夏もすっかり過ぎた時期なのに、「身体がだるい」「食欲がない」「頭が痛い」……など、何となく体調が整わないと感じていませんか? それってもしかすると「秋バテ」かもしれません。
こんにちは。管理栄養士ライターの広田です。一人暮らし歴が長いからこそわかるポイントを押さえながら、“簡単おいしい栄養◎”なレシピをお伝えしています。
今回は、季節の変わり目に起こりやすい秋バテの対策や、秋バテ対策に役立つレシピをご紹介します。コンビニで手に入る材料だけで作れる簡単レシピです。
もしかして秋バテ?知っておきたい秋バテの原因と対策
秋バテの症状と原因
9月は夏の疲れが残っていたり、季節の変わり目で体調を崩しやすかったりする時期です。この頃の不調は「秋バテ」ともいわれ、「身体がだるい」「疲れがとれない」「食欲がない」「頭が痛い」……など、夏バテに似た症状が特徴とされています。
秋バテの原因のひとつに、気温差や冷房の使用などによる自律神経の乱れがあげられます。これから寒くなる季節の前に、しっかりと対策して体調を整えておきましょう。
秋バテの対策
温かい食べ物をとって、胃腸を冷やし過ぎないようにし、バランスよく食事をとりましょう。また適度な運動や、お風呂に浸かってリラックスすることも自律神経を整えるのに役立ちます。
さらに、セロトニンの材料となるトリプトファンを意識してとるのもいいでしょう。セロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、自律神経の調整に関わる働きがあります。
セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから合成されます。トリプトファンは大豆、大豆製品、卵、乳製品、鶏むね肉や豚ヒレ肉に含まれ、通常の食生活で大きく不足することは考えにくい栄養素ですが、食欲がなく食事が偏りがちな方は意識して補いましょう。
すっぱ辛くて栄養もとれる! もずくの酸辣湯(サンラータン /スーラータン)風スープ
セロトニンの材料であるトリプトファンをとれ、身体もあたたまるレシピです。
味付きもずくを使えば、簡単に酸辣湯(サンラータン/スーラータン)風のスープができ上がります。
コンビニだけで買える材料で作れ、材料費も100円以下。5分ほどですぐに作れます。
材料(作りやすい分量)
味付きもずく・・・1パック
豆腐・・・50g
卵・・・1個
水・・・300ml
鶏がらスープの素(顆粒)・・・小さじ2
こしょう・・・適量
ラー油・・・少々
青ねぎ(あれば)・・・少々
作り方
①豆腐は2cm程度の角切りにする。卵はよく溶きほぐしておく。
②鍋に水を入れて火にかけ、沸いたら味付きもずく、豆腐、鶏がらスープの素、こしょうを入れる。
③再び沸騰したら卵を流し入れ、卵が固まったら火を止める。
④器に盛って、ラー油をたらし、あれば小口切りにした青ねぎを飾る。
ポイント
酸味と辛みで、食欲がないときにも食べやすいレシピです。お好みで生姜を入れると、さらに身体が温まるでしょう。2杯分作れるので、残りは次の食事の際にいただきましょう。
夜食にもおすすめ! 電子レンジで簡単ミルクスープ
もう1品、身体が温まるメニューを紹介します。牛乳にはトリプトファンだけでなく、不足しがちなカルシウムも豊富に含まれるので、積極的にいただきましょう。
電子レンジで簡単に作れるので、食べたいときにすぐにでき上がります。ちょっとした夜食にもおすすめですよ。
材料(1人分)
牛乳・・・150ml
ベーコン・・・1/2枚
冷凍ミックスベジタブル・・・大さじ1杯分
コンソメ(顆粒)・・・小さじ1
作り方
①ベーコンはキッチンばさみで1㎝幅にカットする。 すべての材料をマグカップに入れる。
②ラップをかけ、電子レンジの飲み物あたためボタンで加熱する。加熱が足りないようであれば、10秒ずつ追加して加熱する。
ポイント
中の具材は何でもOK。ウインナーや冷凍ほうれん草もおすすめです。吹きこぼれやすいので、大きめのマグカップを使ってください。
体調が整わないと、気持ちもスッキリしないですよね。食欲がないときでも工夫して食事をとり、栄養をしっかりとって身体を回復させてあげてくださいね。