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猫と暮らすマンションの選び方!トレーナーおすすめの間取りとは?

ペット
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この記事では「猫も飼い主も喜ぶお部屋探しのポイント」について、横浜・八景島シーパラダイスで飼育係を経験後、犬や猫をはじめとした様々な動物のトレーニング会社を運営している「カリスマアニマルトレーナー」高橋ルミさんが解説します。

一人暮らしの女性で猫を飼っている人、これから飼いたいと思っている人、けっこう多いのではないでしょうか。

猫と暮らすなら、「ペット可」物件を探すことになります。
ですが、ペット可の部屋ならそれだけですべて快適というわけではありません。
周辺環境は?間取りは?設備は?……。
人間の部屋探しもそうですが、猫にとっても暮らしやすい部屋の条件があります。
「動物のプロ」からのアドバイス、ほかではなかなか読めないかも!

アニマルトレーナー・高橋ルミ
アニマルトレーナー・高橋ルミ
教えてくれたのは…

前職はイルカのトレーナー!
現在は自身で「ペットのトレーニングレクチャーサービス」を提供する株式会社PeT2raineeを運営し、幅広い動物・ペットのトレーニングに携わるプロのアニマルトレーナー。

動物の専門学校を卒業後、株式会社横浜八景島の飼育部門に入社。約5年間で約12種類の動物の飼育・トレーニングに携わる。飼育員としても幅広い動物種の経験をもつ「カリスマアニマルトレーナー」。
水族館を退職後は、動物の行動学に基づいたトレーニングを学ぶために、麻布大学発のスタディー・ドックスクールに通い、犬並びに動物の行動学に対する知識を深める。

・愛猫は犬顔負けの技をもつ猫として、SNS総フォロワー約40万人超えのペットインフルエンサー
・「ニノさん」「ねこ自慢」などのテレビ出演経験もあり。

アニマルトレーナー・高橋ルミさんをフォローする
高橋ルミさんが代表を務める「飼い主のためのトレーニングレクチャーサービス」株式会社PeT2rainee

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猫と暮らすマンション・アパートの選び方1:周辺環境

写真提供:ほたてくん @scatllop さん

動物病院やペットホテルがあるかチェック

猫はほとんどの場合、部屋から出さずに飼うことになるので、物件の周辺環境は特に気にする必要はありません。

強いて言えば、動物病院やペットホテルが近所にあるかどうかをチェックしておくと、あとあと安心できます。

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猫と暮らすマンション・アパートの選び方2:間取り

玄関と部屋の間にドアがある

イメージ画像:写真AC

玄関とリビングの間のドアは、飛び出し防止のため。
猫はとにかくすばしっこいです。そしてとっても体が柔らかく狭い隙間でも物音立てず、するりと通り抜けてしまいます。

猫ちゃんを屋外に出すことを想定していない方がほとんどですし、ワンちゃんのように日頃からトレーニングする文化もないため、万が一にでも脱走してしまうと猫は捕まえるのが難しいですからね。

ただ、実は猫ちゃんもトレーニングすることは可能です。
緊急時に備えて日頃からコミュニケーションの一環としてトレーニングをしておくと実はとっても役に立ちます。

猫ちゃんのトレーニングについては、おいおい発信していこうと思いますのでお楽しみに。

ベランダのほかに小窓があればベスト

写真提供:筆者・犬寄りの猫 諭吉小梅🐈@yukichigram_official

ベランダとは別に、小さくていいのでお外を見下ろせる窓があると猫ちゃんが喜びます。
「ニャルソック」という言葉が誕生するくらい、お外を眺めることを好む猫ちゃんはたくさんいます。

猫がお外を眺める理由は、以下のことが理由として考えられています。

  1. 警戒心が強い猫ならではの縄張りのパトロールと見張り
  2. 飛んでいる虫や鳥などに狩猟本能をかき立てられる。日によって変わる室外の様子を見て好奇心を刺激される
  3. 日光浴でビタミンDを取り入れ自ら健康促進活動
  4. 動物や虫、風などの音や自然の香りを感じるリラックスタイム

家猫ちゃんにも立派なハンターとしての本能が残っています。
人も毎日同じ環境では退屈するように、猫ちゃんも毎日変わらない環境では退屈。

そんな時に窓の外が眺められると本能が刺激され、猫ちゃんにとってより楽しい毎日を送ることができますよ。

小窓がない場合は、窓際にキャットタワーを置いてあげるのもオススメ。

猫用のハンモックという選択肢も!

写真提供:つな🐟まよ☁️ごま🦭 @tunamayo_1124 さん

キャットタワー以外には、ベランダの大きな窓に吸盤で取り付けられる猫用のハンモックも売られています。
そういったグッズで、小窓の代わりにお外が眺められるようにすると猫ちゃんが喜びます。

窓用の猫用ハンモックは、カーテンも気にせず閉められるので飼い主のプライバシーも守られて一石二鳥。

引き戸タイプよりも扉タイプのドアがおすすめ

写真提供:筆者・犬寄りの猫 諭吉小梅🐈@yukichigram_official

1K以上で、ダイニングやリビングと、キッチン・寝室がドアで隔てられている場合。
仕切っているドアは引き戸(スライド)タイプではなく扉式がおすすめです。

引き戸タイプだと猫は自分で開けて入ることがあります。
留守番させているときに勝手に入られて、イタズラや粗相をされたりすると片付けが大変。

お部屋探しの際はドアのタイプも忘れずに確認してください。

写真提供:筆者・犬寄りの猫 諭吉小梅🐈@yukichigram_official

とは言いつつ、ごく稀にドアノブもジャンプして開けられる子もいるので我が家ではドアノブを縦にしたりして対策をしています。
イタズラができないように飼い主さんが工夫する事も重要ですね。

