【メディア掲載】不動産専門誌にSDGs事例として掲載

アパートとマンションの違い&メリットを女性宅建士が解説!

街・おうち
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賃貸住宅を探すとき「アパート」にするか 「マンション」にするか、色々比較しながら考えますよね。

何となくマンションから探したけど、家賃が高かったから断念して最終的にアパートを選んだ、という方も多いはず。

アパートとマンションの違いってしっかり理解してますか?
知っていてアパートを選ぶのと、知らずに何となくで選ぶのでは、生活の質が変わります。

ということで、実はどう違うのかよく分かってない…という方に向けて、アパートとマンションの違いを「品質」と「住み心地」の観点から解説します!

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建物構造の違いで、アパートとマンションを呼び分け

実は、アパートとマンションには明確な定義がありません。

設備仕様などもそれぞれでの違いはありますが、
一般的には構造をべースに以下のように呼び分けされています。

アパート おおむね2階建てまでの低層住宅
木造や軽量鉄骨造などの準耐火構造建物
マンション 比較的設備の良い中高集合住宅
鉄筋コンクリート造などの耐火構造建物
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とはいえ最近は「サステナブルな木造マンション」といったものも登場しはじめています。

建物外観の違いは、写真で見るとこんなイメージです。

アパートの例

アパートはこんな2階建てタイプが多い| イメージ画像:写真AC

マンションの例

マンションは3階建て以上の建物が多い| イメージ画像:写真AC

アパートとマンションの違い(構造・性能・防犯)

それでは構造だけでなく、簡単にアパートとマンションの違いをまとめてみましょう。

アパート
構造 ・ 木造
・軽量鉄骨造
・プレハブ造
☆準耐火構造建物
性能 ・ 隣接したお部屋の生活音が聞こえる
・窓周りから冷気が入ってくるので室内が暖まりにくい
防犯 ・シングルロックで玄関の防犯対策が少し心配な物件が多い
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マンション
構造 ・ 鉄筋コンクリート造
・ 鉄筋鉄骨コンクリート造
・鉄骨造
★耐火構造建物
性能 ・壁が厚いので比較的遮音性が高い
・サッシの質が高くなっているので機密性が高く、室内が暖かい
防犯 ・ダブルロックやオートロック、防犯カメラ付で防犯対策が講じられている物件も多い
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※一般的な要素をまとめたもので、築年数や建物状況によって変わる場合があります

アパートとマンションの違い(設備)

築年数にもよりますが、 設備はこんな違いが多く見られます。

アパート
キッチン・設置型ガステーブルや2バルブ水栓 (水とお湯が別々) のタイプがある
洗面・洗面台がお風呂の中にある物件も多い
・ボウルのみで、作業スペースがないため化粧台としては使いにくい
・洗濯機置場がバルコニーや玄関前に出ている物件もある
風呂・蛇口からお湯を直接浴槽に貯めて、自分で止水するタイプが多い
トイレ・ウォシュレット付はまだ少ない
収納・押入など割と大きな収納が設置されている
バルコニー・奥行が浅いので、洗濯物を干したら残りのスペースがない
・直射日光が部屋まで入りやすい
室内・和室タイプも多く、リビング機能がある物件は築年数が浅くないと見かけない
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マンション
キッチン・ビルトインコンロやシングルレバー混合水栓 (レバーひとつで水とお湯が出る) が採用されている物件が多い
洗面・鏡付で収納が付いた洗面化粧台が設置され、脱衣スペースがある
・1Kや1Rは、3点ユニットと言われるバス/トイレ/洗面が同居したスタイルがある
・洗濯機置場は室内に設置されている
風呂・スイッチ一つでお湯を貯められる&追炊機能付きのオートバス
トイレ・ウォシュレット付が増えてきた
収納・クロークや物入、玄関収納などが適宜設置されている
バルコニー・奥行きがある程度確保され、洗濯物を干しても少しゆとりがある
・上階のバルコニーの床が屋根になるため、直射日光が部屋に入りにくいケースがある
室内・洋室中心でLDKスタイルが取られている
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※一般的な要素をまとめたもので、築年数や建物状況によって変わる場合があります

