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災害時の備え、チェックリスト8項目。あなたはいくつできている?

防災
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「非常用持ち出し袋の準備に、避難場所の確認に…」と、災害時の備えを完璧に行っていると思っていても、見逃している部分があるかもしれませんよね。

こんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関する疑問を解決していきます。

今回は、「災害時の備えチェックリスト」を紹介します。自身が行っている災害時の備えがきちんとできているのか、チェックリストを元にぜひ一度確認してみてください。

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質問:災害時の備えチェックリストを教えて下さい

災害対策は色々と備えております。しかし、やるべきことが多いので、何か見落としていそうで不安です。チェックリストを教えてください。

えな
えな
答えてくれたのは…

関西でフリーランスWebライターとして活動しているえなです。大学時代は防災について学んでおり、防災士の資格を持っています。

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回答:災害時の備え、8項目を紹介します

災害対策に見落としがないか8つの項目をチェックしてみよう|イメージ画像:イラストAC

災害時の備えチェックリストを8項目紹介していきます。

災害時の備えチェックリスト

  1. 0次の備えを準備する
  2. 1次の備えを準備する
  3. 2次の備えを準備する
  4. 被害想定を確認する
  5. 避難場所・避難経路を確認する
  6. 自宅の災害対策を行う
  7. 安否確認方法を確認する
  8. 情報収集手段を確認する
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「災害時の備えチェックリスト」を詳しく解説

チェックリスト1 0次の備えを準備する

0次の備えとは、「いつも持ち歩く防災グッズ」のことです。外出先での災害に備えて、モバイルバッテリー、携帯食、懐中電灯などを普段持ち歩くバッグに入れて、いつも持ち歩くようにしましょう。また、0次の備えはコンパクトな防災ポーチにまとめて用意するのがおすすめです。

0次の備えで用意するべき防災グッズの一例は、「0次の備え・防災ポーチを作ろう。必要なグッズ10選【防災士解説】」の記事で紹介しています!

0次の備え・防災ポーチを作ろう。必要なグッズ10選【防災士解説】
災害に備えて、なんらかの備えをしている人は多いでしょう。しかし、「0次の備え」防災ポーチを持ち歩いている人は少ないのではないでしょうか。今回は、防災士という防災系の資格保有者である私が、「0次の備え(防災ポーチ)」に関して紹介します。災害は必ずしも自宅に居る際に起こるとは限りません。そのため、外出先で災害が起こっても困らないよう、0次の備えとしての「防災ポーチ」が必要なのです。具体的に用意すべき防災グッズも紹介しますので、まだ0次の備えを行っていない方は是非参考にしてみてください。防災ポーチを持ち歩いておくことで、外出先から避難所や自宅へ安全に移動でき、仮に身動きができなかった場合にも数時間その場で過ごせる備えがあるため安心です。0次の備えで用意するべき防災グッズの一例を、大きく分けて10選紹介していきます。1.現金 2.飲料水・携帯食(栄養補給食・ゼリー飲料・飴・チョコレート・塩分タブレットなど)3.モバイルバッテリー 4.衛生用品・救急セット(ティッシュ、ウエットティッシュ、ハンカチ、マスク、生理用品、簡易トイレ、歯磨きセットなど) 5.スキンケアセット(メイク落とし、ヘアゴムなど) 6.懐中電灯 7.防犯ブザー・防災ホイッスル 8.筆記用具・メモ帳 9.身分証明証のコピー・緊急連絡先 10.防寒具(カイロ、アルミシートなど) 普段持ち歩くもののため、邪魔にならないようコンパクトにポーチにまとめて、いつも持ち歩くバッグに入れておくのがおすすめです。0次の備えをまとめたポーチは「防災ポーチ」とも言われています。用意するポーチは、いつも持ち運びやすいように軽いもので、風水害などの際にも利用しやすい耐久性が高いものがおすすめです。また、緊急時にも即座に防災グッズが取り出しやすいように内ポケットがついているものや、チャックがガバッと開いて中を確認しやすいものだと便利です。外出する際には、忘れないようにいつもしっかり持ち歩いてくださいね。

チェックリスト2 1次の備えを準備する

1次の備えとは、「避難時にすぐに持ち出せて1日程度をしのげる備え」のことです。自宅を離れて避難する際に必要な物をまとめた非常用持ち出し袋(防災リュック)を、玄関などすぐに持ち出せる場所に用意しましょう。

1次の備えで用意するべき防災グッズの一例は、以下の過去記事で紹介しています!

