「一人暮らし女性のおうちライフを快適に!」がテーマのライフスタイルマガジン「カーサミア」では、一人暮らしに関するエッセイを公開しています。
湿度「80%」のお部屋
社会人として働き始めて数年。貯金も溜まったため、一人暮らしを始めようと物件探しを始めたのは、冬のことでした。
私にとって初めての一人暮らし。気になる物件を見つけて内見に行くと、とてもきれいで気に入りました。
そのため、他の物件を見ることなく、その場で契約を決めました。
住み始めてしばらくは、快適に過ごしていました。
しかし、空気が乾燥している冬が終わり春になり気づいたことがありました。
部屋干ししている洗濯物が全然乾かない…。
そして湿度計を見てみると、なんと湿度70%でした。
そして春が過ぎ梅雨の時期が到来。
恐る恐る湿度計を見ると湿度80%でした…。
それにじめじめした匂いもして、悲しい気持ちになりました。
料理をするとさらに湿度が上がってしまい、料理のモチベーションが下がりました。
私が住んでいる物件は、西向きの部屋です。
本当は南向きが良かったのですが、私の物件選びの条件を満たしていてかつ南向きの物件が見つかりませんでした。また、早く実家を出て自立したいという思いがありました。
北向きの物件は湿度が高いと聞いていたので避けましたが、西向きなら大丈夫だろうと思ったのでした。
やっぱり南向きの物件にしておけばよかった、と後悔しました。
1つ救いだったのが、浴室乾燥機付きの物件だった点です。
浴室乾燥機付きは、物件選びの絶対条件に入れてなかったのですが、とても活用しています。
お風呂場のカビも心配ですが、梅雨の時期や雨が降った日には浴室換気モードを使用して換気をして、何とか乗り越えています。
浴室乾燥機には助けられていますが、1回で干せる洗濯物の量には限度があるので、耐えかねて高性能の除湿器を買いました。
除湿器は付けていると大きい音がし、寝る時には付けられません。なるべく家に帰ったらすぐにお風呂に入り、洗濯機を回すように心がけています。
電気代の出費は痛いですが、すべての条件が揃った物件を探すのは難しいとも感じています。
いま住んでいる部屋は、方角以外の条件をすべて満たしていました。セキュリティがしっかりしている、独立洗面台がある、3階以上、築15年以内、駅から近いなどは当てはまっていて、家賃も無理のない金額です。
ですから、湿度以外の点には満足しています。
また、住んでから気付いたのですが、周辺の治安が良く、とても静かで落ち着ける環境でした。
在宅勤務することがある私には、日中が静かなのは助かります。
湿度の高い時期は、じめじめしてしまうので後悔もあるお部屋ですが、良いところもたくさんあるので、しばらくは住み続けたいなと思っています。
でももし次に引っ越すことになったら、南向きのお部屋を選びます。
もし南向きが難しいときは、せめて冬の乾燥している時期以外にお部屋の湿度を確認しようと思います。
また、海や川沿いの物件だとおそらくもっと湿度が高いと思うので、注意したいと考えています。
そして湿度の低い部屋であっても、浴室乾燥機付きは条件に入れておきたいです。雨の日にとても便利だからです。
(エッセイ投稿者:かのん/女性/20代)
編集部からのワンポイントアドバイス
湿度が高くて苦労されつつも、ほかの条件がとても良いので、工夫して住んでいらっしゃるのですね。
次にお部屋を探す際には、川や海の近くを避けるのはもちろんですが、その土地の「土質」に注目してみるのもよいかもしれません。
たとえば水田として使われる土地は、一般的に、土質として水を溜め込みやすい土質です。
ですから周囲に水田やため池・水路がある場合は、その一帯が水田向きの(湿度が高い)土地である可能性が高いと考えられます。
一方で、昔は水田やため池・水路だった場所が住宅街として開発されている場合は、周辺の様子から推測することが難しいです。こうした場合でも、地域の図書館や、古地図を閲覧できるサイトで、昔の様子を確認することができますよ。
もちろん、おっしゃるように湿度が気になる季節に内見に行くことも大切です。さまざまな角度から検討されてくださいね。
エッセイ募集企画は終了しました。次回の開催をお楽しみに!