キッチンがリビングから独立していると理想的

イメージ画像:写真AC

一般のキッチンカウンターの高さを余裕で登れてしまうくらい、猫のジャンプ力は凄いです。

食いしん坊の猫ちゃんは、美味しい匂いを嗅ぎつけてキッチンに遊びに来ることもしばしば。
料理中にキッチンに登ったり、洗い物のお皿をなめてしまったりする危険性も!
そんな食いしん坊な猫ちゃんがいる場合、キッチンをきれいにしておかないと飼い主は不安になるでしょう。

常にきれいにすることを心がける意識に繋がることは良いことですが、生活している中で片付けたいけど時間がない!今日は疲れてるからちょっと……というようなシチュエーションが必ずあると思います。

そうならないために、あらかじめキッチンがリビングから独立しているセパレートタイプのお部屋を選んでおくと未然にこの問題が解決できますよ!

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猫と暮らすマンション・アパートの選び方3:設備

室内のコンセント位置

写真提供:筆者

ペット可の物件には、室内のコンセントが壁の真ん中より上側に付いている場合があります。これは猫ちゃんが電源コードを噛んだり引っかけたりしないようにするための設計。

猫ちゃんが安全に過ごせると、飼い主も安心です。

さらに…ここからは猫ちゃん必見!

コンロのボタンやレバーにロックが付いている

イメージ画像:写真AC

さらにこちらは、猫ちゃんを飼うことを検討されている方は、ぜひチェックしてほしいポイントです!

猫はキッチンの上にも簡単に上れます。
目を離したすきにジャンプしてコンロのボタンを押したり、レバーを動かしたりしてしまうと、やけどなどの事故になりかねません。

ロック付きのコンロならそういう心配がないので、猫と暮らすお部屋を探す場合はここも要チェックです。

壁紙が上下で分かれている

写真提供:筆者

一般的に部屋の壁紙は天井から床まで1枚のことが多いと思います。

しかし、まれにですがペット可の物件の場合、上下の真ん中あたりで分かれていて、どちらかだけ張替えられるようになっているところがあります。

これは猫ちゃんが壁を引っ搔いてしまったときに下側の壁紙だけ交換できるようにしたもの。

全部を張り替えなくていいので退去時の交換費用が抑えられます。

中にはキャットステップが設置されている部屋も

写真提供:つな🐟まよ☁️ごま🦭 @tunamayo_1124 さん

超レアですが、あらかじめ(上の写真のような)キャットステップが壁に設置されている部屋があります。

賃貸のほとんどが壁に打ち付けるタイプのキャットステップを設置することができないので、キャットステップを検討する場合は、「キャットステップ付き 賃貸」で検索することをオススメします。

キャットステップがついている部屋は、新たにキャットタワーを設置する必要がなく限られたスペースでも空間を有効的に使えて尚且つ猫ちゃんのいい運動の場にもなります。

ただ、このような設備がある部屋は家賃が高くなる傾向があるため、都内の特に都心に近い地域では借りにくいかもしれません。

すべての条件がかなう物件はなかなかないかもしれませんが、ペット可物件を探す際はチェックポイントとして参考にしてもらえたらと思います。

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猫と暮らすマンション・アパートの検索方法

イメージ画像:写真AC

猫を飼おうと決めている人は「猫 賃貸」、「猫 マンション 賃貸」「キャットステップ付き賃貸」といったワードで検索してみてください。
猫に特化した物件がみつかりやすいですよ!

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一人暮らしの部屋で飼える猫種は?

写真提供:筆者

都会の一人暮らしの女性を想定すると、ワンルームか1K、1DKくらいのペット可の部屋に住むことが多いと思います。

広いスペースを確保するのはなかなか難しいですが、猫は犬と違って、上下運動を好む生き物なので、広さより空間を上手く利用すれば一人暮らしのお家でも充分快適に飼うことができます。

猫は多少の体格差はあっても世界最大の猫種「メインクーン」でも中型犬(25kg)よりは小さいです。

大きさだけで言うと、一人暮らし用の部屋だからといって飼えない猫種はないと考えていいでしょう。

Q
猫と暮らすマンション・アパートで、おすすめの間取り・設備は?
A

以下の条件を満たしている間取りが理想的。
・玄関と部屋の間にドアがある
・外を見下ろせる小窓がある
・ドアは引き戸よりも扉タイプ
・キッチンがリビングから独立している

設備としては、以下のふたつは必須です。
・室内のコンセント位置
・コンロのボタンやレバーにロックが付いている
さらに、壁紙が上下で分かれている、キャットステップが設置されているなどがあればよいですね。

Q
猫と暮らせるマンション・アパートの探し方は?
A

「ペット可物件」であっても、猫には不向きな物件も存在しています。
猫を飼っている、またはこれから飼いたいと決めているなら、「猫 賃貸」、「猫 マンション 賃貸」「キャットステップ付き賃貸」といったワードで検索してみてください。
猫に特化した物件がみつかりやすいですよ!

関連サイト

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