本当に役立つ防災グッズは?費用をかけずに買うべきもの【防災士解説】
今回は、防災士が「費用を抑えたいときでも買うべき、本当に役立つ防災グッズ」を紹介します。防災グッズはついつい特別で高価なものと考えられがちですが、必要な防災グッズは案外リーズナブルに購入でき、身近で揃えられます。この記事をきっかけに、防災グッズの準備をまずは一歩はじめてみてほしいです。1.救急セット:災害時は、多くの傷病者が発生するため怪我をしても直ぐに病院で見てもらえるとは限りません。そのため、災害時に怪我をした際には自身で応急手当するしかない可能性もあり、救急セットは必ず用意しておきたいアイテムの一つです。100均で手軽に揃えられます。細々と買い揃えるのを面倒に感じるなら、セットになった商品を買うのもよいでしょう。2.簡易トイレ:便器等に便袋を付けて、排泄後に吸水シートや凝固剤で水分を安定化させるものです。100均やホームセンターなどで購入できますよ。3.モバイルバッテリー:いざというときスマホが使えないという事態にならないためにも、モバイルバッテリーの用意は欠かせません。モバイルバッテリーを選ぶ際には複数回充電ができるよう大容量のものを選び、充電ケーブルも複数本あわせて準備しておきましょう。4.懐中電灯:災害の影響で停電してしまった際に安全に行動できるよう欠かせないアイテムです。懐中電灯を選ぶ際には、連続点灯時間が長いものを選ぶのがおすすめ。また、ラジオがついているなど、懐中電灯にプラスアルファの機能が備わっている商品を選ぶのもいいですね。 まずは揃えてほしい4つの防災グッズを紹介しましたが、これら以外にも揃えてほしい防災グッズはたくさんあります。防災グッズをできるだけ費用をかけずに揃えたい方に向けて、安価に揃えるコツも紹介しています。実際に災害を経験してみないと、防災グッズの必要性を実感するのは難しいですよね。しかし、一つでもいいので防災グッズを準備していることで、いざ災害に遭遇した際にそのアイテムがあなたの生活や、ときには命を守ってくれることに繋がるかもしれません。まずは一つでもいいので、準備を始めてみてくださいね。

防災士「防災リュック、最低限の中身はコレ!」重すぎ問題を解決
非常用持ち出し袋の「最低限の中身」について、防災士が解説します。災害時に備えて、非常用持ち出し袋をしっかり準備しているという方もいらっしゃるでしょう。しかし水・食料・防災グッズなどを揃えると重いため、雨の中を避難したり、走って移動したりすることを考えると、重たくて持てない…かも!? いざというときに素早く・負担なく逃げられるよう、今回は非常持ち出し袋の中身を見直してみてほしいです。女性防災士おすすめの防災リュック(非常用持ち出し袋)もご紹介しています。参考にしてくださいね。

女性防災士が防災リュックに入れるものは?100均グッズも活用中【一覧リスト付き】
お金をかけずに非常用持ち出し袋(避難袋)を用意したい方、必見です。100均も活用して、お金をかけずに災害に備える防災のプロのワザを大公開。実際に用意している非常用持ち出し袋(避難袋)の中身を、写真付きでお見せします。100均で買えるおすすめ防災グッズのリストあり。セリアやダイソーなど、実際に買ったお店も教えます。「私も災害に備えて用意しておかなくちゃ」と思いつつなかなか一歩を踏み出せないでいる一人暮らし女性にぜひ真似をしていただきたいです。

チェックリスト3 2次の備えを準備する

2次の備えとは、「避難所や自宅で3日程度の避難生活を送るのに必要な備え」のことです。避難生活が長期化した場合、1次の備えだけでは生活に困る可能性があります。そのため、長期化する避難生活も想定し、2次の備えを準備する必要があるのです。

2次の備えで用意するべき防災グッズの一例は、下記記事で紹介しています!

