この記事では、「キッチンが室内にあるワンルームで、料理の匂いがこもるのが気になる…」という方に向けて、インテリアのプロである筆者が、レイアウトのコツを解説します。
こんにちは!暮らしのプチストレスをなくす方法を考えるのが趣味の、カーサミアライターの春野です。北欧式整理収納プランナーの資格を活かし、一人暮らしの女性に役立つ情報を発信しています。
キッチンが室内にあるワンルームで、料理の匂いが気になる場合は、風通しを意識してレイアウトしたり、仕切りで空間を分けたりするなどの工夫が必要です。
6畳、8畳、10畳の広さ別のレイアウト例もご紹介します。レイアウトを見直して、より暮らしやすいお部屋を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
質問:キッチンが室内にあるワンルーム、レイアウトのコツを教えて!
キッチンが室内にあるワンルームで一人暮らしをしており、料理の匂いが寝具や衣類、カーテンなどにつくのが気になります。
キッチンと部屋が一緒でも、心地よく暮せるように、レイアウトのコツを教えてください!
レイアウトの工夫に加えて、換気対策も意識しよう!
料理の匂いがこもるのを防ぐには、次に紹介するレイアウトのコツに加えて、換気対策も大切です。
調理中は換気扇を回し、窓も開けて、新しい空気を取り込みましょう。お部屋に窓が複数ある場合は、換気扇の近くorキッチンの対角線上にある窓を開けると風が通りやすくなります。
また、料理の匂い対策として、空気清浄機を活用するのも方法です。
6畳用
10畳用
キッチンが室内にあるワンルーム、レイアウトのコツ
ここからは、料理の匂い対策にもつながる、キッチンが室内にあるワンルームのレイアウトのコツをご紹介します。
動線と風通しを考えて家具を置く
キッチンが室内にあるワンルームでは、動線に加えて、風通しを意識しながら家具を配置するのがポイントです。
窓をふさがない位置に置くことや、必要最小限の家具に絞り、ギュウギュウ詰めにしないことを心掛けましょう。
家具を置いた状態で、入口から部屋の奥に向かって、なるべく一直線上に動線を確保できるようレイアウトしてみてください。
歩くために必要なスペースは、十分に余裕をもたせる場合、60cmが目安とされています。体格によって多少差はあるものの、実際はもう少し狭くても大丈夫です。
仕切りで空間を分ける
ワンルームを、食事スペースとそれ以外のスペースに仕切ることは、匂い対策だけでなく、生活にメリハリをつけるのにも役立ちます。
ただし、背の高い家具などできっちり分けてしまうと、お部屋全体が狭く感じやすくなるため、仕切りに使用するアイテム選びに注意が必要です。
ワンルームを仕切る場合、以下のようなグッズが向いています。
窮屈に見えにくい仕切りの例
⇒背の低い収納ラック、背板がないカラーボックス、圧迫感の少ないパーテーション・カーテン・すだれなど
6畳のワンルームなど、使えるスペースが限られている場合は、収納ラックやカラーボックスなど、ものを収納できるアイテムで仕切ると、空間を有効に使えます。
【広さ別】キッチンが室内にあるワンルーム、レイアウト例
ここからは、キッチンが室内にあるワンルームのレイアウトの例を、6畳、8畳、10畳の広さ別にご紹介します。お部屋での過ごし方をイメージしながら、家具の配置を見直してみてくださいね。
6畳|家具を壁に寄せてすっきり見せる
使えるスペースが限定される6畳のワンルームでは、上のレイアウト図のように、できるだけ家具を壁に寄せて配置しましょう。
玄関から部屋の奥にある窓に向かって視線が通ると、開放感がアップするだけでなく、風通しもよくなり、料理の匂い対策に効果が期待できます。
上のレイアウト図では、キッチンとリビングスペースの間をパーテーションで仕切っています。目的別に空間を分けることで、ワンルームでも生活のメリハリをつけやすくなるはずです。
8畳|デスクやテーブルも置ける
8畳のワンルームであれば、ワークデスクを置くことも可能です。自宅でパソコン作業をする機会がほとんどない場合は、ワークデスクの代わりにダイニングテーブルを配置しても良いでしょう。
上のレイアウト図は、玄関と窓の間をなるべく遮らないように、意識して家具を配置し、開放感アップも狙っています。
また、キッチンスペースとリビングスペースの間を収納棚で仕切っているのもポイントです。来客時にキッチンが多少ごちゃごちゃしていても、気にせず過ごせるでしょう。
10畳|部屋での過ごし方別に空間を分ける
10畳のワンルームは「寝る」「食べる」「くつろぐ」といったように、過ごし方で空間を分けると、居心地の良いお部屋をつくりやすくなります。
上のレイアウト図では、ダイニングテーブルとベッドの間を仕切って、食事のスペースと寝るスペースを分けました。
間仕切りとして、カラーボックスやラックを選べば、本やスピーカー、ゲームグッズ、ボディケアアイテムなど、リラックスタイムに使用するものを、手に取りやすい場所に収納できます。
- Qキッチンが室内にあるワンルーム、レイアウトはどうする?
- A
以下の2点を意識しながら、家具の配置を考えましょう。
・動線と風通しを考えて家具を置く
・仕切りで空間を分ける料理の匂いがこもるのを防ぐには、調理中は換気扇を回しながら、窓を開けて空気を入れかえるなど、換気対策も必要です。
お部屋のレイアウトを見直して、心地よい空間を手に入れてくださいね。