100均の防災グッズ、安いのは嬉しいけど……本当に大丈夫?
気になっちゃいますよね。
防災のプロはがどんなふうに100均を活用しているのか、教えてもらいました!
「100均の防災グッズってすぐに壊れそう」「やっぱり防災メーカーの防災グッズのほうがよくない?」など、100均の防災グッズはクオリティに不安を持ってしまいませんか?
こんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関する疑問を解決していきます!
ご不安に思われるように、100均の防災グッズは、防災を想定して作られている商品は少ないです。そのため、やはり防災メーカなどの防災グッズと比べて劣ってしまう部分があります。
しかし、100均の防災グッズは、安いことが大きな魅力です。実際、私も下記記事でお見せしたように、ダイソーやセリアなどの100均を活用しています。
そこで今回は、100均で防災グッズを選ぶ際の基準や注意点を紹介します。100均ではそろえられない防災グッズに関しても触れています。この記事を参考に、ぜひ防災グッズの準備には、100均を上手に活用してください。
100均で買っていい防災グッズ
防災グッズの中でも、「コストを抑えたいもの」「試しに使ってみたいもの」「予備で用意したいもの」は、100均で買いそろえるのがおすすめです!
それぞれ、どのような商品がおすすめのなのか具体的に紹介していきます。
コストを抑えたいもの
コストを抑えたいものは、救急セットの中身や日用品などが挙げられます。私も、100均で購入してもそこまで質が劣るものではない救急セットの中身や日用品などは、コストを抑えるために100均でそろえていますよ!
たとえば非常持ち出し袋の中に絶対入れておきたい、救急セットの中身のアイテムである「絆創膏」。薬局などで購入すると、100円以上値段がかかってしまいますよね。このように、特別な商品を購入する必要性やこだわりの商品がないのであれば、質よりもコストを考えてそろえるといいでしょう。
絆創膏のほかにも、次のようなアイテムが100均でそろえられますね。
救急セットの中身
・包帯
・ガーゼ
・消毒液
・綿棒
・ピンセット
・ハサミ
・テーピングテープ
・マスク
など
日用品
・ウエットティッシュ
・スリッパ
・タオル
・ポリ袋
・食器類
・筆記用具
など
試しに使ってみたいもの
試しに使ってみたいものの代表格は、簡易トイレ(携帯トイレ)です。
簡易トイレ(携帯トイレ)
災害時に断水が起こってしまい、水が使えなくなった場合に必要になる「簡易トイレ(携帯トイレ)」。普段の日常で簡易トイレを利用する機会はほとんどないため、使用したことがない一人暮らしの女性も多いでしょう。
そのため、準備していてもいざという災害時に使い方がわからず、役に立たないという事態になることも考えられます。しかし、100均の簡易トイレを買ってお試し利用をしておけば、「災害時に使い方がわからない!」という事態を避けることができます。
このように、私は災害時に向けてお試しで利用してみたい防災グッズを100均で購入することがあります!
予備で用意したいもの
100均は、ちょっと防災グッズを付け足したい際や予備の防災グッズを購入するのにおすすめです。予備で用意したいものは、懐中電灯・簡易トイレなどが挙げられます。
予備の懐中電灯
100均でも十分に利用できる懐中電灯は販売されていますが、やはりメーカーのしっかりした懐中電灯とは違い、性能・耐久性・連続点灯時間などに違いありがます。
そのため、しっかりした懐中電灯を購入しておき、もしそれが壊れたときのための予備として100均で懐中電灯を購入しておくのがおすすめ!
予備の簡易トイレ
簡易トイレなど、ネットなどで10個入セットになっているものを購入したけれど、もう少し備えておきたいという場合がありますね。その際に、100均は単体で購入できるため、防災グッズをちょっと付け足したいという際に大変便利です。
100均で防災グッズを買う際の注意点
100均で防災グッズを買う際には次のようなことに注意してほしいです。
定期的に動作チェックする
100均の防災グッズは、防災を目的として作られている商品は少ないです。そのため、防災メーカーなどの防災グッズよりも品質や安全が劣っている可能性があります。災害時に使おうと思ったら「壊れていた」「使えなかった」などの事態に陥る可能性も考えられます。
そうならないように、特に100均の防災グッズは定期的に利用できるかチェックする必要がありますよ。
乾電池を十分に用意する
懐中電灯など100均の防災グッズは基本的に、乾電池で動作するものが多いです。そのため、防災グッズと合わせて、乾電池を十分に用意しておく必要があります。
100均の乾電池は、一般的な乾電池と比べて持ち時間に違いはないという声もありますが、液漏れしやすいなどの声もあります。100均の乾電池を用意しておいても大丈夫だと思いますが、性能や品質が気になる方は一般的な乾電池をそろえておくといいでしょう。
100均で買わない方がいい防災グッズ
強度が大切な「防災ヘルメット・防災リュック・家具転倒防止グッズ」などは専門のメーカーが発売している、しっかり品質や安全が保証された商品を購入したほうがいいです。100均で買わないほうがいい理由と、それぞれどのような基準で購入すればいいのかを紹介していきます。
防災ヘルメット
100均でヘルメットが売られていることもありますが、仮装グッズ・パーティーグッズ用のヘルメットであり、十分な強度がなく防災ヘルメットとして機能しないため注意してください。
防災ヘルメットを選ぶ際には、「国家検定合格品」のヘルメットを選ぶようにしましょう。国家検定に合格したヘルメットのため、高い安全性が期待できます。
また、自転車やバイクのヘルメットを防災ヘルメットとして代用する場合には、安全基準を満たしている証である「PSCマーク」や「SGマーク」が付いているものを利用しましょう。
防災リュック
100均でもリュックは購入できますが、サイズが小さいため用意している防災グッズが入り切らない可能性があります。また、防災リュックとしての機能を十分に満たしていません。
防災リュックを選ぶ際には、次のような機能がついているものを選ぶといいでしょう。
・防水機能
・耐火性能
・反射板
・チェストベルト
・ホイッスル
サイズの目安としては、一人暮らしの女性なら30リットル以上の容量がある防災リュックを選ぶのがおすすめです。
家具転倒防止グッズ
100均では粘着タイプの耐震マット、家具転倒防止パッドなどさまざまな家具転倒防止グッズが販売されています。しかし、100均の商品はどのような試験に合格しているのか、またどのくらいの震度に耐えられるのかという表記がないため安全性が不確かです。
メーカーの家具転倒防止グッズの場合は、耐震試験・粘着力試験・燃焼試験などの基準に合格し、どのくらいの震度に耐えられるのかということが記載されているため安全性が確かです。
100均の家具転倒防止グッズは、小さな家具や、気休め程度の転倒防止対策にはいいですが、大きな地震に備えてしっかり家具転倒防止をするなら、やはり決められた基準に合格したメーカーのグッズを選ぶのがおすすめです。
家具によって、最適な家具転倒防止グッズは異なるため、こちらの記事を参考にしてください。
100均で防災グッズを買う際には、「コストを抑えたいもの」「試しに使ってみたいもの」「予備で用意したいもの」で選ぶのがおすすめです!
そういう基準で選べばよいのですね!
私も上手に100均を活用したいです~。
非常持ち出し袋のアイテムは、100均である程度そろえることも可能です。その一方で、100均のグッズは防災を目的として作られていないことや、そろわないグッズもあるということを覚えておいてくださいね。
以下の記事では、防災士である私が実際に用意している、100均で購入した防災グッズも用いた非常持ち出し袋をこちらの記事で紹介しています。おすすめの防災リュックも紹介していますので、参考にしてくださいね。