チェックリスト4 被害想定(ハザードマップ)を確認する

自宅周辺や、職場周辺など普段長く過ごす場所の災害の被害想定を、ハザードマップなどで確認しましょう。ハザードマップは、地震・津波・土砂災害など災害の種別ごとに用意されているため、災害ごとに全て確認するようにしてください。

ハザードマップは、国土交通省の「わがまちハザードマップ」から市区町村のハザードマップを調べるか、「○○市 土砂災害ハザードマップ」「○○区 土砂災害ハザードマップ」等で検索してください。

かさみやちゃん
かさみやちゃん

国土交通省の「重ねるハザードマップ」でもおおまかに知ることはできますが、確認には市区町村のハザードマップがおすすめです。

「重ねるハザードマップ」には、たとえば市区町村が管理している小さな川の情報が載っていないこともあります。国交省のQ&Aには、「重ねるハザードマップ」は国や都道府県等の関係各機関が作成した災害リスク情報であり、水防法に基づき市町村が作成した水害ハザードマップではありません。とも明記されていますので、おおまかに知ったあとは市区町村のハザードマップで確認してくださいね。

チェックリスト5 避難場所・避難経路を確認する

被害想定が災害種別ごとに異なるように、災害ごとに避難場所や避難経路も異なります。ハザードマップなどを用いて、避難場所や避難経路を事前に確認しておきましょう。

また、平常時に実際に避難経路を歩いてシミュレーションしておくと安心です。

チェックリスト6 自宅の災害対策を行う

地震、台風、火災など災害ごとに自宅の対策を行いましょう。

地震への対策を行う

地震の場合は、以下のような対策を行いましょう。

自宅の耐震確認

自宅が地震に耐えられるのか把握するためにも、第三者評価機関が住宅性能を評価した「住宅性能評価書」や、築年数、耐震基準などから自宅の耐震確認を行いましょう。

詳細がわからない場合には大家さんや管理会社へ問い合わせましょう。

家具の転倒防止対策

L型金具や突っ張り棒などで家具と壁を固定したり、耐震マットや耐震ストッパーを家具の下に敷いたりして、家具の転倒防止対策を行いましょう。

下記の記事では、賃貸でもできる家具転倒防止対策を紹介しているのであわせてご覧ください。

家具や本棚の地震対策。賃貸でもOKな転倒防止法は?【防災士解説】
賃貸では、家具転倒防止対策の際に壁にネジ止めができませんよね。また、床や天井などをできるだけ傷をつけたくないため、家具転倒防止対策が難しいという方も少なくないでしょう。今回は、防災士という防災系の資格保有者である私が、「賃貸の家具転倒防止対策」に関して紹介します。家具転倒防止器具の中には賃貸でも利用可能なものも複数あります。まだ、賃貸で地震対策ができていないという方はぜひ参考にしてみてください。まずは賃貸でもできる家具転倒防止対策を5選紹介していきます。1.突っ張りポール式で家具を固定する:天井と家具の間に伸縮可能な突っ張り棒を設置して転倒を防止する器具です。タンスや棚など大きめの家具や、冷蔵庫など奥行きがあり天井との距離が近いものの転倒防止に最適です。2.ベルト式で家具を固定する:賃貸で使うなら、家具と壁を粘着テープのついたベルトで固定し、連結して転倒を防止するタイプのものがよいでしょう。本棚などの家具や、テレビ・冷蔵庫・洗濯機など穴を開けられない電化製品などの固定に適しています。また、天井の強度が弱いなどの事情でポール式が利用できない場合にも最適です。3.壁に吸着させて家具を固定する:壁と家具の間に貼ることで地震の揺れを吸収し、転倒を防止する器具です。家具の上部に設置するだけでなく、側面にも取り付けが可能です。家具の高さが足りずポール式が利用できない場合や、テレビ台のように背面が空いている家具にも利用でき、便利です。4.耐震ストッパー・耐震マットを家具の下に敷く:耐震ストッパーは、家具の前下部に挟み込み、家具を壁側に傾斜させて転倒を防止する器具です。背の高い家具の場合、単体で使用しても効果が小さいため、突っ張りポールなど他の器具とあわせて利用しましょう。耐震マットは、家具の底面と床面を粘着性のゲル状のマットで接着させて転倒を防止する器具です。大きな家具の固定には向いておらず、小さい家具や家電の固定に適しています。5.突っ張り式の収納ボックスを設置する:天井と家具の間を埋めてくれる、突っ張り式の収納ボックスというものもあります。地震対策と収納が同時に行えるため大変便利です。より広い面で固定できるため、高い効果が期待できます。家具の転倒防止対策を行うだけでなく、落下防止や移動防止も行うことでより地震対策が行なえます。賃貸で壁を傷つけられないからといって、地震対策ができないわけではありません。壁を傷つけずに、一人暮らしの女性でも簡単に取り付けられる家具転倒防止器具がありますので、ぜひまだ対策ができていない人は始めてみてください。
避難経路や安全スペースの確保

