手軽に買える100均アイテムの中には、防災グッズとしても優秀なものがたくさんありますよね。
こんにちは、カーサミアライターのあんどうです。
100均に行くたびに、防災グッズコーナーやアウトドア用品のコーナーをチェックしています。
今回は、ダイソーの防災グッズコーナーに置かれていた「炊飯袋」を、災害時を想定して実際に使ってみた感想をお伝えします。
ダイソーの炊飯袋ってどんなアイテム?
ダイソー 炊飯袋
価格:110円(税込)
材質:不織布(ポリプロピレン、ポリエチレン、PET)
サイズ:15×0.04×11cm
内容量:10枚
ダイソーの炊飯袋は、「お米を入れて沸騰したお湯に入れるだけでご飯が炊ける」便利アイテムです。
キャンプやアウトドアシーン、防災対策におすすめとのこと。
炊飯袋10枚入りで、1枚で茶わん一杯分(1/2合)からどんぶり1杯分(2/3合)が炊けます。
袋はしっかりとした不織布で、日本製です。
使用方法
- お米を袋に入れる
- 袋上部の二重になっている部分を反対にひっくり返して口を閉じる
- 鍋で沸騰させたお湯にお米の入った袋を入れ、蓋をせずに約10分から20分煮炊きする
- 蓋をして、約15分から20分間蒸らす
- 袋からご飯を取り出す
ダイソーの炊飯袋を使ってご飯を炊いてみた
今回私が使用したものはこちら。
- 炊飯袋
- お米1/2合
- 水1リットル
- カセットコンロ
- 普通の鍋
外袋に書かれているワンポイントアドバイスに、
お米を袋にいれてから流水で手もみ洗いするとよりおいしく炊き上がります。
とあります。
無洗米でない限り、一度米を研ぐ(洗う)必要があるのでそのことかな?とも思いましたが、炊く前にお米を浸水させた方がおいしく炊き上がりますよ、という意味にも取れます。
余裕があれば、30分から1時間ほどお米を浸水させておくとよさそうです。
沸騰したお湯にお米を投入
カセットコンロでお湯を沸かします。
使用する水の量は、使用する鍋の形状によってお米が浸かる量が変わるためか指定がありません。
とりあえず、使用する鍋でお米が浸かる位置からプラス2cm上くらいまで水を入れることをおすすめします。
お米を湯炊きする
沸騰したお湯にお米を入れたら、そのまま15〜20分放置します。
なのですが、実は今回、最初に沸かすお湯の量を少しケチって、お米にお湯がギリギリかぶるくらいにしていました(災害時を想定すると、そこまで水は使えないだろうと思いまして…)。
ですがそれだと湯炊きしている間にお米が少しお湯から出てしまい、慌てて別鍋で沸かして追加することになりました……その結果、合計1リットルのお湯を使用しています。
災害時に使用するとなると、ますます余裕はないと思いますので、「最初からお湯は多め」にしておくことをおすすめします。
でもお湯がもったいないな〜と思いましたので、レトルトカレーを一緒に温めてみました。
お米と一緒にパウチを湯炊きするのは少し抵抗がありましたが、レトルトカレーをアイラップに入れれば問題なし!
お米を蒸らす
鍋の火を止めたら、お湯を別の容器などに移してお米だけを20分ほど蒸らします。
もちろん、私は残り湯をレトルトカレーの保温に使いました。
炊き上がり!
お米を浸水するのに30分。
お湯を沸かすのに8分。
湯炊きに20分。
蒸らすのに20分。
合計78分、炊き上がったご飯がこちら。
使用方法に湯炊きも蒸らしも「15〜20分」とありましたが、20分だとやわらかめに炊き上がるようです(袋からご飯取り出すのに少々難儀しました…!)
食べてみると芯はなく、しっかり炊けていました。
特別おいしいかと聞かれれば…ですが、非常時のご飯でこれだけのクオリティがあれば満足です。
私はかためのご飯が好きなのと、長く蒸らしていると冷めるのが気になるので、次回は湯炊きも蒸らしも15分にしたいと思います。
ダイソーの炊飯袋のメリットと気になったこと
メリット
なんと言っても100均(ダイソー)で手軽に購入できて、日本製の不織布10枚入り。
コスパは良いと思いました。
お湯さえ沸かせればいいので、カセットコンロと鍋的なものがあればOKと手軽なのもいいですね。
使い終わったら捨てればいいので、洗い物が出ず楽です。
また、お湯から引き上げればそのまま水切りできるので、お湯(水)を無駄にせずにお米以外の食材を湯がくのにも使えるかもしれません。
気になったこと
お湯を沸かす=水を多く使うことや、作業手順が多いことを考えると、災害時に炊飯袋を使用するのは現実的ではないのでは?
いざとなったらアルミホイルを三枚重ねて飯盒の代わりすることもできるので、炊飯袋である必要はあるのかな?
という点が気になりました。
あと、今回レトルトカレーをアイラップに入れて一緒に湯煎していて思い出したのですが、ポリ袋に水とお米を入れて湯煎にかけてもご飯は炊けるんですよね。
実はその方が、お湯が汚れません…!
炊飯袋はどのようなシチュエーションで最大限活躍するのか、悩みどころです。
ダイソーの炊飯袋はどこまで便利?防災グッズとしての評価
お店で炊飯袋を見た時、炊飯器を仕掛けるのを忘れていた時(ある意味非常事態)に、急いでご飯炊くのに使えないかな、なんてズボラなことを考えました。
でもお湯炊き20分、蒸らし20分、さらに浸水時間も入れるとなると、時短ご飯にはなりません…!
というのは冗談で、炊飯袋を防災グッズとして評価する場合、お湯の使用量が多いことや浸水・湯炊き・蒸らしなど手間が多いことから、災害時の非常事態でどこまで役立つかは状況による、と感じました。
工夫すればもっと良い使い方があるかもしれませんし、電気やガスが止まるなどの緊急時に備えて、カセットコンロと一緒に念の為常備しておくのは良さそうです。
- Q防災グッズ「ダイソー炊飯袋」でご飯は簡単に炊ける?味は?
- A
ダイソーの炊飯袋は、お米の浸水や湯炊き、蒸らしなどに時間は要しますが、その間は放置していても問題ないため簡単にご飯が炊けると言えます。ただし、水は多く必要です。
ご飯の仕上がりは、芯も残らず非常時には十分なクオリティで、キャンプなどレジャーシーンでの使用もおすすめです。