一人暮らしの物件といえばワンルームが定番。とはいえ、ひとくちに「ワンルーム」といっても、間取りの種類はいろいろあります。そのため「どのタイプにすれば良いのだろう」とお悩みの方もいるでしょう。優先したいポイントに合った、間取りを選ぶことが大切です。
こんにちは!実際にワンルームの賃貸物件で、一人暮らしをしていた経験をもつカーサミアライター、春野です。北欧式整理収納プランナーの資格を活かして、一人暮らし女性に役立つ情報を発信しています。
この記事では、ワンルームの意味や間取りの種類、おすすめのレイアウトについてご紹介します。これからお部屋探しをする方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
ワンルームとはどんな間取り?
ワンルームとは、リビングスペースとキッチンとの間に扉がなく、つながっている部屋を指します。
それに対して1Kや1DK、1LDKのお部屋は、キッチンとリビングスペースとの間に仕切りがあるところが、ワンルームと異なります。
ちなみに、「1K」「1DK」「1LDK」、それぞれの間取りの種類は、キッチンを含めた空間の広さによって分けられます。
一方、キッチンが独立していない(扉がない)場合は、広さと関係なくすべて「ワンルーム」となります。
ワンルームの間取りのメリット・デメリット
お部屋選びをする前に、ワンルームの間取りのメリットとデメリットを押さえ、優先したい条件に合うか確認しましょう。
ワンルームのメリット
- 比較的家賃が安い
- 室内の温度差が少ない
- 立地条件が良い場合が多い
- 開放的な雰囲気を作りやすい
ワンルームのデメリット
- 玄関から部屋の中が見えやすい
- 調理によるニオイや煙が広がりやすい
- 築年数が古い物件の場合、冬場に冷気が入りやすく、光熱費が掛かる
- 玄関と生活スペースがつながっている部屋は、騒音が気になる場合がある
ワンルームの間取りはバリエーションが豊か
ワンルームには以下のように、さまざまなタイプがあります。部屋の設備や立地条件、家賃など「優先したい条件は何か」を考えて選ぶことが大切です。
キッチンの位置
キッチンが部屋に入り込んでいるワンルーム
玄関を入ってから廊下がなく、キッチンが生活スペースに入り込んでいる間取りです。空間がゆったりとしているので、休日は家でのんびり過ごすことが多い人に向いています。
開放的な反面、キッチンが室内側に付いていることで、調理中のニオイや煙が広がりやすいデメリットもあります。そのため換気に気を配らなければなりません。
お部屋探しをするときは、以下のポイントをチェックしましょう。
・風通しが良いか
・換気扇の作りがしっかりしているか
・キッチンの近くに窓が付いているか
また部屋干し派の人は、洗濯物にニオイが付かないよう、対策が必要です。浴室など、リビングスペース以外に干せる場所があるか確認してくださいね。
キッチンが廊下(通路)にあるワンルーム
玄関から生活スペースまでが、廊下でつながっている間取りもあります。廊下の両サイドにキッチンやトイレ、バスルームが配置されているパターンです。
生活スペースが独立しているのも、こちらの間取りの魅力です。キッチンとの境目を、カーテンやのれんで仕切れば、調理中のニオイを防げます。
カーテンやのれんをかければ、玄関から生活スペースが見えにくいので、プライバシーも守れますよ。
お部屋の広さ
上でも述べたように、「ワンルーム」に広さの定義はありません。ですから、ひとくちにワンルームといっても、様々な広さのお部屋がありますよ。
コンパクトなワンルーム
都心など立地条件の良い物件によくある、コンパクトなワンルーム。住み心地よりも、利便性を優先したい人におすすめです。
工夫すれば友人や恋人を招くこともできますが、空間にゆとりはありません。自宅に人を呼ぶ機会が少ない人や、仕事で帰りが遅く、家で過ごす時間が少ない人に向いています。
コンパクトなワンルームのなかには、3畳ほどの特に狭い物件や、変わった形の部屋もあります。バスタブがなくシャワーだけだったり、ロフトが付いていたりする場合も多いです。
部屋が狭いというデメリットも、考え方によってはメリットといえます。たとえば、限られたスペースがものであふれないよう、衝動買いが減るかもしれません。
また、収納場所が限定されるので、何がどこにあるか把握しやすいのも、コンパクトな物件ならではの魅力です。
STUDIOタイプのワンルーム
デザイナーズマンションに多い「STUDIO(スタジオ)」タイプのワンルーム。ゆったりとしているのが特徴です。なかには、一般的な1DKや1LDKより広い物件もあります。
また、STUDIOタイプの場合、キッチンが広いケースも珍しくありません。リビングスペースを見渡しながら調理できる、カウンターキッチンやアイランドキッチンのお部屋もあり、料理が好きな人におすすめです。
ただし面積が広い分、ほかの間取りに比べると家賃は高いのがデメリットといえるでしょう。
ロフトが付いているときも
ワンルームの物件のなかには、ロフトが付いているタイプも。ロフトは1部屋としてカウントされないため「ワンルーム」と表記されます。
ロフトはコンパクトなお部屋で、スペースを補うためについていることが多いです。ゆったり広いワンルームではあまり見かけません。
ロフト付きの魅力は、限られたスペースを有効に使えることです。寝室や収納などにアレンジすれば、生活スペースを広くとれます。
ロフトの活用法
ワンルームの間取り、おすすめのレイアウト
大きな鏡を置いて開放感をプラス
部屋を明るく広々見せたい場合は、大きな鏡を置くのがおすすめです。空間に奥行きが生まれます。
またインテリアをホワイトやアイボリー、ベージュといった淡い色で統一するのも、真似したいテクニック。限られたスペースでも、圧迫感をカバーできますよ。
家具で仕切り生活にメリハリを付けて
家具の使い方を工夫すれば、ワンルームでも生活スペースを分けられます。
こちらのように、カラーボックスを置いて部屋を仕切れば、収納家具やサイドテーブルの代わりとしても使えて便利です。
リビングスペース部分に、カーペットを敷くのも真似したいポイント。空間全体にメリハリをプラスできます。
ロフトベッドで生活スペースにゆとりを
これから家具を購入する場合は、ロフトベッドを検討しても良いでしょう。
ロフトの下にデスクを置けば、ソファやローテーブルといった、ほかの家具をゆったりとレイアウトできます。
また寝る場所とリビングスペースを分けることで、生活にメリハリをつけやすくなります。
この記事では、ワンルームの意味や間取りの種類、おすすめのレイアウトについてご紹介しました。
ひとくちにワンルームといっても、さまざまなタイプがあります。まずは優先したいポイントを洗い出し、理想の暮らしに合うお部屋を選んでくださいね。