緊急時に素早く避難できるように、避難経路となる出入り口や玄関、ベランダなどには物を置かないようにして日頃から自宅の避難経路を確保しておきましょう。また、家具などの物が転倒・移動・落下してこない安全スペースを作っておくと安心です。

台風への対策を行う

台風の場合は、以下のような対策を行いましょう。

窓ガラスの飛散防止

飛来物の衝突で窓ガラスが割れて破片が飛散・落下するのを避けるために、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼りましょう。

雨戸やシャッターを確認

雨戸がガタついて立て付けが悪い場合、台風の際に飛ばされてしまう危険があります。また、シャッターは故障やサビなどにより閉まらない可能性もあります。日頃から、雨戸やシャッターの状態を確認し、必要な場合は修繕を行いましょう。

雨戸のない場合については下記の記事も参考にしてください。

【台風対策】窓に雨戸のないマンションはどうすればいい?防災士が解説
雨戸やシャッターが設置されていないというマンションやアパートも多いですよね。そのため、もし台風が来た際に、窓が割れてしまわないかと不安に思われる方もいるのではないでしょうか。今回は「窓に雨戸のないマンションでの台風対策」に関してです。強風により雨戸が飛ばされる可能性や、建物の重量、避難経路の確保などが理由でマンションには雨戸やシャッターが設置されていない場合があります。そこで、窓に雨戸やシャッターがないマンション・アパートで、台風の際にどのように窓を守ればいいのか紹介します。台風が来た際に慌てないためにも、事前に台風の対策方法を知っておきましょう。また、台風中に万が一窓が割れてしまった際に、どのように対策すればいいのかもご紹介します。【質問】台風のときに養生テープを張るのは、飛散防止であって割れないための対策ではないと聞きました。雨戸のないマンションでもできる「割れないための対策」はないのでしょうか?また、もし実際に割れてしまったら、どうすればよいのでしょうか?【回答】質問者が述べているよう、窓に養生テープを貼るのは窓の補強ではなく割れてしまった場合の飛散対策です。そのほかにも飛散対策として、内側の窓に飛散防止フィルムを貼る、カーテンを閉めておくなどが考えられます。では、窓に雨戸がないマンションではどのように「窓が割れないための台風対策」をすればいいのか紹介していきましょう。(1)まずは台風で窓が割れる原因を排除する:雨戸のないマンション・アパートに限らず、台風で窓が割れるのを防ぐためには、まずその原因を事前に排除しておくことが大切です。(2)プラダンで窓を補強する:窓を補強する方法として、窓の外側に「ダンボール・プラダン・ベニヤ板」などを設置する方法が考えられるでしょう。ダンボールは比較的入手しやすく女性でも設置しやすいメリットがありますが、雨に弱く強度も低いというデメリットもあります。また、ベニヤ板は釘などで打ち付けておかないと飛んでいく危険性があります。しかし、マンション・アパートの場合は釘を打ちつけられないので、ベニヤ板と釘を利用するのは現実的ではありませんね。そこで一番おすすめなのが、プラスチック製ダンボールの「プラダン」で窓の外側を補強することです。ダンボールと違い破れにくく雨に濡れても大丈夫で、軽い素材のため女性でも設置しやすいでしょう。プラダンを窓の外側に設置する際には、養生テープなど簡易的な設置方法は取らずに、プラダンに切れ目を入れてバンドとストッパーで固定する方法を推奨します。しっかり固定できるため、台風で飛んでいく心配もありません。(3)防風ネットを設置する:強風を和らげてくれる防風ネットを、窓の外側やベランダに設置するという手もあります。防風ネットを設置することで、飛散物を防いでくれる効果も期待できるため、結果として窓が割れることを防いでくれることにつながるでしょう。
自宅周辺の確認

台風の際には、強風が予想されるため家の周りに置いているものが飛ばされたり転倒したりする可能性があります。プロパンガスのボンベなど転倒する危険のあるものは固定しておくなど対策を行いましょう。

また、雨水ます・側溝は土砂や落ち葉が溜まっていると詰まりの原因となるため、日頃から定期的に掃除を行ってください。

火災への対策を行う

火災の場合は、以下のような対策を行いましょう。

家庭用消火器の設置

火災が発生した際に、初期消火が行えるように家庭用消火器を一台自宅に設置しておきましょう。

下記記事では、家庭用消火器の必要性や、おすすめの商品などを紹介しているのであわせてご覧ください!

