この連載は、かけだしフリーランスの右往左往っぷりをセキララに描く連載エッセイです。
これからのキャリアに悩む女性の参考になりますように。
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エッセイを書いた人:蛙田アメコ
・アラサー
・元教育サービス業正社員
・正社員時代は年間公休97日
・2018年から2年間、副業フリーランス(兼業作家)として活動
・2020年、体調を崩して会社を退職
はじめましての人は、はじめまして。そうではない人は、こんにちは。蛙田アメコでございます。
アラサーで、バツイチ。
心身の体調を崩して会社を退職し、現在は作家・シナリオライターとして生活しています。
あれです、「新しい自分!」みたいな1ページ漫画によくいるパーソナリティの人間です。
今後のキャリアについては考え中。
このエッセイでは、突然フリーランスとして生活することになった私が日々考えていることや気をつけていることを発信しています。
今回は、フリーランスと名刺についてです。
名刺ってなんだ!?
「名刺作らなくちゃな~」
副業としてライター・作家をはじめたときに、ハッとしたことです。
会社員時代には、会社から支給される名刺を使っていました。
退職する際には、社員証などの重要書類と一緒に名刺もすべて会社に返却します。
名刺というのは、『身元保証』という意味合いがあるようです。
たしかに、昔は今よりも『印刷』というのは一般ピープルには手の届かない技術だったのかもしれません…そのときには、「きちんと印刷された名刺を持っているのだから、しかるべき人だろう」と判断されたのかも。
現在では、誰でも簡単に名刺を作れるようになりました。
誰でも好きな肩書きを名乗り、好きなデザインの名刺を持てる…その分、所属と肩書きを名刺が担保していた昔に比べて、作った人が「何が出来て」「どんな人なのか」を示すものとして、より重要になりました。
つまり、名刺はお知り合いになった方があなたに仕事を発注するかどうか判断したり、発注の際に参照したりするもの…いわゆる、仕事の「窓口」としての役割が大きくなったのではないでしょうか。
フリーランスは、自分でひとつの会社をやっているようなものです。
「信用」と「窓口」を兼ねる名刺、こだわりたいですよね。
また、名刺の管理も重要です。
フリーランスは仕事を待つだけでは食っていけません。
営業を考える際に、名刺をどのくらい整理して、お知り合いを把握できているかが大切になってきます。
フリーランスと名刺【作る編】
名刺は簡単に作れる
私個人は、名刺を自作しています。
『ラクスル』はホームページ上で名刺を作成して、そのまま印刷依頼を行えます。
納期まで余裕がある場合は、比較的安価できれいな印刷をしてくれるので、重宝しています。
みんなはどんなデザインの名刺?
簡単に個人で名刺を作れる昨今、趣向を凝らした名刺をよく目にします。
- 美麗なイラスト主体のトレーディングカードっぽいもの
- 裏面に今までの実績がずらり、の営業特化のもの
- シンプルに名前と連絡先だけのもの
など、色々あります。
イラストレーターさんなら、ご自分のイラストを使うのはとても大切なことだと思います。
とにかく大切なのは、「見て、わかりやすい」こと。
「名刺は凝っていてカッコいいけど、この人誰だっけ?」
となってしまっては、せっかくの名刺も台無しかも…。
デザインが凝りすぎている名刺は、後述する『名刺管理アプリ』での自動スキャンが仕えなくなってしまうので、管理の都合で後回しにされてしまう可能性もあります。(実際、事務嫌いの私は手入力は後回しに……)
フリーランスの名刺、悩みどころ色々
初めて自分の名刺を作るときには、色々なことで迷いますよね。
フリーランスの方の多くは、自宅で業務を行っていると思います。
「住所を名刺に載せるかどうか」ひとつでも、戸惑いがあると思います!!
- 連絡先はフリーメールでOK?
- 電話番号や住所は掲載する?
- (ペンネームなどある場合は)本名は載せる?
など、悩みどころには事欠かない名刺作り。
個人的には、
- ペンネーム
- メールアドレス
- 電話番号
の3つは最低でも入れておきたい情報だと思います。
住所は、実際にお仕事をすることになったときにやりとりすることになりますから、私は入れていません。賃貸住宅なので、引っ越ししたら作り直しですしね。
フリーランスと名刺【整理編】
新型コロナの問題で、たくさんの方と名刺交換をする場というのはほとんどなくなってしまいましたが、一度にたくさんの人と知り合うパーティから帰ってきたあとに悩むのが、名刺の管理です。
名刺整理には、私はビジネス用SNSアプリを活用しています。
『Eight』というアプリは、スマホで名刺をスキャンするとメールアドレスや電話番号などを自動でデータ化してくれる優れもの。
ただし、名刺のデザインやスキャンの状態によっては自分で手入力する必要が出てきます。
また、アナログで管理したい人は百均などで売っている名刺ホルダーを活用する手もあります。
アプリでの管理と比べて「いつでもどこでもアクセスできる」ような便利さはありませんが、データ消失などの心配がありませんし、ファイリングの工夫もできる自由度が魅力ですね。
「以前に名刺いただきました」を回避する裏ワザ!
どんなに名刺を整理しても、すべての情報を頭に入れておくことはできません。色々な会合に出ていると、前に名刺交換した人に名刺を渡そうとして、
「すでに名刺交換しましたよ~」
と指摘されて会話が途切れてしまうことがあります。あれ、気まずいですよね…。恥ずかしさのあまりライヘンバッハの滝にダイブしたくなります!
あの気まずい空気を回避する方法、それは…
「数ヶ月ごとに名刺を作り替えること!」
もし、「すでに名刺交換しましたよ~」といわれてしまっても、
「実は、名刺のデザインを変更したんです。せっかくですので、貰ってやってください!」
と、気まずさを回避して会話を続行することができるのです!!
これ、顔の広さが命、である政治家が活用しているテクニックだそうですよ。
デザイン変更ごとに、最近のお仕事の実績を掲載するなどの工夫もできそうですね。
作るのも管理も「あなたがわかりやすい」を!
名刺を作る際に大切なのは、情報がわかりやすいこと。
ただし、「これが正解!」というデザインはありません。
まずは、あなたが「わかりやすい」と思う名刺を作ってみてください!
また、名刺の整理もわかりやすさが重要。
デジタル化するか、アナログで行くか…あなたのやりやすい方法をためしてみましょう!
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