できる蓄光テープ。|筆者撮影

今回使用するのは、ダイソーの「蓄光テープ(30cm)」。

手頃な価格で購入できるため、「蓄光テープを試してみたいけれど、どれを選べばいいか分からない」という方にもぴったりです。

長さは30cmとコンパクトですが、好きなサイズにカットして使えるため、玄関やスイッチ周り、家具の角など、必要な場所にピンポイントで貼ることができます。

(左)明るい場所で光を吸収中。 (右)暗闇で発光中。|筆者撮影

パッケージには、光を蓄え暗闇で8時間発光とあります。

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蓄光テープで賃貸住宅の防災対策!おすすめの使い方

停電時でも安全に避難できるよう、蓄光テープを防災対策に使用したい。
でも、賃貸だから部屋を汚したくないし、見た目が悪くなるのも嫌…。

そんなときにおすすめなのが、

  • 細かく切って目立たない場所に最小限貼る
  • 普段は目につきにくい位置に貼る
  • 汚したくない場所にはマスキングテープの上から貼る

といった工夫です。

上記のポイントを押さえながら、賃貸住宅の防災対策におすすめの蓄光テープの使い方を紹介します。

ドア周り

ドアノブに蓄光テープを貼ると視認性がアップ

ドアノブ周辺には、ノブの「すぐ上」や「すぐ下」に、5cm程度の蓄光テープを貼るのが効果的です。

また、ドア枠のノブと同じ高さの部分に貼ると、さらに視認性が向上します。

視認性を優先するなら、ドアノブそのものに細く切った蓄光テープを巻き付けるのもよいでしょう。

階段や廊下

階段の踏み面の先端(段鼻)にテープを貼ってつまずき防止。|筆者撮影

階段の場合は、踏み面の先端(段鼻)に貼ることで、つまずきを防ぐ効果があります。

廊下では、壁の下側に蓄光テープを貼ると、足元に目印ができ、避難経路を認識しやすくなります。

ブレーカー

停電後、復旧のためにブレーカーを確認することがありますが、真っ暗な中では場所がわかりにくく、手探りで探すのは危険です。

蓄光テープをブレーカーのカバーやスイッチ部分に貼っておけば、停電時でもすぐに位置を特定できるため、便利です。

ブレーカーボックスの縁や開閉部分、取っ手部分にも貼ればより安心ですね。

防災グッズ

暗闇の中で懐中電灯や防災バッグを探すのに手間取らないよう、防災グッズにも蓄光テープを貼っておきましょう。

たとえば、懐中電灯の持ち手部分に貼れば、停電時でもすぐに見つかります。

また、防災リュックのファスナー部分に貼ると、暗闇でもバッグを見つけやすくなり、開閉がスムーズになります。

ヘルメットや防災頭巾のタグやストラップ部分にテープを貼るのもおすすめです。

蓄光テープを貼り付けられない素材の防災グッズには、蓄光テープを巻きつけたカラビナやキーホルダーを取り付けるとよいでしょう。

家具や段差

停電時に慌てて避難すると、家具の角や段差につまずき、怪我をする恐れがあります。

蓄光テープを使えば防げそうですが、「貼ると目立ちそう…」と躊躇してしまうこともあるでしょう。

そんなときは、テーブルや家具の角にL字型に貼ることで、視認性を確保しつつ、普段の見た目を損ねずに設置できます。

また、足元の段差や敷居には、両端部分に短く細く切った蓄光テープを貼ると、足元の注意喚起になりながらも、必要以上に目立ちません。

さらに、ベッドなど家具の脚の下部にテープを貼ると、夜間や停電時にぶつかるリスクを軽減できます。

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蓄光テープの使用感と注意点

今回、ダイソーの蓄光テープを実際に使い、防災対策の観点から検証してみました。

発光の強さや持続時間、粘着力などをチェックした結果、「完全な目印としてはやや心許ないが、補助としては有用」という印象でした。

発光の強さと持続時間

リビングなど1日中室内灯が照射されている場所では、電気を消した直後からしっかり発光し、目印として十分機能しました。

しかし、廊下など日中の光が弱い場所では、発光自体はするものの光がやや弱いと感じました。

日中の光の当たり具合によって、発光の強さや持続時間に差が生じます。|筆者撮影

実際に、光の弱い場所に貼っていたテープ(上)と、明るい場所に置いていたテープ(下)を深夜に比較してみたところ、光の強さに差がありました。

また、メーカーによると最長8時間発光するとされていますが、実際には数時間ほどで光がぼんやりとしてきてしまい、「目印」としての視認性は徐々に低下しました。

夜中ならまだしも、明け方近くにはほとんど発光が弱まっている可能性が高いため、長時間の停電時に頼るにはやや不安が残ります。

短時間の利用、たとえば「トイレや洗面所を使用中に停電すると真っ暗になってしまうから、目印がほしい」といった場合には活躍しそうです。

今回はダイソーの蓄光テープを使用しましたが、他の蓄光テープでは発光時間や粘着力に違いがある可能性もあります。

それでも、防災対策として導入するなら、ライトやランタンなどのアイテムと併用しつつ、「短時間の目印」としての補助的な使い方を意識するのがベストだと感じました。

粘着力の強さ

もう一つ気になったのは、粘着力があまり強くないこと。
曲面やざらざらした素材には特に貼りにくいです。

場合によっては、透明テープを上から重ね貼りして補強するなど、剥がれにくくする工夫が必要だと感じました。

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蓄光テープは賃貸住宅でも手軽に導入できる簡易的な防災対策

蓄光テープは、壁に穴を開ける必要がなく、粘着力が強すぎないタイプもあるため、賃貸物件でも安心して使えます。

必要なサイズにカットして使えば、美観を大きく損ねることもありません。

しかし、今回の検証で、蓄光テープだけで周囲を明るくし、完全な目印とするのは難しいこともわかりました。

室内灯を消した直後はしっかり光るものの、夜中や明け方には発光が弱まっている可能性が高く、長時間の視認性は期待できません。

とはいえ、蓄光テープには「電池不要・電源不要で発光する」というメリットがあるため、ライトや懐中電灯などの防災グッズにたどり着くまでの補助として使うには大変有用です。

特に、避難経路やスイッチの目印として短時間使うなら十分役立つため、「防災アイテムの補助として活用する」という意識で取り入れるのが良さそうです。

まだ防災対策を始めていない方も、気軽に取り入れられるアイテムですので試してみてはいかがでしょうか?

Q
防災対策におすすめの、蓄光テープの使い方は?
A

発光時間には限りがあり、光の吸収量によって明るさに差が出るため、懐中電灯と併用が必須です。完璧な目印としてではなく、懐中電灯などの防災グッズへたどり着くまでの補助的な目印として使うのがベストでしょう。

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