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お風呂中に地震!シャンプーを洗い流すタイミングは?【防災士が解説】

防災
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かさみやちゃん
かさみやちゃん

もしお風呂中に地震が来たら…どうしたらいいんだろう?
防災士さん、教えてください!

入浴中で無防備な状態の時に、地震が発生したら…とても怖いですよね。さらに、シャンプーやカラー剤をつけている最中となると、どうしていいかわからず慌ててしまいそうです。このようなお風呂に入っている時に地震が発生したら、どう行動したらいいのでしょうか?

こんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関するQ&Aに回答していきます!

今回は「入浴中の地震」に関してです。

地震はいつ来るかわかりません。例えばお風呂に入っていたりトイレに入っていたり、できれば避けたい状態の時に地震が来る可能性もあります。

そこで今回は、お風呂に入っている時に地震が来たらどうするべきかを、いくつかのパターンに分けて紹介します。お風呂に入っている時に地震に遭遇しても、落ち着いて行動が取れるよう対策を学んでくださいね。

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質問:お風呂に入っているときに地震が来たら、どうすればいい?

先日、お風呂に入ろうとしたときに大きな地震がありました。「もう一度揺れたら…」と不安になり、その日はお風呂に入らずに寝ました。

もしも入浴中に地震が来たら、どうしたらいいでしょうか。さすがに裸で外には出られないですよね…。

また、髪を洗っているときやカラーリングをしているときはどうしたらよいでしょうか?
カラー剤を流して、髪を乾かしてから逃げてもよいものでしょうか…?