家庭用消火器は必要?どこで買える?防災のプロのおすすめは…
防災士という防災系の資格保有者である私が、「家庭用消火器」に関してその必要性や、おすすめの商品を紹介します。万が一の火事に備えて、自宅に家庭用消火器を設置したほうがよいと考える方もいるでしょう。一般的な消火器というと、重たくて大きく、家庭に置くには邪魔なイメージですよね。しかし、「家庭用消火器」という住宅火災に適して開発された消火器が存在しています。女性も扱いやすく軽量な商品が揃っており、家庭内に設置しても邪魔にならないようになっているのが特徴です。一般家庭への家庭用消火器の設置は義務づけられていませんが、初期消火用として設置しておくことで、万が一家庭内で火災が発生した際には、初期段階で消火ができ自分の命を守れるでしょう。近隣住民の命を守ることにもつながります。令和2年の消防庁のデータによると、建物火災の主な出火原因の1位は「コンロ」であり、続いてたばこ、放火が原因となっています。1位のコンロでは、主に「放置する、忘れる」といった火の不始末が要因となり火災が発生しているようです。では、どのような家庭用消火器・消火具がおすすめなのか種類別に紹介していきます。ホームセンターやネット通販で入手可能です。■粉末消火器:最も一般的な消火器であり、粉末の消火薬剤を用いて消火を行います。粉末消火器は、火を抑える力が最も強く、普通火災・油火災・電気火災のあらゆる出火原因に対応可能なことが特徴です。また、ほかのタイプと比べ、軽量・安価で入手しやすいこともおすすめの理由としてあげられます。■液体消火器:液体の消火薬剤を噴出し消火を行います。粉末消火器とは異なり、水系のため冷却効果や浸透力に優れ、再熱しにくいのが特徴です。また、粉末と比べ後始末がしやすいといったメリットもあります。油火災に適した消火器であり、キッチンへの設置に向いた消火器です。■エアゾール消火具:消火薬剤を液化ガスまたは圧縮ガスの圧力で噴霧状に噴射し消火できる消火具です。油火災や普通火災の初期消火に有効。大きな火災には不向きであり、消火器ではないため、粉末消火器または液体消火器と組み合わせて補助的に備えておくことをおすすめします。■投てき消火用具:液体状の消火剤が入ったボトルやボールなどを投げ込むことで消火できる用具です。力のない女性でも扱いやすく、投げるだけで初期消火が行えることがメリット。また、あらゆる火災の初期消火に有効です。■消火シート:火元にシートを被せて初期消火を行える商品です。油火災などの小さい炎に使用でき、キッチン周りに設置しておくといいでしょう。こちらも、大きな火災には適していないため消火器の補助として用意してください。
ブレーカーの位置の把握

停電から電気が復旧した際に、通電火災が発生する可能性があります。避難時には、ブレーカーを落とす必要があるため、ブレーカーの位置や操作方法を事前に確認しておきましょう。

チェックリスト7 安否確認方法を確認する

災害時に家族や周りの人に安否確認ができるように、連絡手段を事前に決めておきましょう。災害時の安否確認方法として、以下のような連絡手段が用意されています。

災害用伝言ダイヤル「171」

震度6以上の地震や火山噴火などの災害時に提供されます。固定電話や携帯、公衆電話で「声の録音と再生」が行えます。

災害用伝言板「web171」

災害時にインターネットを通して被災者の安否を確認する方法です。被災者は、自分の電話番号を入力すると、「名前・安否状況・伝言」(最大100文字)を書き込めます。被災者の電話番号を入力することで、伝言板の書き込みを閲覧することが可能です。

各携帯会社用の災害用音声お届けサービス

パケット通信により、他社の携帯に関係なく音声メッセージを送れます。

公衆無線LANサービス「00000JAPAN」(災害用統一SSID)


災害時に被災地で無料で開放される公衆無線LANサービスです。Wi-Fi設定をONにし、ネットワーク選択で「00000JAPAN」を選ぶと利用できます。

下記の記事では、災害時の連絡手段を詳しく説明しているのであわせてご覧ください!

