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ウィンディor気象庁、台風予報を正確に知るには?【防災士解説】

防災
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みなさんは、台風予報を確認する際にどのサイトを活用していますか?台風の被害が心配される場合、予定を変更したり事前に台風対策をおこなったりする必要があるため、できるだけ正確な情報を知りたいですよね。

こんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関する疑問を解決していきます。

えな
えな
教えてくれた人

関西でフリーランスWebライターとして活動しているえなです。大学時代は防災について学んでおり、防災士の資格を持っています。

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今回は、「台風予報を正確に知る方法」はあるのかを紹介していきます。台風の情報収集にこれまで悩んできたという方はぜひチェックしてください。

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質問:台風予報を正確に知るには?

台風の予報はだいたい当たりますが、ちょっと外れることもありますよね。気象庁の予想進路図以外にもウィンディなどで見られますが、どちらがより正確でしょうか?

かさみやちゃん
かさみやちゃん

対策やスケジュールの変更が必要になるため、できるだけ正確な情報を知りたいですね!
台風予報を正確に知れるサイトはあるのか伺ってみましょう。

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回答:知りたい情報に応じてうまく使い分けるのがおすすめ

引用:数値予報解説資料集 第一章基礎編「全球モデル」5ページ|気象庁

気象庁の「最新の数値予報解説資料集(令和2年度)」の「全球モデル予測精度の国際比較」によると、ECMWF(ヨーロッパ)の気象情報の予測精度が最も優れていると発表されています。

引用:数値予報解説資料集 第一章基礎編「台風進路予報誤差国際比較」6ページ|気象庁

また、同じく気象庁の「最新の数値予報解説資料集(令和2年度)」の「台風進路予報誤差国際比較」によると、こちらも同様にECMWFを中心に欧州が優れた精度を誇っています。

しかし、あくまで予測でありときには外れることもあるため、「正確な気象情報・台風予報を提供しているのはコレ」というのは明言できません。データを見ると日本の予想精度はECMWFに比べると後れを取っていますが、日本にとどまらず世界全体でその精度は年々向上しており、今後のさらなる予測精度が期待できるでしょう。

近年、SNS等において、海外の気象情報サイトが優れていると話題になることもありますが、そのサイトが一番正しいと過信して利用するのは得策ではありません。気象情報サイトそれぞれの特性を活かし、知りたい情報に応じて上手に使い分けることをおすすめします。

「気象庁-台風情報」の特徴

スクリーンショット : 気象庁-台風情報

気象庁-台風情報:
https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#5/37.996/131.023/&elem=root&typhoon=all&contents=typhoon

言わずと知れた、日本の行政機関のひとつである「気象庁」が提供する台風情報です。私たちがよく目にする、民間気象会社や報道機関による台風情報は気象庁の情報に基づいたものです。

気象庁は、複数の情報が出ると混乱を招くことから、「防災情報というものはシングスボイスであることが望ましい」と提言しており、「気象庁以外の者は「警報」を発表してはいけない」という条約もあります。

現代ではインターネットを介して他国の情報を目にできますが、防災情報を確認する際には、気象庁を確認することを国として推奨しているといえるでしょう。

気象庁の台風情報では、各予報時刻の台風の中心位置(予報円の中心と半径)、進行方向と速度、中心気圧、最大風速、最大瞬間風速、暴風警戒域を確認できます。

台風の1日先までの12時間刻みの予報を3時間ごとに発表し、5日先までの24時間刻みの予報を6時間ごとに発表。また、日本に台風が接近し影響する恐れがある場合、台風の位置や強さなどの実況と1時間後の推定値を1時間ごとに発表します。

参照:気象庁 | 気象庁長官会見
   気象庁 | 気象等の予報業務許可についてよくお寄せいただくご質問

「Windy(ウィンディ)」の特徴

スクリーンショット :Windy

Windy(ウィンディ):
https://www.windy.com/

「Windy(ウィンディ)」は、2014年に登場したチェコの会社が運営する気象情報サイトです。スマホで利用できる無料アプリもリリースされています。

風、雷、雲、雨、気温、波、気圧など世界中の気象情報をリアルタイムで視覚的に見られて、1時間ごとの気象情報を10日後まで確認できるのが特徴です。

またWindyは、高い予測精度を維持している「ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)」と、「GFS(アメリカ国立気象局)」の気象情報を基に提供されています。

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気象庁とWindyの使い分け

気象警報を知りたいなら気象庁、先の予報を確認したいならWindyがおすすめ|イメージ画像:イラストAC

気象庁とWindyの違いを簡単に以下の表にまとめました。気象庁とWindyがそれぞれおすすめな場面を紹介するので、利用の際の参考にしてください。

気象庁Windy
予測精度世界トップクラスの予測精度だが、
ECMWFには後れを取っている
予測精度がもっとも高いECMWFの
気象情報を利用している
予報期間5日後まで10日後まで
気象警報詳細に確認できる細かい地域が確認できない
特徴台風情報を予報円で確認できる台風情報を視覚的に確認できる
範囲日本のみ世界中

気象庁がおすすめの場合

・台風が近付いていて、気象警報・注意報を確認する必要があるとき

Windyでも気象警報を確認できますが細かい地域まで確認はできません。そのため、台風が近づいてきた際に、台風情報とともに気象警報・注意報を確認したい場合には気象庁がおすすめです。

Windyがおすすめの場合

・先の予報を確認したいとき

気象庁は5日後までしか予報を確認できないのに対し、Windyは10日後まで確認が可能。そのため、先の予報を確認したいときにはWindyがおすすめです。

・視覚的な情報も取り入れたいとき

気象庁の予報円だけでなく、視覚的な情報も取り入れたいときはWindyを利用するとよいでしょう。

・海外の台風情報を見たいとき

海外旅行の際など、日本だけでなく海外の台風情報も確認したいときにはWindyがおすすめです。

正確な台風情報を知りたい方は、気象庁の情報を主に確認するとともにWindyなどの他のサイトも併用するのがおすすめです。サイトによって台風予報が同じであれば、その情報に沿って対策を取ればいいでしょう。

もしサイトによって台風予報が異なる場合は、いずれかの予報が外れていたとしても台風がどちらの進路をとっても問題ないように備えることで、台風に対して万全の対策が行えますね。

過去の記事では、台風に関するさまざまな題材を取り上げていますので併せてご覧ください。

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