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ベランダからの景色にこだわった結果、私だけの秘密基地を手に入れた【一人暮らしエッセイvol.23】

一人暮らしエッセイ
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ベランダからの景色に、どうしてもこだわりたかった理由

この部屋に住んで4年が経ちました。入居したときには、新築でこのマンションの住人たちは一斉に生活をスタートさせました。先輩後輩もない、どんな人がすんでいるかもほとんど知ることのないマンションです。

私が前に住んでいた部屋は公園目の前にあるエリアで、地下鉄の駅も徒歩2分、便利で最高な場所にありました。ベランダと別に大きな窓があり、心地よい風が入ってきて、部屋が明るい印象でした。

ただし、立地が良く安いとあって、1Kでとても狭く、テレビを観るのも食事をするのも寝るのも同じ位置で体操座りという感じでした。その頃はサービス業勤務だったので、夜も遅くに帰るし、ほとんど職場にいたので、寝るだけの部屋でした。大人女子の生活ではなかったなと思います。

5年前の転職をきっかけに、今の部屋を借りています。教職に就いたので、勉強することが仕事になり、本がどんどん増えていきました。

前の部屋だと、正座して食事している小さなテーブルで、授業準備をしなければなりません。テーブルに置ききれない本が床に山積みになっていき、まるで寺子屋のようでした。

今の部屋は、1LDKで、1人暮らしにちょうど良いサイズです。部屋を探すときに私がどうしてもこだわりたかったのが、ベランダからの景色でした。

いくつか内見したマンションは、目の前がラブホテルだったり、向かいのマンションのベランダが近すぎたり、坂があってこちら側のベランダが3階の部屋にも関わらず向かい側の地面の方がベランダより上にあるなど、どうもしっくりきませんでした。

普段はカーテンを閉めているから気にしなくてもよさそうなものですが、どうしても景色が気になって仕方がありませんでした。

そんな中で見つけたこの部屋は、ベランダからの景色が抜けていて、私の理想にマッチしました。
今の部屋には満足しています。本棚を置いて、仕事用のデスク、ソファ、ローテーブル、観葉植物も置いて、大人女子のおうち時間を楽しめるような生活ができます。

休日にゆっくり家で過ごすことも増えてきました。もっともこれは、部屋のおかげなのか、歳のせいなのかはわかりません。

私は読書がとても好きです。昔から、部屋を図書館のようにしたいと思っていました。今、着実にそんな部屋ができあがり始めています。好きなものに、好きな本に囲まれていく自由な生活です。

友人が必要としていると感じたら、私セレクトの本を貸して、言葉をプレゼントしたりもしています。ビジネス書のこともあれば、簡単に読めて泣ける小説、心がほっこりする小説など、ジャンルは様々です。本棚に並んだ本たちは、私の思考に偏ってはいますけれど、友人は小さな図書館だと言ってくれています。

最近ハマっているのは、晴れた日のべランピングです。べランピングというのはグランピングを変化させた言葉なのですが、ベランダにキャンプ用の椅子を置いて過ごすのです。普通のマンションですし、流石にバーベキューはしません。

私のベランピングは、ドリンクと本を持って、風にあたりながらゆっくり静かなひとり時間を過ごすことです。高層階なので、人目はないですし、贅沢な空間です。

こんな時間を過ごしたかったから、ベランダからの景色にこだわりたかったのだ、と住み始めてから気が付きました。

私の部屋は東向きにベランダがあるので、ティータイムくらいの時間が1番気持ちが良い時間です。太陽はマンションの頭を超えて反対側へ行った後のため、まるで木陰のような、明るい日陰になるからです。自分のとなりで風に揺れる洗濯物の香りを感じながら、誰も知らない秘密基地で過ごします。

このところは毎日暑すぎる日が続いているので、少しべランピングはお休みですが、また少し涼しくなったら、秘密基地から小さな青空を見上げる私のべランピングタイムを堪能したいと思います。

(エッセイ投稿者:maco)

エッセイ募集企画は終了しました。次回の開催をお楽しみに!