かさみやちゃん
かさみやちゃん

お風呂中に地震が来たら怖いですよね。髪を洗ったらいいのか、逃げればいいのか…。

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回答:入浴中(シャンプー中)に地震が来たときの行動

入浴中に地震が来たらまずは慌てないことが大切|イメージ画像:イラストAC

入浴中に地震が来たとしても、命を守ることが何よりも最優先事項です。では、入浴中に地震が来たときどのように行動すればいいのか紹介します。

まずは、お風呂の中で地震の揺れが収まるのを待つ

まずは、お風呂の中で地震の揺れが収まるのを待ちましょう。揺れが収まるのを待つ際には、転倒を防止するために姿勢を低くしてください。

お風呂の中に鏡や窓ガラスがある場合は、割れて飛散する危険性があるため、おけやお風呂のふたで頭を守ることも大切です。

同時に、避難経路を確保するためにお風呂の扉は開けるようにしましょう。

シャンプーやカラー剤は洗い流さず、着替えなどを確保して玄関まで避難

揺れが収まっても、シャンプーやカラー剤は洗い流さず、着替えなどを確保して玄関まで避難しましょう。

玄関は、建物の構造的に一番頑丈であり、すぐに外に逃げられるということもあり閉じ込められる可能性が低いのです。そのため、玄関は一番の安全ゾーンと言われています。

玄関での安全が確保できてから、着替えなどを済ませましょう。もし、玄関での安全が確保できない場合はバスタオルを巻き外まで逃げてください。

着替える時間により命が脅かされる可能性も考えられるため、自分の命を最優先に考え恥を忍んで逃げなければいけない場合もあります。

真っ裸で外に逃げるなどという最悪の事態にならないためにも、後半で紹介する「日頃からできるお風呂の防災対策」を行うことがポイントです。

シャンプーやカラー剤を洗い流す場合は

地震の揺れが完全に収まり、自宅にひび割れや崩壊する危険性がなく、そのまま留まっても安全だと確認できたら、お風呂場に戻ってシャンプーやカラー剤を洗い流しましょう。

余震などが来ることも考えられるため、すぐに逃げられるように、頭を洗い流す際はお風呂場の扉は開けて、服を着たまま頭をうまく洗い流すなどの対策も考えられます。

また、お風呂場に戻ることに不安がある場合は、洗面所で流したり水を含んだバスタオルで頭をきれいにしたりするなどの方法もありますね。

地震の影響で水道やシャワーが利用できない場合や、断水している場合は、浴槽に貯めている水やペットボトルの水を活用しましょう。

もし、自宅に留まることが危険でそのまま外に避難しなければならない場合は、ひと目を避けるためにタオルを頭に巻くなどの対策が考えられます。

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日頃からできるお風呂の防災対策

脱衣所には、タオル・着替え・スリッパを常備しておこう|イメージ画像:イラストAC

もし、入浴中に地震が来ても対応できるように、日頃からできるお風呂での防災対策を紹介します。

鏡や窓に飛散防止フィルムを貼る

お風呂では裸という無防備な状態のため、地震の衝撃により鏡などが割れて飛散してしまうと、怪我を負いやすく危険です。お風呂にある鏡・窓は、割れないように飛散防止フィルムを貼り対策を行いましょう。

高い位置にモノは置かない

お風呂の中の高い位置にモノを置いてしまうと、地震の際に転倒し怪我を負ってしまう危険性があります。シャンプーやリンスなど浴室のアイテムは、日頃から高い位置には置かず、なるべく低い位置に起きましょう。

また、鏡やカミソリなど凶器となり得るものは、特に置く場所に注意が必要です。

お風呂からの避難経路を確認しておく

地震の揺れが収まってから素早く逃げられるように、お風呂からの避難経路を事前に確認しておきましょう。

CHECK! 危険な家具はない?

浴室の扉の前に、転倒する危険性がある家具やモノなどを置いていないか確認してください。地震により家具が転倒し、浴室に閉じ込められる危険性があるため、できるだけ危険性のあるモノは置かないようにしましょう。

CHECK! 扉は大丈夫?

浴室の扉の開閉に違和感がないかも確認しましょう。地震の影響により歪みが生じ、扉が開かなくなってしまう可能性も考えられます。もし、おかしいと感じた際には、なるべく早く扉を取り替えてもらいましょう。

脱衣所にはタオルや着替えを常備しておく

地震の際は、ゆっくり着替えたり身体や頭を拭いたりする時間が確保できるとは限りません。自宅に留まることが危険な場合、すぐに外へ避難しなければならない場合もあります。

そのため、次のようなものを日頃から脱衣所に用意しておきましょう。

脱衣所に用意しておくもの

・タオルと着替え

素早く確保し逃げられるように、日頃から脱衣所に常備するように心がけましょう。また、タオルは体に巻き付けられるようにサイズが大きいモノを用意しておくといいです。

・バスローブ

バスローブは羽織るだけで素早く着替えられるため、できるだけ備えたいという方は用意しておくのもおすすめです。

・スリッパ(または厚手の靴下)

地震の影響により、室内の家具などが散乱している可能性もあります。安全に室内を移動できるようにスリッパや厚手の靴下を常備しておきましょう。

お風呂の水は抜かずに貯めておく

地震の影響により、断水が起こる可能性も考えられます。そのため、お風呂の浴槽の水は抜かずに次の日まで貯めておく習慣をつけておくことも大切です。水を貯めておくことで、トイレの水やシャワーの代用として利用できます。

また、シャンプやーカラー剤をつけている最中に地震が来てしまい、なおかつ断水により洗い流せなくなってしまった際にも、浴槽の中に十分な水があればきれいに洗い流せますね。

入浴中に地震が来てしまった際、「お風呂に閉じ込められた」「シャンプーを洗い流していたため逃げ遅れた」など、最悪の状況にならないためにも、事前の備えを行うことや知識を持っておくことが大切です。

いつ地震が来ても対応できるように、非常持ち出し袋など一般的な地震対策だけでなはなく、お風呂での防災対策もしっかり行ってくださいね。

かさみやちゃん
かさみやちゃん

以前の記事で防災対策とは「知識をつけること」というお話がありましたが、お風呂中の防災対策も、想定して準備しておくことが大切なんですね!

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