チェックリスト8 情報収集手段を確認する

いざという災害時に素早く災害情報を収集するためにも、災害時の情報収集手段を事前に決めておきましょう。情報収集手段として以下のような一例が挙げられます。

  • TV、ラジオ、ライブ配信
  • 気象庁など国や各自治体のホームページ
  • SNS(誤った情報に注意が必要)
  • 防災アプリ
  • 防災無線
  • 防災メール など

下記の記事では、災害情報の収集方法の手段や、情報を集める順番、集めるべき必要な情報などを紹介しているのであわせてご覧ください。

防災士「防災情報の検索方法はコレ!」効率的に正しい情報をゲット
いざという災害時に、素早く防災情報を入手できる自信があるという方は少ないでしょう。情報の入手が遅れたり、誤った情報を入手してしまったりしたことにより、時には命が脅かされる可能性もあります。防災士という防災系の資格保有者である私が、今回は、「防災情報の検索方法や調べる順序」について紹介します。災害時に、信頼性のある機関から素早く情報を入手し、自身の安全を確保できるようにしましょう。以下7つの順に沿って、地震や台風・豪雨の際の情報収集の仕方を紹介します。①TV・ラジオ・ライブ配信など報道機関の情報を確認②気象庁など国のサイトで、報道機関の情報が正しいかを確認③各自治体のサイトで、居住地域の情報を確認④SNS・アプリなど、その他の媒体で情報を確認⑤外出中の場合、交通状況を確認⑥避難が必要な場合、ハザードマップで情報を確認⑦安全が確保できたら、家族・友人の安否情報を確認 順番に解説します。災害が発生したら、まずはすぐにTV・ラジオ・ライブ配信などでリアルタイムに情報を確認しましょう。TVやライブ配信は映像で災害状況を確認できるため、自分の目で具体的な状態を把握できます。また、自身の地域だけではなく広い範囲の情報を入手できるでしょう。報道機関の情報源が本当に正しいものなのか、またより詳しく知りたい場合は気象庁などの国のサイトを確認しましょう。次に、各自治体のサイトで、より居住地域の具体的な情報を確認しましょう。各自治体によりサイトの形態は異なるため、自身の自治体のサイトの見方をあらかじめ確認しておきましょう。また各自治体でしか得られない重要なお知らせが表示されていることもあるため、より災害への危機管理を行えます。そのほかにも、SNSで地域のリアルな情報を確認したり、防災アプリで情報を確認したり、地域の防災無線で確認したりする方法もあります。SNS利用時に注意したいのが、なかには嘘の情報を発信したり公式アカウントになりすましたりして情報を発信するなど、悪意ある情報も紛れていることです。そのため、すべての情報を鵜呑みしないように注意しましょう。外出中に被災した際に、そこから徒歩で自宅に帰れない場合は、自宅までのバスや電車の交通状態を確認する必要があります。もし自宅に帰れない場合は、周辺に災害時徒歩帰宅者支援ステーションがないかも情報を集めましょう。防災情報を入手した結果、避難が必要な場合はハザードマップで避難先や安全な避難経路を確認しましょう。各自治体より配布されている紙のハザードマップを確認するか、国土交通省が提供する「ハザードマップポータルサイト」で確認を行ってください。安全が確保できたら、家族や友人の安否情報を確認しましょう。ライフラインが断絶しインターネットが繋がらない場合は、災害用伝言ダイヤル「171」、災害用伝言板「web171」、各携帯会社用の災害用音声お届けサービスなどを用いて安否情報を確認する手もあります。災害が発生した際、自分の身を守るためにも防災情報の収集は欠かせないものです。インターネット上には嘘の情報が溢れている可能性もあるため、国や自治体など必ず情報源が確かな場所から正しい情報を入手することが大切ですよ。

災害時の備えに関して見落としなどはなかったでしょうか?

災害時の備えを事前に行うことは、被害の軽減や自分の命を守ることにもつながります。災害の準備にやりすぎということはないため、「やりすぎかな?」というぐらいにしっかり事前の準備を行ってほしいです。

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