アパートのキッチン(イメージ)

水とお湯の栓がわかれている水道や、自分で買って置くタイプのガスコンロが多い。| イメージ画像:写真AC

マンションのキッチン(イメージ)

ビルトインコンロですっきり。水道はレバーひとつで水とお湯が使えるタイプが多い。| イメージ画像:写真AC

アパートとマンションの違い(家賃・賃料)

構造や設備に差があるアパートとマンションですが、家賃の差はどんな感じになるのでしょうか? 

アパート
家賃マンションに比べると家賃は手ごろ。
駅から近い場所でも広かったり、
お得感がある物件を見つけることができる 。
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マンション
家賃 アパートに比べると、家賃は高くなる傾向。
その分、品質や性能が向上して
快適に生活できる。
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※一般的な要素をまとめたもので、築年数や建物状況によって変わる場合があります

同じ駅・同じ徒歩分数の物件だった場合、マンションとアパートの家賃に一万円以上差が出ることも多々あります。
優先順位をつけて自分に合った物件選定をしましょう。

マンションには【分譲】と【賃貸】がある

ちなみに、これまでお伝えしてきたマンションの内容は、基本的に賃貸マンションを指しています。
マンションには、その一部屋を所有して住む【分譲マンション】と借りて住む【賃貸マンション】があります。

分譲マンションと賃貸マンションの差は、エントランスに出るケースが多い|当社施工例/レリアモード豪徳寺
分譲マンションでは室内を自分好みにカスタマイズ可能(壁紙の変更など)|当社施工例/レリア朝霞本町

賃貸マンションも分譲マンションも「耐火構造建物」であることは変わりませんが、一般的に分譲マンション(区分マンションとも言います)の方が、遮音性[壁の厚さ・配管への配慮]や快適性[設備仕様]、防犯性[セキュリティ]などの仕様が良くなる傾向があります。

「借りる」と「買う」では住まい手(お客さん)の目線も変わり、より良いものを求めるので自ずと造りが良くなります。

賃貸マンションの中には、分譲仕様のマンションが出ている場合もありますのでぜひチェックしてみてくださいね。家賃は少し高くなるかもしれませんが…!

英語でマンションが意味するものは??

日常的に使っているマンションというワードですが、英語では別の意味を指すのをご存知ですか?外来語が誤った使い方で広がった、といったところでしょうか。

本来、マンション(mansion)は英語で「大邸宅」や「館」を意味します。

マンションは英語で「大邸宅」|イメージ写真:ピクト缶

日本で日常的に使われている集合住宅としての「マンション」は、 アパートメントハウス(apartment house)やコンドミニアム(condominium)などが相当。英語圏でマンションと言ってしまうと「大邸宅」を指してしまうので、ご注意くださいね!

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アパートとマンション、それぞれこんな人におすすめ!

アパートとマンションの違いが掴めたところで、何を基準に選べばいいのか考えてみましょう。

それぞれのおすすめな人をまとめてみました。

マンションタイプがおすすめな人

  • 遮音性重視(周囲の生活音が聞こえない家がいい)
  • 防犯性重視(オートロックやダブルロックの玄関ドア、防犯カメラが欲しい)
  • 水回り重視(キッチン・お風呂・洗面化粧台は新しいほうがいい)

一人暮らし女性の場合は、これらを理由にマンションタイプをご希望される方が多いですね。

アパートタイプがおすすめな人

  • 家賃重視(とにかく家賃は抑えたい)
  • 広さ重視(ゆったりとした広い空間で暮らしたい)

アパートは、マンションのように柱や梁が室内に出っ張ることがなく、マンションと同じ広さでもすっきり暮らすことができますよ。


どちらを選んでも住めば都!

基準が分かったうえで、最初の選定時にしっかり優先順位をつけて、自分にぴったりの住まいを見つけてくださいね!

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