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家庭用消火器は必要?どこで買える?防災のプロのおすすめは…

防災
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万が一の火事に備えて、自宅に家庭用消火器を設置したほうがよいと考える方もいるでしょう。しかし、設置すると場所をとり邪魔であったり、値段も高かったりするイメージがあるためなかなか手が出せない方もいるのではないでしょうか。

こんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関する疑問を解決していきます。

今回は、「家庭用消火器」に関してその必要性や、おすすめの商品を紹介します。家庭用消火器の必要性を理解し、手に取りやすく家庭内にも設置しやすいものがあることを学んでいきましょう!

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質問:家庭用消火器は必要?おすすめは?

家庭用消火器ってやっぱり必要ですよね?どこで買えますか?
部屋が狭いので、できれば小さいものがいいのですが、おすすめ商品はありますか?

かさみやちゃん
かさみやちゃん

用意していない人が多い家庭用消火器ですが、本当は備えておいた方がいいアイテムですよね。
必要性やおすすめの商品を紹介してもらいましょう!

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回答:家庭用消火器の必要性に関して

一般的な消火器というと、重たくて大きく、家庭に置くには邪魔なイメージですよね。しかし、「家庭用消火器」という住宅火災に適して開発された消火器が存在しています。女性やお年寄りなど誰にでも扱いやすく軽量な商品が揃っており、家庭内に設置しても邪魔にならないようになっているのが特徴です。

一般家庭への家庭用消火器の設置は義務づけられていませんが、初期消火用として設置しておくことで、万が一家庭内で火災が発生した際には、初期段階で消火ができ自分の命を守れるでしょう。延焼も防げるため自分の命を守るだけでなく、近隣住民の命を守ることにもつながります。

また、東京消防庁によると死者が未発生の火災では約7割で初期消火が行われており、うち約8割の確率で初期消火に成功しているというデータがあります。データからも見るように、初期消火が行える消火器設置の大切さがわかりますね。

引用:東京消防庁<安全・安心><トピックス><令和2年版 火災の実態>

家庭で予想される火災の種類や出火原因

家庭内での火災を防ぐためにも、まずは家庭内で予想される火災の種類や出火原因を把握しておきましょう。

まず一般的に、火災の種類は

  • 木材や紙が燃える「普通火災(A火災)」
  • ストーブや天ぷら油から出火する「油火災(B火災)」
  • 電気機器などの「電気火災(C火災)」

の3つに分けられています。

また、令和2年の消防庁のデータによると、建物火災の主な出火原因の1位は「コンロ」であり、続いてたばこ、放火が原因となっています。1位のコンロでは、主に「放置する、忘れる」といった火の不始末が要因となり火災が発生しているようです。

参考:令和2年版 消防白書(PDF版) | 令和2年版 消防白書 | 総務省消防庁

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家庭用消火器の種類とおすすめ商品を紹介

家庭用消火器は女性でも扱いやすく軽量で、安価な商品が販売されている|イメージ画像:イラストAC

では、どのような家庭用消火器・消火具がおすすめなのか種類別に紹介していきます。消火器というと高いイメージがありますが、家庭用消火器なら安いもので数千円程度で購入でき、ホームセンターやネット通販で入手可能です。

また、消火器の種別ごとに対応している火災の種類が異なるため、どの火災に最も備えたいかによって商品を選ぶといいでしょう。そのほかにも、住宅防火安心マーク・検定マークがついた品質の高い商品を選ぶことも重要です。

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粉末消火器(おすすめ度:★★★★★)

粉末消火器は最も一般的な消火器であり、粉末の消火薬剤を用いて消火を行います。粉末消火器は、火を抑える力が最も強く、普通火災・油火災・電気火災のあらゆる出火原因に対応可能なことが特徴です。また、ほかのタイプと比べ、軽量・安価で入手しやすいこともおすすめの理由としてあげられます。

ただし、水のような浸透力がないため再熱防止に注意する必要があることや、後始末が大変なことがデメリットです。

■MEA4H 住宅用粉末式ABC消火器 アルテシモ 4型

液体消火器(おすすめ度:★★★★☆)

液体消火器は、液体の消火薬剤を噴出し消火を行います。粉末消火器とは異なり、水系のため冷却効果や浸透力に優れ、再熱しにくいのが特徴です。また、粉末と比べ後始末がしやすいといったメリットもあります。油火災に適した消火器であり、キッチンへの設置に向いた消火器です。

ただし、粉末消火器よりも値段が高い場合が多く、消火スピードが劣っていることがデメリットです。

■ハツタ ALS-1R クマさん消火器 住宅用 強化液消火器 蓄圧式 ※リサイクルシール付

エアゾール消火具(おすすめ度:★★★☆☆)

エアゾール消火具とは、消火薬剤を液化ガスまたは圧縮ガスの圧力で噴霧状に噴射し消火できる消火具です。油火災や普通火災の初期消火に有効。

大きな火災には不向きであり、消火器ではないため、粉末消火器または液体消火器と組み合わせて補助的に備えておくことをおすすめします。また、一般的なヘアスプレーと同様の構造のため、小さく軽量で誰でも使いやすいのがメリットです。

■キッチン消火スプレー ホルダー付き

投てき消火用具(おすすめ度:★★★☆☆)

投てき消火用具とは、液体状の消火剤が入ったボトルやボールなどを投げ込むことで消火できる用具です。力のない女性でも扱いやすく、投げるだけで初期消火が行えることがメリット。

また、あらゆる火災の初期消火に有効です。こちらもエアゾール消火具同様に消火器ではないため、粉末消火器または液体消火器と組み合わせて補助的に備えましょう。

■ファイテック Fitech投てき用消火用具

ファイテック 投てき用消火用具
ファイテック
¥7,260(2024/12/26 01:02時点)

■cotta FT-02 天ぷら火災用消化用具 シルバー W4.5×H25×2cm 77776

消火シート(おすすめ度:★★☆☆☆)

消火シートとは、火元にシートを被せて初期消火を行える商品です。油火災などの小さい炎に使用でき、キッチン周りに設置しておくといいでしょう。こちらも、大きな火災には適していないため消火器の補助として用意してください。

■ファイン 消火具 火を消す ストップファイヤークロス 大判サイズ 初期消火に FIN-471

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家庭用消火器の点検や廃棄について

半年に1度、点検しましょう

業務用消火器の場合、6ヶ月毎の法定点検が必要ですが家庭用消火器には点検の義務はありません。しかし、いざという時にきちんと使用できるよう、変形・損傷・腐食等の異常がないか半年に一度はチェックしてほしいです。

また、使用期限が設けられているため、チェックの際には期限が過ぎていないかも確認しましょう。異常があるものや使用期限が過ぎている消火器を使用してしまうと、破裂等の人身事故につながる恐れがあります。もし、異常が確認された場合はメーカーに問い合わせを行い、使用期限が過ぎたものは買い替えを行いましょう。

捨てるときは?

消火器を廃棄する際には、「特定窓口」へ依頼する必要があります。お近くの特定窓口の検索や詳しい廃棄方法は、「消火器リサイクル推進センター」のHPより確認できます。

ただし、エアゾール消火具の廃棄は各自治体のルールに沿って、スプレー缶として処分するようにしてください。

マンションやアパートなどの共用スペースに消火器が設置されている場合もありますね。しかし、これらとは別に家庭用消火器を室内に設置してほしいです。

いざというとき、共用スペースにある消火器を取りに行って消火を行うのでは対応が遅い場合があります。いち早く初期消火を行うためにも、家庭用消火器の設置をおすすめします。

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