今回は、賞味期限が切れた醤油を使って大丈夫なのかを解説していきます。
醤油は使用頻度が高い調味料とはいえ、一人暮らしだと期限内に使い切るのは難しいですよね。
こんにちは、食物検定1級保持、自炊歴20年のカーサミアライターの山本です。
賞味期限が切れてもまだ使える醤油の見極め方も紹介するので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
質問:醤油の賞味期限が切れたけど使って大丈夫?
自炊はわりとする方なので、醤油は割安の大きいボトルで買うのですが、一人だと賞味期限内に使い切れません。冷蔵庫で保存しているので、賞味期限切れしても使っていますが、実際のところ大丈夫でしょうか?
回答:賞味期限が切れた醤油は、風味は落ちますが使えます!
賞味期限が切れてもすぐに食べられなくなるわけではありません。ですが徐々に風味は落ちてしまいます。基本的には開封後1ヵ月を目安に使い切りましょう。
キッコーマンのサイトでは、「しょうゆは保存食品であるため、賞味期限を過ぎてもお体にさわることはございませんが、本来のおいしさを味わっていただくことが難しくなります。」と解説しています。
使い切れる量を考えての購入が大切ですね。
引用:しょうゆは賞味期限を過ぎても使用出来ますか|キッコーマン
醤油の賞味期限は開封後と未開封で違う?
醤油の賞味期限は開封後と未開封で異なります。
未開封の賞味期限
未開封の場合の賞味期限は、ボトルに記載されているものです。
ちなみに醤油メーカーの「ヒゲタしょうゆ」では、以下のように定めています。醤油の種類だけでなく、容器の材質によっても、賞味期限が異なるんですね。
容器の材質 | こいくちの賞味期間 | うすくちの賞味期間 |
びん・缶 | 2年 | 1.5年 |
プラスチック(PET他) | 1.5年 | 1年 |
開封後の賞味期限
醤油は開封したときから酸化がはじまります。開封後は必ず冷蔵庫で保存しましょう。温度が高いほど変質が早くなるので、開封したら必ず冷蔵庫に保管しましょう。
醤油は塩分濃度が高いため、腐ることはほとんどありません。それでも徐々に劣化していくため風味が損なわれていきます。ですので、開封後は、ボトルに記載されている賞味期限に関わらず、1カ月以内に使い切ることをおすすめします。
一人暮らしだとなかなか消費が難しいので、「密封ボトルタイプ」もおすすめです。開封後も鮮度を保つ工夫がされていて、たとえば下記の商品では、開封後も常温で90日間、鮮度をキープできるそうです。
まだ使える?賞味期限切れ醤油の見極め方
基本は開封後1ヵ月を目安に使いたいところ。でも1ヶ月を過ぎて、以下のような状態になった醤油は使えるのでしょうか…?
開封後の醤油の色が濃くなった
開封後の醤油は、アミノ酸と糖が酸化することで色が濃くなります。使えるとはいえ、劣化が進んでいるため風味が落ちてしまっています。
温度が高いと劣化のスピードが速くなるので、冷蔵庫保存を心がけましょう。
白いものが浮いている
醤油の中に浮いている白いものはカビですが、酵母の一種なので害はありません。使うときは取り除きましょう。味が落ちている可能性があるので、加熱する料理に使うのがおすすめです。
参考:よくお寄せいただくご質問|ヤマサ醤油/しょうゆの保存に関するQ&A|しょうゆ情報センター
このように、賞味期限を過ぎても使える場合が多いとはいえ、「香りが変」「見た目がおかしい」など、酷く劣化した醤油は使わずに処分しましょう。
醤油の処分方法はこちら。
- Q賞味期限切れの醤油は、使っても大丈夫?
- A
賞味期限が切れても使って大丈夫ですが、味は落ちてしまいます。また、賞味期限内であっても、開封してから1ヵ月を目安に使うのがおすすめです。
しかし、それを過ぎても使えることがほとんど。白いものが浮いていても害のないカビ(酵母)なので取り除いで使いましょう。加熱調理に使用すると劣化が気になりにくいですよ。