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都心1K。クールで「生活感のない部屋」にする予定が…まさかの結果に【一人暮らしエッセイvol.95】

一人暮らしエッセイ
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渋谷区代々木のマンションを、モノトーン&シンプルにカッコよく!
…と、思っていたのですが

社会人3年目にやっと実家を出て、念願の一人暮らしを始めました。
実家は神奈川県の下の方で、やはり都内に出るのが夢…ということで、住所は渋谷区代々木、新宿駅南口から徒歩15分の住宅街の1Kを見つけて即決しました。

ワンルームではなく1Kにしたのは、「玄関を入ってベッドがすぐに見えてしまうのが都会っぽくない」という自分の中の都会のイメージがあったからです。

玄関を入るとすぐにキッチンがあり、洗面所やバス・トイレはドアで見えなくなっている間取りだったので、まずはキッチンを都会っぽくカッコよくすることにしました。

都会っぽく=シンプル、余計なものは置かない、というコンセプトのもと、キッチンにはおしゃれな黒い四角いケトル1個だけを置くことに。洗いかごなんてとんでもない。

オール電化のIHクッキングヒーターは汚したくなかったので、できるだけ調理はしないことに決めました。そうすれば調理器具も揃えなくて済むし、置き場も必要ないのでスッキリできると思ったのです。

もちろん、ワンルームの方にはおしゃれなソファとベッドを黒に統一して、カーテンも濃いグレー、部屋の真ん中には毛足の長いフワフワな楕円形のグレーのラグ、壁に立て掛けた大きな全身が見える鏡、家具はそれだけ。
思いっきりシンプルな憧れの部屋ができました。

衣類や細々した日用品、ヘアアイロンやお化粧道具、ボックスティッシュや買い置きのトイレットペーパーなどは全てクローゼットの中へしまって見えないように。
そうそう、トイレはペーパーホルダーもタオルも黒、マットは置かず黒いスリッパのみ。

かっこいい部屋ができたので誰かに見せたくて、よく友達を呼んで泊めていました。

新宿駅から歩けるなんて!と毎日ルンルンで通勤していたある日、不動産屋さんが様子を見に来てくれました。女性の一人暮らしということで気にかけてくださっていたようでした。

渋谷区代々木、といっても昔ながらの住宅街。
古い大きな一軒家が並んでいる中の小さな2階建てマンションだったので、治安もよく、怖い事も全くない…と、思っていたのですが。

だんだんと不動産屋さんや大家のおばあさんが、様子見ついでに「お裾分け」と、野菜や果物を持ってきてくれるようになったのです。
ときには野菜や果物だけでなく、ぶ厚い立派なワカメまで!

「家の中で洗濯ばさみに挟んで干してね。カーテンのレールとか、ちょうどいいよ。」

ワカメをもらった時にはそう言われてしまい、おしゃれなカーテンの上に洗濯ばさみでワカメを干しました。

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食材をいろいろもらっていたら、料理をせざるを得なくなり、結局少しずつキッチン用品も買いそろえるようになり…。
でもポリシーは曲げず、キッチン用品もできるだけ黒系で揃えて、使わないときには台所下に収納するようにしました。

都会だと思っていた所は、実はとても温かい街で優しい人ばかり。冷たい無機質なイメージは全く逆でした。

部屋は相変わらずモノトーン、カッコよく、シンプルに。
でも、たまにカーテンレールにワカメを干したり、りんごの山がキッチンカウンターに積んであったり、という生活感のある都会暮らし。

意外な結果ですが、この暮らしはけっこう気に入っています。

(エッセイ投稿者:りえ/女性)

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